山中慎介&長谷川穂積 ボクシングW世界戦 | 中年男は電気羊の夢を見るか?

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( 23日 大阪城ホール )


日テレ:山中慎介&長谷川穂積 ボクシングW世界戦 The REAL19





IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 12回戦


チャンピオン キコ・マルチネス(28/スペイン)


    VS 同級13位 長谷川穂積(33/真正)



長谷川選手にとって、勝てば3階級制覇となる3年ぶりの世界戦。


初回は軽快な動きでチャンピオンの攻めをテクニカルに


いなしつつ、自らも積極的に仕掛ける長谷川選手の姿は


好調そうに見えたが、その一方で、チャンピオンのパンチも


ところどころで被弾していた。


そして2R、闘志をむき出しにした両者は、相打ち上等で


打ち合った結果、長谷川選手はチャンピオンの大振りの


左右フックを不用意に貰ってしまい、クリンチしても逃げ切れず、


チャンピオンの圧に屈した形でダウンを喫してしまう。


その後、やや押され気味で試合が展開。長谷川選手に


良いところが見られないまま、3回には偶然のバッティング


により左まぶたを切り、視界を失う。


以降も、闘志だけは失わず果敢に挑む長谷川選手。


チャンピオンは倒す事を意識して力任せにパンチを振り回し、


中盤にはいると疲労感も見せ始めたが、その手は止まらず。


そして7R、長谷川選手は打ち負けてついにダウン。


一度は立ち上がるが、勝機と見たチャンピオンの猛攻の前に


2度目のダウンを喫し、そのままレフェリーが試合を止める。


セコンドからもタオルが投げ込まれたところだった。




どうして打ち合いに乗ってしまったのか。


パンチ力ではチャンピオンの方に分があった様に見えた。


しかし、パンチを散らさずに大振りで攻めるタイプだったので


1Rの様に足を使いつつポイント(判定)に比重を置いた


流れを組み立てていけば、長谷川選手のテクニックなら


勝てる相手だった様に思われたのだが。



試合後、会見する事無く、無言で会場を後にした長谷川選手。


いたずらに最終章などと銘打たず、闘志の炎を燃やし続けて欲しい


と願うばかりだ。







WBC世界バンタム級タイトルマッチ 12回戦


チャンピオン 山中慎介(31/帝拳)


     VS 同級3位シュテファーヌ・ジャモエ(24/ベルギー)




1R、早速、名刺代わりの左ストレートをボディに決めるが、


ベルギー初の世界タイトル取得に意欲を燃やすジャモエ選手は


警戒しつつも積極的に打って出る。


が、2R、またもチャンピオンの強烈な左ストレートが


ジャモエ選手の堅いガードを割って顔面にヒットし、


早々にダウンを奪う。そのダウンに繋がった山中先週の


左ストレートは、一撃でジャモエ選手の顔(右目下)を腫らした。


それでも、戦意喪失するどころか、自らを鼓舞する様に


闘志をあらわにするジャモエ選手。クリンチぎみに接近して


がむしゃらにパンチを繰り出すと言ったスタイルで攻めるが、


なかなか、チャンピオンに有効打を決められず、


4R終了後のオープンスコアは40対35でチャンピオンが圧倒。


5R以降、ガードの高いジャモエ選手に対し、ボディを中心に


攻めるチャンピオンだったが、やや左を狙い過ぎている観があり、


チャンピオンの右のリードが相手を押える様な形になってしまい、


減点1を受ける場面も。しかし、その頃には、ジャモエ選手は


もはや受けの姿勢が目立っていた。8Rにボディでダウンを奪うと、


KO決着を意識した山中の攻撃が単調になってくる。


同ラウンド内に2度目のダウンを奪うが、すぐに立ち上がった


ジャモエ選手は辛うじてこの回を耐える。


8R後のオープンスコアは79たい69。これまでの全ラウンドの


ポイントをチャンピオンが取っていた。


そして9R 開始早々 チャンピオンのフェイント気味の


左ストレートをボディに受けたジャモエ選手は、体をくの字に


折ってダウン。そのままレフリーストップとなった。




まさにノッている山中チャンピオンだったが、


課題も見えた試合だった。


左を頼り過ぎ、狙うあまりに手が止まる。


ガードが堅い相手をいかに崩すかという点で、


コンビネーションも体得しているはずであろうが、


全体に攻めが単調になってしまうきらいがある様だ。


試合中、「どう攻めたらいいですか?」とセコンドに


問う場面もあったとか。


自分を客観視できる感覚を養いたいところでもある。



今日の様な試合内容は、本当に強い相手には


通用しないのではないだろうか。


強い相手とやりたい、倒す自信がある、と


豪語するチャンピオン。


確かに山中チャンピオンは強い。


でも、本場で真の猛者を相手にする前に、もう一度、


セコンド陣と共に、改めて戦術を見直す余地が


ありそうだ。



ちなみに、これでV6達成の山中チャンピオン。


5連続KO防衛は日本人世界王者歴代2位タイ。


1位は具志堅用高氏の6連続KO防衛。


今の山中選手なら、下位選手との通常防衛戦であれば


具志堅氏の記録を塗り替える可能性は十分にある。