本日もブログ『Ω…建築萬紀行…Ω』のアーカイブをお届けします。

 

 

 

 

 

 2009/2/20 

 

№966_AutoCAD2010発表されました!

 

 

毎年、恒例になったAutoCADバージョンアップ!
昨日、Autodesk社ホームページで正式発表されました。

「もう毎年毎年のバージョンアップは飽きたわぁ~」という声が聞こえそうですが、私はよくこれだけ毎年変化できると感心しています。もちろん、それがCADベンダーとしての宿命だろうし、ユーザの要望に沿った仕事なのでやって当たり前だろう。
私は他のCADをあまり知らないので、他のCADと比較して、あ~だ、こ~だと言えないですが、かつて唯一使っていたCadvantageというCADに比べてスナップが難儀です。説明が難しいですが、Cadvantageのスナップは大雑把で使いやすいスナップでした。しかしAutoCADはAutoSmapはあるにせよ、なんともまどろっこしい。
まっ、批判は簡単にできるので、今日はよしておきます(さんざ批判しましたが・・・)。

今回のバージョンアップで私が一番気になる機能が下図の写真(Autodesk社webサイトからコピペ)↓

 

 

3DプリンターにAutoCADが対応したという。
3Dプリンターって?
私も実物を見たことがないので何とも言えないですが、なんと3Dデータから三次元の模型を作るという代物らしい。しかも最近では着色までするようで、どういう仕掛けになっているか皆目検討もつかん。
その魔法のような仕業がAutoCADと3Dプリンターで実現できるというから驚きだ。
とは言うものの、3Dプリンターは現段階では自動車が買えるくらいの高額な値段だ。
かつてCADは最近あまり見かけなくなったが、トヨタのソアラが一台買えるくらいの値段だと言われた。しかし今や10万そこそこから買えるCADがある。
きっと、そう遠い未来ではなく、3Dプリンターも100万円を切って、個人経営の建築事務所でも普及する時代が来ることでしょう。

 

 

 

 

 

 

 2009/2/23 

 

№967_聴竹居の説明会

 

 

大山崎町には由緒ある近代建築が多く佇んでいます。

有名どころでは、建築家 安藤忠雄が増築部分を設計した大山崎山荘美術館や千利休の待庵(たいあん)がある妙喜庵がありますが、知る人ぞ知る(いかんせん私は20年くらい大山崎に住んでいますが、知ったのは今年になってです)聴竹居(ちょうちくきょ)は、JR大山崎の山手側の道を少し入ったところにひっそりと茂みに身を隠して建っています。
その建築は、1928年に建築家 藤井厚二(1888~1938)によって設計されました。Wikipedia調べ)

余談ですが、聴竹居は私の実家から竹藪だの空き地だのぶっ飛ばして計算すると、9件隣に現存しています。私は学生時代からその実家に住んでいたので、聴竹居の横は幾度も歩いたことになるのですが、前述のように、まったくその存在に気が付かずに生きてきました。
もちろん、散歩する際とかに聴竹居の傍らを通りがかる度に、モダンな建築だなって、思っていたのではありますが、よもやそのような名建築が存在するとは恥ずかしながら想像すらしなかったのです。もっと言えば、待庵ですらJR山崎駅前にあるというのもずっと後になって知ったのですが、目下の所、その待庵には行ったことがありません。

さて、そんな私が、遂に来週、聴竹居に見学へ行くことになりました。
大山崎町の広報紙に説明会と見学会があるというので、HaHaと二人して公民館(ふるさとセンター)へ行きました。
昨日の説明会では、京都繊維大学の石田潤一郎教授が『近代建築の黎明と藤井厚二の設計思想-近代住宅史のなかの藤井厚二』と題したレジメを配布し、スライドを使って洋館や日本の住宅の変遷を解説されました。
その近代建築の黎明の中に藤井厚二がいかに自分の信ずる住宅建築のデザインと環境装置を取り入れたか、簡単な紹介がなされました。

私は森鴎外と夏目漱石が住まわれたという武家屋敷の面影残る和のテイストたっぷりな間取りに魅了され、そのスライド図面をスケッチするのに必死でしたが、驚いたのは戦前に、もう既に今の時代にあってもおかしくないような間取りが存在していた、いやもっと言うなら今の時代にこそ、あるべき間取りというのを感じ取ったのでした。

