本日もブログ『Ω…建築萬紀行…Ω』のアーカイブをお届けします。

 

 

 

 

 

 2007/12/10 

 

№746_手書きかCADか?

 

 

表題の「手書きかCGか?」という論争は、すでに建築設計の現場では風化しています。

もはや勝負あったというか、勝負になっていないというか、勝負自体が存在したのかも不明ですが、CAD図でない設計図をここ数年見たことないですし、客先からは当然のごとく、「CADはAutoCADですか?JWですか?」とは聞かれますが、手書きですかとは間違っても聞かれません。
そもそも図面がCAD化されていないと下請け協力事務所や設備構造などの事務所に図面を流せませんし、現場で施工図も立ち上がらないばかりか、客先から手書き図面だと却下されかねません。というのは大袈裟ですが、設計者サイドも手書きで図面を作成しようという概念は、もはやないでしょう。
私のお世話になっている工務店も通常、数奇屋や神社仏閣の施工をしていますが、今や図面はCADです。引渡し勾配や斗きょうなどもCADのシャープな線で描かれていることを想像すると違和感がありますが、私も寺社物件の設計ではCADを使っています。というか、既にドラフターは撤去しました。

かつて大阪の設計事務所に勤めていたとき、建築設計をやりたくて入社した新卒者がCAD室に配属されて嘆いていました。自分は建築の設計がやりたいんだと。彼は数年間CADで実績を上げましたが、その後独立し今はどうしてるか知りませんが、基本的にCADで設計もできるんだと思い、しかもやるなら3Dで設計しちゃると豪語していた私は、設計事務所内で異端児と見られ(←と勝手に思っているだけかも)、3DモデリングをしているとCADで遊んでいると思われ続けました。今でも基本的な作図は3Dでやっていますし、3Dの効果は自分でもあると思い込んでいます。おっと、今日は3Dの話は置いておいて、手書きかCADかである。

実は数日前によくお世話になっている手書きパース屋さんとこに電話で雑談していました。その方は何十年も手書きパースを書き続け、途中CGソフトを導入するも、やはり自分は手書きでやっていくんだと決意しましたが、結局時代の流れに逆らうと建築パースの世界で食っていけないので、建築パース専用CGソフト?formZを導入したという。
よくCGクリエータにはCGの建築パースをもう少し手書き風にできないか尋ねられるようだが、手書きパース屋にはCGでパースを書くように強要する。パース業界ももはやCGでパースを書くのが主流で勝負と仮に言わせていただければ決着済みなのだろう。
でも、クライアントは手書きパースの絵が好きという。どうすりゃええねん!と激怒するも、私は建築設計者の立場だし、AutoCADで建築パースを描こうと推奨して本まで書いちゃったし、そんなん言えた義理ではないか・・・

 

 

 

 

 

 

 

 2007/12/11 

 

№747_GoogleEarthで世界旅行

 

 

多分、一生行かないニューヨークのマンハッタンにGoogleEarthで行ってみた。

 

 

あのワールドトレードセンターの跡地がすっぽり抜けているのが痛々しい。
続いて見る視野角を変えて見る。

 

 

まるで飛行機に乗っているような気分だ。
でも建物に立体感がないともうひとつ盛り上がらないので、建物を3D化してみよう。

 

 

少しズームしてみると、結構リアルだ。

 

 

仕事の合間に世界旅行に行って、日ごろの憂さ晴らしでもしてみませんか?

 

 

 

 

 

 

 2007/12/12 

 

№748_政治家って・・・

 

 

 

★大山崎町長さん、しっかりしいやっ!


昨日の読売新聞で大山崎町長の建蔽率に違反があり、是正するとあった。

なにかと大山崎町の政治は暗いニュースが多いが、マスコミもそこまでつついてどうすんねんという印象もある。それくらいいいじゃんじゃなく、それ以外に大切なことが大山崎町には山積みのはずなのだ。
まず、あの御殿のような大山崎庁舎をもっと町民に開放し、役場は元の建物に戻すべきだ。という意見(えっ、私しか言っていない?)も多いのに、きっと大山崎町のお役人は聞こえていないに違いない。そもそもあの旧役場の運用方法も決まらない時点であのようなバブルが崩壊しそうな建物を赤字財政であえいでいる大山崎に建てた政治家達のモラルの低さに町民として嘆かわしいと思うが、きっと町議員たちは何も感じていないのだろうな。

おっと、話題は建蔽率違反だった。
まっ、それはいいか・・・(^_^;)

余談…大山崎町長さんのご自宅、実家と同じ住所やった。
ご近所さんだったのね。



★舛添さん、嘘つかんといいて!


