ある日、直属の上司である〇□課長から紙を渡され、「これを焼いてこい!」と頼まれた。


焼いてこい???

えっ、この紙を焼いていいの?


当時は昭和。(笑)
インターネットの産声がそろそろ聞こえてきたころかもしれないが、
まだ遠いアメリカのマサチューセッツ大学で実験されていたくらいの時代なので、言葉の検索ができない。


ひとまず、一つ歳上の△□先輩に尋ねた。

私:「〇□課長にこれを焼いてこいと言われて、正直どうしたらいいか分からなくて。。。」

△□先輩:「あぁ、それならゼロックスしたらいいだけやん。」

私:「ゼロックス?」

△□先輩:「そっちの隅っこにあるから行ってこい。」

私:「・・・」


仕方がないので、隅っこの部屋に行ってみた。
すると、得体のしれない機械がたくさん置いてあった。
しばらく呆然としていると、女子事務員が部屋に入ってきたので尋ねた。

私:「この紙をゼロックスしてほしいと〇□課長に頼まれたんだけど、どうしたらいいのか分からなくて。。。」

女子事務員:「あぁ、ゼロックスの使い方がわからないのね。教えてあげる。」

と言って、その紙をコピーしだした。



もう読者の皆さんならお分かりですよね。

私は「焼く」という隠語?と「ゼロックス」という機械の名前の両方とも知らなかったのです。
危うく、本当にその紙を焼くところでした。


新入社員には隠語が通じません。皆さん、正しい言葉で懇切丁寧に教えてあげましょう。(笑)