バンタムの"陰と陽" | 中年男は電気羊の夢を見るか?

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4/7、世界ボクシング協会(WBA)


バンタム級世界タイトルマッチが行われ、


チャンピオンの亀田興毅選手が


挑戦者パノムルンレック・カイヤンハーダオジム選手を


2-1の判定で下し、防衛に成功した。




そして今日(4/8)、世界ボクシング評議会(WBC)


バンタム級世界タイトルマッチが行なわれて、


チャンピオンの山中慎介選手が


挑戦者のマルコム・ツニャカオ選手を


12ラウンドKOで倒し、防衛に成功した。




団体の異なる同階級の日本人世界チャンプが


共に防衛に成功してると言う事では、


とても喜ばしい事なのだが、


それぞれの試合の後味は正反対で、


実に対照的なものであった。





WBAの亀田選手は、手数も少なく、


体調が悪いのかと思わせるほど、


終始、動きにも切れがない様子で、


何度もロープ際に押し込まれるなど


ペースを掴めないまま、挑戦者に


押されている様に見えた。


挑戦者も決定打を欠いたまま、


試合は山場を迎える事なく


淡々(ズルズル)と進行し、


結果、大勢が疑問を抱きたくなるような


判定によって、チャンピオンが防衛を果たす。





一方、




WBCの山中選手は、


3Rには2度のダウンを奪って場内を大いにわかし、


その後は終始試合をリードして、


10~11Rでの相手の流血も冷静に見極め、


最終Rに狙っていたかのように攻勢をかけて


観ていた者の期待通りに勝利してみせた。


また、対戦相手のツニャカオ選手も


何度も不利な状況を迎えながらも、


果敢にチャンピオンに向かって行った姿は


好印象を残した。


凄惨な流血試合でありながらも、


そのファイティング・スピリットが逆に


試合終了後に清々しい余韻を残し、


勝敗を超えた見応えある試合だったと


実感させてくれた。






両試合とも、別団体の同階級の


日本人チャンピオンが防衛を果たした試合であり、


その結果は喜ばしいものの筈。






しかし、





試合後の両チャンプの姿は見事に対照的だった。





山中選手は我が子を抱き、笑顔で勝利を喜んでいた。




亀田選手は、リング上でファンに土下座して謝っていた。








……疑問である。




前代未聞の姿と言える。


何で、亀田選手は勝利を喜べなかったのか?



世界チャンピオンと言えど、


厳しい練習をこなし、過酷な減量にも耐え、


とてつもないプレッシャーと葛藤しながら


リングに立った筈。



そうして、


遮二無二向かって来る挑戦者を必死になって退けたならば、


普通は、勝って笑顔になるのではないだろうか。


その意味で、戦勝インタビューを受ける山中選手の笑顔は、


喜びに満ちていたと思える。



でも、


亀田選手は、笑顔どころか


謝罪の言葉を何度も口にした。


しかも、涙をにじませて、だ。


それは一体何を意味していたのだろう。


あの姿は、観ていた者を混乱させたに違いない。


私も、意味が解らなかった。






何にせよ、


同階級の二人の日本人世界チャンピオンは勝利した。


そうなると、当然、統一戦の期待が高まる。


噂では、山中チャンピオンの次の防衛戦の相手は、


亀田チャンピオンの弟(亀田和毅選手)になる


かも知れないと言う。


それはそれで楽しみだが、


やはり、ここは長男・興毅選手との


統一戦が是非、観てみたい。