一度は信頼してしまった私が馬鹿だったのか、舛添大臣は所詮口先だけの政治家だったのに私に見る目がなかったのか分かりませんが、名寄せができないと豪語している。
福田総理にいたっては最初からできるはずないと思っていたと無責任極まりない発言にあきれ果てる意欲すらなくなった。
ここ数年、私は自民党に票を投じなくなったが、今度の衆議院選挙も自民党に一票を入れない決意を新たにした発言だったが、舛添さんにとっちゃ、私一人の感想なんぞ、関係ねぇーって感じかな?



★橋下弁護士、出馬すんの?


私の家から歩いて数歩先は大阪府です。その大阪府知事選挙に、テレビでおなじみの橋下弁護士が出馬表明をしたが、なんとなく釈然としない。
人は迷うものだし、決意することは大変なのは分かるが、心が揺らいだ姿をメディアで見せてしまった今、橋下弁護士に大阪府政を委ねていいのか。しかし大阪府知事になるのには勇気がいるだろうから、もし一票を投じた府民はまずは橋下さんを信じるしかないのかもしれない。一度でいいから裏切らない政治家を見てみたい。出るなら出るで頑張ってほしい。

うーん、私も何を書いているのか分からんくらいぐらついたコメントになってしまった。しっかりやってや!橋下さん~ヽ(^o^)丿



★番外編・ブーチン後継者って?


どーでもいいけど、名前も覚えられないけど、ブーチン候補者は42歳だという。
私より若いじゃん。(^_^;)

 

 

 

 

 

 

 2007/12/13 

 

№749_断面オブジェクト②

 

 

AutoCAD2008の断面オブジェクトは名前の通り断面図を作図するツールだ。

複雑な3Dモデリングでも、ズバッと瞬時に断面図を作成してくれる。しかも一旦、断面オブジェクトを設定し書き出す断面図をブロック化しておけば、3Dモデリングに変更があっても、同じブロックに書き出すことによって断面図が更新される。
出力された断面図はこのままでは図面の体裁としては使えないから、断面線や見えがかり線を仕分けした線にトレースし、寸法や仕上材を追記することになるが、三次元的な検討は3Dモデリング作成時に終えているので追記作業は比較的スムーズに進む。

では実例を紹介しよう。
とある物件の階段詳細の図面を作成するにあたり、極めてややこしい部分を3Dモデリング作成することにより納まりを検討した。断面スケッチだけでは把握が困難だった階段も、このように3Dモデリングを作成し立体的に形を認識できると納まりやデザインのイメージが膨らむ。まずはその3Dモデリング画像をご覧ください。

 

 

この3Dモデリングに断面オブジェクト:を設定します。

コマンドはダッシュボードにあるので探してみてください。

 

 

コマンド解説は「AutoCADではじめる3Dモデリング&レンダリング」に譲るとして、断面オブジェクトから断面図を作成してみよう。
 

 

断面部分をベタ塗りしたりハッチング効果を施したりできますが、ご覧の画像はほぼデフォルトのままです。唯一1点だけ変更したのが、「背景の線」で「隠線処理モード」を「いいえ」に切り替えました。

3Dモデリングに戻って、例えば内壁のALCがなくなったとしよう。3Dモデリングから内壁を削除した画像が↓だ。

 

 

では、同じブロックに断面を書き出してみよう。そうしてできた図面が↓だ。最初の断面図から間仕切壁が削除されていることがお分かりだろう。

 

 

断面オブジェクトは便利な機能です。是非お使いください。

えっ、その前に3Dモデリングができないって言われそう・・・(~_~)

 

 

 

 

 

 

 2007/12/18 

 

№750_なんでも検索・・・

 

 

ある日の仕事場でのやり取り。


設計スタッフ:「これ、この納まりでOKですか?」

ChiChi:「オッケー、オッケー、七つの海が~♪」

設計スタッフ:「なんですか?その七つの海って?」

ChiChi:「えっ、知らんの?子供のころ流行ってたアニメソングやん。」

設計スタッフ:「そんなん聞いたことない。ちょっとググッてみます。」


うちの設計スタッフは何でもググるのが好きだ。ググって検索できないものはないとまで言い切る。ちなみに私はググるのが苦手で、建材メーカーとか、よー見つけられない。
しばらく待っていると、


設計スタッフ:「海底少年マリンでしょ?」

ChiChi:「それそれ!思い出した。」

設計スタッフ:「ブーメランが武器みたい・・・」

ChiChi:「そうそう、その時、ブーメランブームが起きた!」

設計スタッフ:「そんなん知らんよ。かなり古いアニメみたい。」

ChiChi:「・・・」



大概、この会話の流れだと、いつも年齢格差の話に展開するので私は黙ることにしているのは言うまでもない。
みなさん、懐かしいアニメソングを歌いながら仕事していますか?