さて、そんなこんなで今度の聴竹居の見学会、楽しみになってきました。



【追記】

先ほど、検索してみると、京都新聞に説明会の記事が載っていました。

将来リンクが切れたら文章が読めなくなるので、コピペしておきます。


―――――――――《京都新聞より引用》―――――――――――


「聴竹居」にモダニズム影響
藤井厚二に迫る 大山崎で公開講座

石田教授の講演を聞く参加者たち(大山崎町・大山崎ふるさとセンター)
 京都府大山崎町の大山崎ふるさとセンターで21日、大山崎ふるさとガイドの会主催の公開講座があった。参加者約100人が、京都工芸繊維大の石田潤一郎教授の講演「近代建築の黎明(れいめい)と藤井厚二の設計思想」に聞き入った。

 京都帝国大教授だった藤井(1888-1938)が1928年に建てた住宅「聴竹居(ちょうちくきょ)」(同町大山崎)が、専門家に高く評価されていることを知ってもらおうと企画した。

 石田教授は19世紀までの建築様式を振り返った後、「20世紀になり、モダニズムという無装飾、幾何学的な建築が現れてくる」と説明した。

 その上で、サンルームなどの作り方から、聴竹居がモダニズムの影響を受けていると指摘。和室と洋室が連続している設計については「畳に座る人といすに腰掛けた人の目の高さがそろうように考えられている」と説明した。

 

 

↑の写真が京都新聞に掲載されている写真で、赤い矢印で示している人が私。
まあ、肖像権と写真の掲載権とチャラということで。。。(笑)

 

 

 

 

 

 

 2009/2/24 

 

№968_ぜんそく?

 

 

 

前回は『ぜんそくのハシリ?』で近くにクリニックに行ったことをお伝えしました。
実は、今日でそのクリニック通いも5回目。
そして、ついにぜんそくにも効く薬というのをもらいました。

クリニックの帰りにぼんやり考えていましたが、もしかして、この薬が効けばぜんそくっていうこと?

なにげに先生に聞きそびれてしまいましたが、まぁ、先生の言うとおりに薬を飲むしかないか。

 

 

 

 

 

 

 2009/2/24 

 

№969_聴竹居はどこ?

 

 

昨日の午前中はぜんそくのハシリの薬をもらいに病院に行ったので、午後から仕事場に向かいがてら、今度見学に行く聴竹居の場所を確認しに出かけてみた。

自宅から聴竹居に向かう途中のJR踏切が↓

 

 

この踏切は開かずの踏切とまでは行きませんが、軽く5分くらい待たされることはしばしば。

その踏切を渡って、まっすぐ進めば大山崎山荘美術館へと登っていく道です。

 

 

聴竹居は踏切を渡ってすぐ左へ折れ、緩やかな坂道を登ります。
ちなみにJRに沿って左へ行くと私の実家があります。

 

 

坂道を一分も歩けば、うっそうと茂った木立に囲まれた道に入っていき、茂みに隠れた民家が数棟続きます。
S字に曲がった坂道の先、なにやら朽ち果てそうな平屋の建築が見え始めました。
 

 

そう、これが聴竹居なのです。
その風情はあまりに静かで、このまま自然に溶け込みそうで、雨上がりの景色にあまりにもフィットしていて私はくすぐったく思いました。

 

 

管理人さんが立て掛けたのか、立て看板にはちゃんと”聴竹居”という文字が刻まれていました。
もう少しちゃんと建物が見えないかあらゆる角度から眺めましたが、見えそうで見えない。
建築のたたずまいとして、これほど静かな情景を私は見たことがありません。とまで書くとウソになるのかもしれませんが、そう感じられたのでした。
今度の見学会、ますます楽しみになってきました。

 

 

 

 

 

 2009/2/26 

 

№970_確認申請拒まれる

 

 

某建築申請物件の一つが、某役所に振り回されました。
(某ばかりですが、関係者に迷惑がかかる恐れがあるのでご了承ください)

もう済んでしまったことだし、とやかく言うつもりはないが、自己反省すべきこともあるし、日記に覚え書きとして残しておきます。

なお、建築の業務に興味のない方はスルーしてくださいね。

また、下図のパースは某建築とは関係ないです。