インターペット2023が東京ビッグサイトで行われた。

今年は入場開始の1時間半ぐらい前から並んでみることにして

前後左右の犬たちと仲良くなっていた。

 

犬を飼わなくなってから、もう5年以上だ。

犬を飼っていた時と、そうでない今と何が違うかというと、

他所の犬が、「お前を俺の仲間にしてやるよ」と

隣に立ってくれるようになったことである。

 

俺の仲間に迎えてやる。

お前にはその資格がある。

 

そう、リーダー格の犬が隣に立ってくれるのである。

多少、我が足を踏まれていることもあるが。

うれしいじゃないか。

 

そんな風に、仲良くしていたその時だ。

 

ラブラドールなんだけど、ビーグルくらいの大きさしかない

そういう犬が目に入った。

 

聞けば、ラブラドールとなんらかのスパニエルを交配して

作出されたMIX犬だそうで。

 

…悪いことは言わない。

スパニエルを混ぜるのはやめろ。

一体どれだけの飼い主が、あのスパニエル特有の

突然キレる症候群に泣いているか。

 

見た目は小さいラブラドールでもスパニエルの血を引く限り

どこかに爆弾を抱えていると思ってもいい。

 

私は、そのスパニエルの話を聞き

飼い主と一緒に暮らせなくなった思いを聞き

飼い主の自責の念に耳を傾けて、

電話の向こうの泣き声を聞き、奥歯を食いしばって来た。

 

誰もが幸せになるセッションなんてそうそうたくさんあるもんじゃない。

 

求める者がいる限り、その繁殖屋は調子に乗って

繁殖し続けるだろう。

だから求めないでほしい。

 

ラブラドールは、あのデカさと食欲と

嬉しければうれしいほど人間をひっぱたく、鞭のような尻尾が良いのだ。

マズルが若干短めの、ずんぐりむっくりラブラドール。

全身筋肉細マッチョ系ラブラドールもいい。

 

ラブはいつまでもラブのままでいさせてやってくれ。