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ゼネコン君

某大手建設業社員のブログ

日本の建設投資が 冷え込んでいる中 対照的な記事がありましたので 紹介します

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 国土交通省は8月27日、2009年度予算の概算要求を発表した。一般会計の要求額は6兆9372億円で、2008年度の当初予算に比べて18%増。このうち一般公共事業費には前年度比15%増の5兆9008億円、災害復旧費や国土形成事業調整費などを加えた公共投資関係費は、同19%増の6兆2628億円だ。

 同省は安全・安心で豊かな社会づくり、地球環境時代に対応した暮らしづくり、地域の活力と成長力の強化の3分野を重点的方針として掲げている。

 重点施策では、集中豪雨の影響に伴う災害リスクの増大に対して、緊急的対応の強化を掲げた。要求額は1207億円と2008年度に比べて48%増。

 そのほか、社会資本ストックの長寿命化に向けた施策に、2008年度に比べて13%増となる4632億円を要求した。交通分野でのCO2削減など、低炭素社会の構築に向けた施策の要求額が、2008年度に比べて増加が目立っている。

 新幹線の整備では、着工区間に2008年度比で15%増の812億円を要求する。未着工区間は財源確保の見通しがつき次第、着工区間への格上げを求める。

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 (社)海外建設協会は9月1日、潤沢なオイルマネーを背景に大規模な開発が相次ぐ中東の建設市場の動向について調査報告書をまとめた。2008年4月に調査団を派遣。アラブ首長国連邦(UAE)とオマーン、バーレーン、カタールの4カ国を対象に、日本の建設会社が進出できる可能性や課題などを探った。

 報告書によると、2008年1月時点で計画または進行中のプロジェクトの投資額が最も大きいのはUAEで、7145億ドル(約77兆円)に上る。2007年と比べて50.9%も増えた。


kaigaitousi




 UAEのなかで最大のアブダビ首長国は2007年9月、包括的な都市計画案である「プラン・アブダビ2030」を発表。この計画案に基づいて今後、新都心の建設や交通網の整備など多数のプロジェクトを予定している。

 同首長国では、大成建設が2007年5月、二つの島を結ぶ全長13.5km、片側5車線の高速道路を造る「ヤス島インフラ高速道路プロジェクト」を約260億円で受注。鹿島や清水建設も企業登録を済ませた。レバノンや韓国、トルコの建設会社なども進出している。

 一方、課題もある。例えば、大成建設のヤス島インフラ高速道路プロジェクトでは、厳しい環境対策が求められ、マングローブを埋め立てする許可を得るために工事が6カ月間も中断。コンクリートや鉄筋の供給が止まることにも苦慮しているという。

 さらに、各国の契約では通常、日本の「スライド条項」に当たるものがなく、建設資材や労務費などが高騰しても請負金額の変更が難しい。熟練した作業員の確保も各国に共通した課題となっている。

 「ハイリスク・ハイリターンの契約が多いが、中東にはプロジェクトが山ほどある。進出に関心を持っている建設会社は多い」と、海外建設協会の松井波夫総務部長は話す。報告書では、現地に支店を設置する際の手続きのほか、事務所の賃料や電話代、鉄筋やコンクリートの材料費などの目安も示した。


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ちなみに日本の2008年度の
  一般会計予算が  81兆円 
  特別会計予算が、200兆円(一般会計からの繰り入れ分、重複分、内部で移転するだけの予算を除く) 
日本の国家予算総額は、約281兆円


日本国内の 公共事業は 少なくなり、民間事業も 改正建築基準法で 着工が遅れたり 鋼材等の高騰で採算が悪化したり と ゼネコンにとっては 売上高 利益共に 減少要因しか見あたらない国内市場から 潤沢なオイルマネーによる海外の市場に 活路を求めつつあるゼネコンの動きの理由がここにあるのかもしれません

ちなみに うちの会社も 海外の受注高が近年増えていますが 記事にある まさに「ハイリスク・ハイリターン」で なかなか 利益につながらず 四苦八苦しているようです

建設業界も 本格的に 海外を検討する時期が来たのかもしれませんね
建築基準法改正から すでに1年以上が経っていますが、まだまだ影響は大きいようです


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 国土交通省は8月29日、7月の新設住宅着工戸数は9万7212戸で、前年同月比が19.0%増と13カ月ぶりに増加に転じたと発表した。昨年6月20日に改正建築基準法を施行した影響で、同年7月の着工戸数は前年同月比23.4%減と急激に落ち込んでおり、今回の発表値はこの値との比較で大幅増となった格好だ。

