今、巷を騒がせているあの本。
ニュースやワイドショーで扱われているのを
見る度に不思議に思うのだが、
何故、執筆者ばかりが取りざたされるのだろう。
あんな本が世に出たのは、執筆者よりも
むしろ、扱っている出版社の方に
問題があると思う。
本が出版された、という部分を争点にするなら、
今回の場合、作者よりも出版社を中心に
置くべきではないだろうか。
あの本が是か非かと聞かれたら。
私は非と答える。
何故なら、執筆者と出版会社による
悪意とも取れる様な利己的思惑が
強く感じ取れるからだ。
先ずは、被害者の家族に対して、
出版する旨の了承を得るべきだったと考える。
この手の内容(重大犯罪のノンフィクション)は、
出版される前に、作者だけではなく、
当事者全てが目を通す必要があると思う。
そして、たとえ他の国民に知る権利があるとしても、
当事者である被害者にとって世間に知られたくない部分が
あれば優先的にそれを削除して世に出す配慮を
出版社は計らう義務があると思う。
第二に、印税だ。
この本の収益の行方について、現時点では、
まだ明確な報道はなされていない。
現在、15万部と言われるが、その儲け(印税)は
どうやら出版社と作者が全て取得する様である。
ここにも、世間から反感を買う要因がある。
事件を起こした作者が、もしも、心底から悔い改め
贖罪の意味を込めて出版したというのなら、
この本によって自分が得る全収入を、
自分を含めてもいいから、とにかく事件に巻き込んだ
全被害者遺族と等分して分与すべきだと私は思う。
第三に、タイトルと作者名だ。
私はこの部分に一番、疑問を感じている。
当時、犯人は未成年者だったとして
少年Aと呼ばれた。
そして、その後6年の医療少年院入院を経て
社会復帰し、現在は30代になっているという。
30歳を過ぎた男が、
過去に自分が行った凶悪な殺人行為をネタとして
自分の生活収入を得る為に本を書いて出す。
それってどうなのよ?
しかも、それを 「 歌 」 としたタイトル。
更に、現在30代の成人となっているにも関わらず、
著者名を「元少年A」としている覚悟の無さ。
いままでも、犯罪者が自らが起こした事件の手記が
出版された例があるようだが、それらの著者は
実名で書いている様だ。
もっとも、それらは概ね極刑をうけて獄中での手記
といった具合に相応の刑罰が与えられて本人に
自由が無い状態である事が多い様なので、
今回のケースとは次元が異なると思う。
今回は明らかに作者の生活利益の獲得が
出版の根底にある気がしてならない。
だから、私はこの件に関しては非とするし、
今のところ、購読の予定もない。
最後にもう一度書いておきたい。
今回の騒動は、作者よりも、出版会社の方に
問題がある。
何故、TVや新聞の各機関や他の出版関係各社は
太○出版と、今回の出版に絡む全ての編集者の
社会的、人格的認識を問わないのか?
大手芸能プロダクション絡みだから?
大物タレント北○た○しさんの著作物を扱う
出版社だから?
しっかりしてください。