ペットとして飼育する鳥を、もしくは鳥でなくてもヒト以外の動物を

「家族」と思うのは、もはや当然の如くに感じる昨今だが

果たして、犬やミーアキャットのように上下関係を形成して群れをなす

動物以外にその家族という概念を押し付けるのはいかがなものかと感じた。

 

もちろん、生後間もない頃からの刷り込みによって

家族として育成してきたものは、

家族を認識しながら過ごすのだろうが、

先に生まれたものより自分は弱い・庇護してもらわなければ生きていけない

といったいわゆる人間家族における親子のパワーバランスを

どこまで保てるかは謎である。

(だいたい成熟してくると本能がむき出しになってくるものだ)

 

私に依頼があった時、こちらに送っていただくデータには、

「家族のことを何と認識させているか」

という質問事項がある。

 

たいていの依頼は犬猫であるため

依頼者本人は「お母さん」。

でも、その夫であろう男性が「お父さん」であるかと言ったらそうではない。

「●●ちゃん」「〇~」ニックネームであったりもするし。

依頼者本人が「お母さん」ではない場合も普通にある。

 

家族という概念は、すべてのケースに当てはまるわけではない。

上下関係がかったるいと感じる生き物がいてもおかしくはない。

 

家族関係・親子関係が成立していると思い込んでいる方々が

実はペットがそのように思っておらず、もっとフレンドリーに感じている

という事実を知った時、

飼い主もどこか「パパ・ママ」の呪縛が外れてほぐれるようだ。

それからの関係がより良好になっていくケースも見られた。

 

何事においても、「自分がそうだからあなたもそう」という

押しつけはしないほうがいい。

 

そして、動物の前は「ありのままの自分」でいたほうがいい。