 前年同月比を住宅の利用形態別にみると、持ち家は23.1%増、貸し家は22.7%増、分譲住宅は12.7%増だった。持ち家は18カ月ぶり、貸し家と分譲住宅はともに13カ月ぶりに増加した。地域別にみると、首都圏は21.7%増、中部圏は5.7%増、近畿圏は21.9%増だった。

 着工戸数を、12カ月ぶりに10万戸を回復した前月と比べると、3.8%減だった。

200807


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前年同期比はプラスとなっていますが、前年が改正基準法の影響により着工件数が極端に少なかった為に そこを基準としている前年同期比はプラスとなっているが 件数自体は依然10万戸を下回る件数で
改正建築基準法施行前の 11万戸前後の水準には 届いていない状況です

そして そんな状況を反映しているのが 毎週のように発表される 不動産・建設関連会社の 倒産・破綻による会社更生法や民事再生の適用のニュースでしょう

景気の局面が後退になっている現状 しばらくは 厳しい状況が続きそうですね~
以前に紹介した 赤坂の高層マンションの工事現場で またこんな ↓↓ 事故が起こったようです


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 8月29日午前10時過ぎ、東京・赤坂の超高層マンション建設現場で、エレベーターの組み立てに使っていたゴンドラが約40m落下。乗っていた作業員2人が意識不明の状態で見つかった。

 マンションは大成建設が施工中の「パークコート赤坂 ザ タワー」(東京都港区赤坂4丁目)だ。落下したゴンドラは建物の内部にあり、東芝エレベータ製のエレベーターを組み立てるために、同社の協力会社の作業員が使用していた。地上10階から地下1階へ落下した後、ゴンドラを吊るワイヤは切れた状態になっていた。事故の原因は警察や労働基準監督署が調査中だ。

 パークコート赤坂 ザ タワーでは5月30日に、工事用の足場が35階部分から落下する事故も起きていた。このときは死傷者が出なかった。建て主が赤坂四丁目薬研坂南地区市街地再開発組合、売り主が三井不動産レジデンシャルと新日鉄都市開発のマンションで、事務所や店舗も入居する。構造は鉄筋コンクリート造と鉄骨造、地上43階地下2階建てだ。延べ面積約7万1300m2、高さ約157m、施工期間は2006年8月~09年6月の予定だ。

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ゼネコンの工事現場では 様々な下請業者がいますが、設備業者(電気・衛生・空調・昇降機など)は 元請であるゼネコンに対して サブコンといわれます
設備工事は ゼネコンの元で一下請業者として工事をすることもあれば、設備工事が建築工事と同列で発注者から直接 元請として工事を発注されることもあります
なので、設備工事に関して ゼネコンの現場監督は 直接管理・指示する建築業者に比べ 管理が疎かになりがちです
 更に言えば、設備業者にお任せになりがちです
今回の 事故もこういった背景の中で、工事現場の元請社員が 工事の作業手順や 安全性などに関して 元請の管理が 甘くなっていた為に 起こった事故ではないでしょうか
 一般的に 工事現場で 足場が落下するような大事故が 起こった後は、再度事故が起こらないように注意を高め (同様の事故だけでなく様々な事故に関して)再発防止に努めます
 一つの現場で このように事故が頻発するのは それ相応の理由があるはずです
作業自体に何か問題がある場合も有れば、作業環境に問題がある場合もありますが どちらにしても 管理する義務を負っている 元請社員に 「今までと同じやり方なら大丈夫」とか「継続作業に対するマンネリ意識」など 何らかの要因があったと思います

エレベータシャフトは そのエレベーターが稼動する範囲
(例えば地下2階から43階までのエレベーターなら 45フロアー分床)の吹き抜けになっています
外部などで 目に見えるところであれば危険だという意識も高まりますが、シャフトのような人の目に付きにくい場所で 危険意識が低くなっていたのかもしれません

同じ様でいて日々異なる工事現場 ゼネコン君としては沢山の作業員の皆さんが安心して作業できる環境をいつも提供したいものです
偽装生コンに関して こんな ↓↓ 記事がありました


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2008年08月26日 神奈川新聞より

 生コン製造販売会社「六会コンクリート」(藤沢市亀井野)が砂の代わりに溶融スラグを混ぜたJIS規格外の生コンを出荷していた問題で、国土交通省は二十六日、物件ごとに安全性を確認した上で、この生コンを基準に適合する建築材料として大臣認定し、“後付け”で適法化する方針を明らかにした。だが既に契約解除を進めているマンションもあり、不動産会社や住民に困惑が広がりそうだ。

