第一章「春」~その28~
食事はおいしく食べ、勧められるままにアルコールも飲んでしまった結子は、いつのまにか結構酔いが回っていた。
今年は少し遅い桜の花がまだ見られるということで、店の近くの大きな公園を歩くことにした。
「酔い覚ましに歩くから、その後自分で帰る」と言ったら、心配だからと奥村も一緒に夜の公園を散歩すると言った。
「いいんですか? 時間」
「おう。気にするな。残業残業」
「奥様に、なんだか悪いです」
「なんで? 仕事だと思ってるから」
いままでメールで聞いてきた相談と、今見えている奥村の少しいい加減なところが、どこかでリンクしているように思えた。
なんだか、もう少し突っ込んで聞いてみたいような気がして、結子は自然に質問を口にしていた。
酔いが、勢いをつけるのを手伝ってくれた。
「最近は、うまくいっているんですか? 奥様と」
質問を口にしてから、やっぱり言わなければ良かったかとも思った。
一瞬口を止めた奥村の横顔を、つい、見つめてしまうのだった。
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しあわせになりたいあなたのピアカウンセラー 秋さくらです。
この小説「恋愛依存症の抜け出し方」は連載となっております。
第一話はこちら
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あなたの心に、光が届きますように。。。
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