(1日 フィリピン・セブ島)
WBO世界バンタム級5位の亀田和毅選手が、
チャンピオンのパウルス・アンブンダ選手(32/ナミビア)を
3-0の判定で破って、世界初挑戦で王座を奪取した。
3人のジャッジの採点 は
118‐110
117‐111
116‐112
と大差の圧勝だった。
今年に入り、
日本ボクシングコミッションが
WBO(とIBF)という世界団体を
容認した事は亀田家にとってラッキーだった。
何故なら、
現在のWBAのチャンピオンは実の兄、興毅選手だし、
WBCは、2連続TKO勝利で計3度防衛を果たし、
ノッている日本人チャンプ山中慎介選手。
亀田家としては、(兄とは)やらせたくない、
(絶好調の日本人王者とは)やりたくない、
というのが正直なところではなかっただろうか。
そんな折に、日本国内でも、
4団体分の世界チャンピオンが同階級に
存在する事を許されたのだから、
まさに 「今でしょ!」 のタイミングで
タイトルマッチに漕ぎ着けたのだろう。
案の定、亀田和毅選手は
日本人初のWBO世界チャンピオン
の肩書も手に入れた。
逆に言えば、
最愛の三男に危なげなく世界タイトルを獲らせる為に、
それ相応(危なげない)の世界チャンピオンが現れるまで
世界戦をおあずけにしてきた亀田家の戦略が、
ココにきてやっと花開いたとも言えるわけだが、
兎にも角にもとりあえず、
試合内容に対して特に違和感は感じられない判定で、
世界チャンピオン亀田和毅選手が誕生した事は、
いちボクシングファンとして喜ばしい。
和毅選手は、
最終兵器と言うだけあってスッゲー強ぇ!
……という感じではないけれど、
ごく普通に強いと思った。
決定打に欠ける様な気がしたが、
まだ22歳、これから世界戦の場数をこなせば、
技能を体得してゆける可能性も感じられる。
上の二人の兄と違って、試合展開は
攻撃的な姿勢も見受けられるし、
スピードもある。
1日の世界戦に関しては、
内容的には面白い試合ではなかったけれど、
緊張感はそれなりに感じ取れた。
和毅選手の正念場はこれからだ。
どんな選手とどんな防衛戦を見せてくれるのか、
上の兄二人の様に、日本人選手を敬遠しながら
危なげない外国人挑戦者をチョイスして
危なげなく防衛記録を狙うのか、
それとも、
亀田家の最終兵器の肩書き通りの
挑戦的なチャンピオンロードを
歩んでくれるのか。
もう一度、言いたい。
和毅選手は普通に強いと思う。
是非、「亀田家」の枠から飛び出して、
他の日本人世界チャンピオン達と比べても
遜色のない試合を見せてもらいたいと思う。
この逸材を腐らせてしまうのか、
それとも、
今回のギネス認定に恥じない
伝説的日本人チャンプに育て上げていくのか、
今後の方向性に注目だ。