第一章「春」~その21~
「31日に出荷予定だったやつだけど、お客さんの都合で一日早まって29日出荷になったんだ」
「はい……って。え? 29日ですか? 明後日?」
「うん。明後日」
奥村が、メールや先日の食事とは違い、しゃきっとしてはっきりしゃべるので、一瞬記憶を辿っていた頭がついて行けなかった。
しかし、そういえば元来仕事の出来る人で、仕事中はそれこそてきぱきしてしっかりした人なのだ。
それにしても。
「明後日? 今から言いますか!」
思わず苦笑しながら言ってしまった。
笑いながら緊張が解けていくのを感じた。
「今から、言うらしいよ」
「マジですか」
「マジです。で、悪いんだけど、出荷のときにつける書類、明日の午前中までに用意して現場に届けておいて欲しいんだ」
「う……はい。わかりました。頑張ります」
時計を見た。既に午後の4時を過ぎている。
これから書類を打ち込んで、取扱説明書を一式準備して、ファイルして……。
本来ならば明日の昼からやるはずだった仕事。半日はかかる。
今日は、残業するしかなかった。
+--+--+--+--+--+
いつもありがとうございます。
しあわせになりたいあなたのピアカウンセラー 秋さくらです。
この小説「恋愛依存症の抜け出し方」は連載となっております。
第一話はこちら
http://ameblo.jp/ac-akisakura/entry-10762695389.html
あなたの心に、光が届きますように。。。
+--+--+--+--+--+