 同省が設置した建築分野の専門家らによる「JIS規格不適合コンクリートを使用した建築物の対策技術検討委員会」(委員長・桝田佳寛宇都宮大教授)が同日、二回目の会合を開き、現地調査などを踏まえた中間報告をまとめた。

 報告によると、表面がはがれるなどのポップアウト現象は溶融スラグに含有または混入された生石灰が原因とほぼ断定。同現象の発生密度が低いことや該当建築物から抜き取ったコンクリートの強度試験結果などから「安全性や耐久性に大きな支障を及ぼす可能性は少ない」と結論付けた。

 これを受け、同省は九月末の最終報告を踏まえ、各物件ごとにコンクリートの強度や安全性を確認した上で、建築基準法三七条に基づき、基準に適合する建築材料として大臣認定する方針。

 この認定を受ければ、これまで違法とされた物件を県や市などの特定行政庁が適法物件に認定できるという。同省は工事中の物件も、安全性が確認された時点で、特定行政庁を通じて工事再開を要請する考え。

 現在、規格外生コンを使用したことで建築基準法違反とされている物件は三十四件。うちマンションや病院など大型建築物だけでも少なくとも十件が工事を中止、さらにマンションの少なくとも九件が販売を一時休止している。該当物件を抱える県や市からは早く判断を出してほしいとの強い要請があり、当初の予定を早めて方針を固めた。

 だが、適法化後も工事や物件の販売の再開に当たっては難航も予想される。来年三月に完成予定だった横浜市戸塚区のマンションでは、契約済みの二十戸すべてを解約した。売り主の不動産会社では「適法化されたとしても一度違反された物件を客がどう感じるか不安」と話していた。

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2008年08月27日 神奈川新聞より

 生コン製造販売会社「六会コンクリート」(藤沢市亀井野)が、砂の代わりに溶融スラグを混ぜたJIS規格外の生コンを出荷していた問題で、この生コンを基準に適合した建築材料として大臣認定し適法化する国土交通省の方針に対し、該当マンションの住民からは「納得できない」などの声が上がっている。違法とされた物件に“免罪符”を与える手法については、専門家の間に懐疑的な見方も出ている。

 ある市の担当者は国交省の方針を「苦渋の判断」とおもんぱかる一方で、問題が長引くことを懸念。大臣認定の手続きはまだ数カ月先で、九月末に予定される国交省の検討委の最終報告を待って行われるためだ。「国から具体的な指示がない限り行政も施工業者も動けない」と同担当者。

 違反物件とされた横浜市内のマンションに住む四十代の男性は「今後何十年も生活するのに、たった一カ月程度の国の調査で安全と言われても納得できない」と憤慨。

 別のマンションの三十代男性も「簡単に後付けで適法にできるのであれば、法律の意味がない。国は消費者重視を強調するが、住民より業界に目が向いているとしか思えない」と首をかしげる。

 工事や販売を中止しているマンションの不動産会社担当者は「大臣認定の措置はシナリオ通り。だが、これですぐに販売再開というわけにはいかないし、解約の対応や購入者への説明など、これからが大変」と嘆く。

 法律の専門家でも、今回の特例措置に対する見方はさまざまだ。東海大学の玉巻弘光教授(行政法)は「住民が納得するかは別問題だが、法律の解釈としてはあり得る」と語る。一方、欠陥住宅被害関東連絡協議会の谷合周三弁護士は「聞いたことがない異例の措置。違反としたものを認めていたら、何のために建築基準法があるのか。これでは業者への救済措置だ」と疑問視している。

 一方、適法化方針について、六会コンクリート関係者は「構造上の安全性に問題ないとした国交省の調査結果にほっとしている。補償や補修工事には誠意ある対応をしていきたい」と述べた。

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簡単に言えば  この間までJIS規格違反の生コンだったものを 
『調査したら問題ないので 大丈夫だと国が認めますよ』
ってことです
一体この間までの騒ぎは何だったのでしょう

いくら国が免罪符を出したからといっても 一度けちのついた建物に 再度契約して住みたいと思う人が どれだけいるんでしょう

腰の重いお役所にしては迅速な対応は評価すべきかもしれませんが なんか 違わない? って思いますね~

お役所は 一体 どこを向いて仕事してるんだろう?
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簡単に言えば  この間までJIS規格違反の生コンだったものを 
『調査したら問題ないので 大丈夫だと国が認めますよ』
ってことです
一体この間までの騒ぎは何だったのでしょう

