MacBook Proの下位モデルだったとはいえ、当初はそれでいいや、そんな感じでした。
購入してから月日は流れ、マウンテンライオンの64bit化こそ何とか乗り越えたものの、標準搭載のHDDは2.5インチで、かつ、SATA2だったので転送速度がクソ遅く、しかもメモリは2GBしか搭載されていなかったので、購入出来るタイミングでメモリを8GBに拡張してSSDに換装するという延命策を2015年頃に実施。
延命はしたものの、Sierraのインストールに対応しなくなったために、買い換えようか悩みましたが、リモートデスクトップでならまだまだ使えるということで、しばらくの間は事務用途と画面共有機能に特化して使用しておりました( ̄▽ ̄)
しかしである。カメラ撮影から画像編集までを高品質にすべく、テザー撮影を導入したのだけど、APFSに対応したMacBook、つまり、High Sierraに対応したMacBookがどうしても必要でした。
それで、急遽MacBook Airを導入して試しにD800と接続して、ナゴヤドームのDステージにてテザー撮影を敢行しました。
試しにテザー撮影を行ったところ、連写してもデータ記録はされていたのだけど、MacBook Airがフリーズしたり、画像データが保存されなかったりするような症状がありました。
連写さえしなければ、一昔前のMacBookでもテザー撮影ではまだまだ使えるのだけど、SSDがNVMeに対応していないしorz
しかも、使用したMacBook Airは2011年モデルなので、内蔵のカード型SSDがSATA3規格で、接続端子はUSB規格が2.0までなので、高速伝送可能なThunderbolt端子からUSB3.0へ変換するコネクターを使用してテザー撮影を行っておりました。
基本的にテザー撮影では、USB接続がメインになるので、USB2.0では転送ビットレートが480Mbpsなので、伝送速度はだいたい60MB/sくらい。それで、5Gbpsの伝送速度があるUSB3.0が必要だったというわけです。
私の場合は、チアドラの動きの速いダンスを連写するので、テザー撮影をするには、NVMe対応SSD搭載で、かつ、USB3.0以降に対応したMacBookが必要だという結論に至りました。
そこで、以上のような条件のMacBookを探したところ、標準でNVMeに対応したMacBookは、MacBook ProとMacBook Airが共に2015年モデル以降、MacBookはUSB-C搭載の新型モデルは全て標準装備、とのことでした。
が、本命だったMacBook Proの2015年モデルが某ショップでは見つからず、新型MacBookはCore mプロセッサー搭載とテザー撮影をするには明らかにパワー不足で、しかも、USB-C端子が1個しかないのが兎に角痛い。そして、MacBook Airもプロセッサーのパワー不足の感が否めないorz
チアドラデーでのテザー撮影に間に合わせるために、紆余曲折の末にギリギリの予算で購入したのが2017年のTouchバーモデルでした。
MacBook ProのTouchバーモデルは2016年に登場したモデルなんだけど、2016年モデルは色々と不具合が多く、2017年モデルの登場と共に廃盤したという短命モデルではありました。
2017年モデルは、2016年モデルの不具合を解消するために発表されたモデルと思われます。
MacBook Proでは、Retinaディスプレイモデルの登場を境に、本体の薄型化を実現するためにメモリを直付けして光学ドライブや2.5インチHDDを排除して余計な脂肪を可能な限り削ぎ落とし、新たに新設計されたカード型のSSDを搭載することで、これまでクソ遅かった読み書き速度を解消。
さらに、2016年以降のモデルでは、アップルロゴのライトと、
ジャーン
の起動音を排除し、さらにSDカードスロットまで排除して、Touch IDを搭載するためにSSDは新規タイプのものを搭載しています。
その代わり、ベゼルが狭くなったり、Thunderbolt3端子が標準装備されているので、外付けSSDやeGPUに対応と抜かりはないですね。
SDカードスロットを排除した件については賛否両論はあるにせよ、これについてはXQDカードやCFastカードを見越したのか?それとも、テザー撮影やWi-Fiのシェア機能を見越したのか?
Macではお馴染みのThunderbolt端子は、インテルとアップルが開発した規格で、2011年にMacBook Proの新モデルで初めて採用されたのでアリマス。
Thunderboltの最大の特徴は、PCIeとMini Display Portを統合し、FireWireの特徴であるデイジーチェーンをも持たせたのでアリマス。
そして、Thunderbolt3では、USB-C端子と同じ形状になったことで、USB-C規格と兼用することが可能になりました(・∀・)
が、Thunderbolt3とUSB-Cには転送プロトコルに互換性が無いので要注意。
また、本体の充電方式がMagSafeからUSB-Cに変わったので、ケーブルの着脱が面倒になっています。
逆にUSB-Cに変更したことによるメリットもあって、モバイルバッテリーからの充電が容易になった点です。これなら、テザー撮影でバッテリーが切れた際の予備電源として、モバイルバッテリーからの充電にも対応できるかと思います。
本機の目玉であるTouchバーなんだけど、アプリによって色々と使い方があるので、私としては好印象です。が、使い勝手の面で好き嫌いが分かれるのかなと。
実際にMacBook Proを手に持ってみると、
メチャうすwww
思った以上にメチャうすです。流石に新型MacBookには負けますが。
今回は試しにテザー撮影を敢行。結果としては、USB3.0がボルトネットになっているのだけど、NVMe SSDのお陰でSATAのボルトネックだった伝送速度が解消され、連写してもデータ保存がスムーズにされておりました。
これなら、チアドラの動きの速いダンスを連写できそうです。はい。
まとめとしては、NVMe SSDの長所である読み書きの速さ、そしてThunderbolt3端子が4個搭載されているので、テザー撮影時にケーブルを接続するUSB-C端子を選べる使い勝手の良さに尽きますね。
High Sierraは勿論のこと、次期OSのMojaveのインストールにも対応しているので、NVMe SSDでAPFSが使えるのがテザー撮影では大きなアドバンテージになります。
また、13インチという画面サイズが私にとっては非常に良い。11インチは外出時に持ち運びがしやすいものの、撮影画像のモニタリングには非常に厳しいものがありますからね。
個人的にオススメなのはCore i7モデルなんだけど、今回のモデルはCore i5なので、サブ機として使うのがいいのかなと思いました。
他の使い方としては、コヤツとiPhoneをデザリングし、iTunesのホームシェアリング機能を使って、ポータブルネットワークオーディオをやってみるのもアリかなと。その場合は、外付けSSDの容量を1TBか2TBに増量する必要がありますな。
尚、SSDの容量を増やす場合は、交換が不可なので、外付けケースとM.2 SATA SSDが必要です。
敢えて欠点を挙げるとすれば、SSDの交換が不可なのとTouchバーの耐久性が気になるくらいか。
正直、Touchバーは好き嫌いで分かれるかと思いますが、Touchバー無しモデルを購入して、後でTouchバーモデルにしとけば良かった、では手遅れなので。MacBook Proを購入する際には、こういったところも吟味する必要がありますな。