2012/02/03 00:06

 これまで殆ど渋滞らしきものを経験したことがなかった通りが、最近そこを通ると頻繁に渋滞に巻き込まれてしまうことが多くなりました。それも日中の比較的すいているはずの時間帯でもです。この現象を不思議に感じていたのですが、つい最近、反対車線に目をやっていて偶然その原因と思われるものを発見しました。それは自転車です。もともと道路幅に余裕のないその道路で自転車が一応遠慮してか車道の端を通行しているものの、普通乗用車ならまだしもバスや大型トラックが後ろについてしまうともう大変、反対車線に車が通行している間は追い越すこともままならず、ずっと自転車と同じ速度でノロノロ運転せざるを得ず、その結果、後ろにいつの間にか車が数珠つなぎとなりそういった現象が起こってしまっているということです。
 昨年秋頃から、警察庁によって3メートル以内の歩道は自転車の通行を許可しない方針が打ち出され、全国の警察本部に通達を出したことにより規制が強化されたことはニュースなどで知ってはいましたが、そういった警察庁の並々ならぬ努力が実を結び、現在全国のあちらこちらでこのような渋滞が頻発しだしているということです。
 普段の道路状況を熟知している交通課巡査の方々はきっとこういった事態になることは予測されていたことでしょう。が、そのような巡査の方々の意見などとても届かない雲上の、法律の制定や改訂にかかわるエリート集団の方々にとって重要なのは、あくまでも増加傾向にある『歩行者と自転車の事故』を減らすことであり、その目的さえ遂行することができれば、それによって起こる弊害などは眼中にないのでしょう。
 さて、これと同じようなことを残念ながら今のわが国政府にも感じます。その時その時に持ち上がってきている問題に対し、長期的かつグローバルな視点で眺めてみることをせず、短絡的に対処しようとしているようにしか思えません。復興対策にしても、TPPにしても、消費税率引き上げにしても、沖縄米軍基地問題にしても、どれを取っても有効な解決手段に繋がるという保証はないどころか、逆にその弊害として現れてくるであろうマイナス要素の方が多いように思えてなりません。
 この国の現在をそして将来を左右する重要な地位にある現在のエリート集団からはもう、かつての吉田茂や岸伸介や佐藤栄作などのような、外交や政策などに於いてグローバルな観点を持ったそして良い意味での権謀術数に長けた政治家はもう台頭しないのでしょうか。
 これから私たちが安心してわが国の政治を任せることのできる有能なリーダーが現れるまで、現在赤絨毯を闊歩している人たちには、せめてこの国の、世界に誇れる憲法だけには触れて欲しくないものです。