僕のちいさな心音が
動くのをやめるときに

この気持ちも一緒に
とめてくれるのですか?

神様、神様一度でいいの
声をください お願いだから

だって言葉にしなければ

(君に伝えられないじゃないか)
(好き、大好き、愛しています)

ー過去になってしまわぬうちにー


忘れていいよと最後に
笑顔で離れてった君に
僕はなにができたのだろう

身近に迫った終わりなど
容易く想像できていた筈だけど
受け入れられない僕と
もう灰になった君の全て

君以外の存在なんて
確かめられずにまだ

(傍らの空間に話をする)
(あぁ もう居ないのだ)


無感傷な僕に人は
【傀儡のようだ】
と嘲り笑うのである

誰が言い出したのかは
とうの昔に忘れたけど
痛む中心はなぜなのか

そんな風に彼の人に
問うてみたものなら
【赤子のようだ】
と緩く笑うのである

もう痛みは消えていた