いくら国が免罪符を出したからといっても 一度けちのついた建物に 再度契約して住みたいと思う人が どれだけいるんでしょう

腰の重いお役所にしては迅速な対応は評価すべきかもしれませんが なんか 違わない? って思いますね~

お役所は 一体 どこを向いて仕事してるんだろう?
今週 悲しい&考えさせられる出来事がありました

直属の上司ではないのですが、仕事仲間の 娘さんが亡くなりました
まだ21才でした
故人の父親は 娘さんの体調が悪いことなど 一度も話したことが無かったので 娘さんが亡くなったと聞いた時は とても驚きました
そして故人の年齢を聞いて 更に驚きました
ご家族 友人の方々の悲しみはとても大きいと思います

21才 という年齢を聞いて 自分が21の時を考えてしまいました
自分が21の時に 死ぬなんて事は 考えもしなかった

通夜・告別式の お手伝いをしたんですが、
故人の父親は「娘の友人はそんなに来ないと思う」とおっしゃっていました
というのも 急なことで 娘の友人といっても 父親はもちろん母親も殆ど知りませんでした
唯一の手がかりは 故人の携帯で TEL・MAILの発着信履歴から 親しそうな方数名にだけ 知らせたそうです
そのため、多くの方は来ないだろうと思っていました
むしろ 父親の仕事関係の方が多いと思っていました

ところが 式の当日 弔問者 は250名にもなり
そのうち3分の2以上が故人の友人でした
中には部活動の後輩なのか 高校生もいました
ご両親は 数名の友人にしか連絡していないのに これだけ多くの方が弔問に来たことをとても驚き 多くの友人の方々の気持ちに感謝していました

式のお手伝いをする側としては 予想外に多くの方が弔問に来たことで 大変ではありました
でも 多くの弔問者の方から 沢山の優しさを感じられたような気がして 式が終わった後 なんともいえない気持ちになりました

故人はまだまだ これからの将来を色々思い描き 沢山やりたい事があったと思います
志半ばで人生の幕が閉じてしまったことは とても悲しく辛いことであったと思います
でも これだけ多くの友人に愛されていた 故人は幸せだったと思います

自分が もし今死んだら 
後悔が無いように一生懸命生きているか?
どれだけの友人が悲しんでくれるか?
考えさせられました

みなさん
一瞬一瞬大切に過していますか?
家族・友人 自分のまわりで支えてくれている多くの人に常日頃感謝して大切にしていますか?
お盆休みが終わって 今日からまた暑い中仕事でした

休み中 エアコンの効いた室内に多くいたせいか 休み前に比べると あんまり動いていなくても 汗をかいて 余計に疲れる様な感じ・・・・
でも今日は 休み前に比べると そんなに暑くは無いような気がしたのですが・・・・・いまいち やる気が出ない

ということで 今日は やらなければいけない仕事を 見ないようにして目隠し 帰ってきちゃいましたササっ‥

たまには 早く帰ってきたので 星野ジャパンでも 見ようかと思ったら

今日に限って 野球は 日中の試合だったようで・・・・・休み中の星野ジャパンは 全部ナイターだったので今日もナイターだと思っていたのが甘かった・・・ガクリ(黒背景用)
先週 各社の第1四半期の決算が発表されて スーパーゼネコン4社も発表されました


              (括弧内は2009年03月期の連結業績予想)
売上高 (百万円)
鹿島建設㈱  412,343  (1,890,000)
清水建設㈱  365,569  (1,970,000)
大成建設㈱  347,894  (1,830,000)
㈱大林組   340,128  (1,830,000)

営業利益 (百万円)
清水建設㈱   7,274   (41,500)
鹿島建設㈱   1,794   (34,000)
大成建設㈱   1,044   (52,000)
㈱大林組   △ 278   (35,000)

経常利益 (百万円)
清水建設㈱   9,014   (39,000)
鹿島建設㈱   4,921   (38,000)
㈱大林組    2,830   (40,000)
大成建設㈱   1,870   (41,000)

四半期純利益 (百万円)
鹿島建設㈱   6,498   (25,000)
清水建設㈱   4,795   (24,000)
㈱大林組    1,237   (21,000)
大成建設㈱    304   (17,000)

今期に限っていえば 不動産開発事業の収益で明暗が分かれた格好で、大林組を除く三社の営業損益が前年同期に比べて改善しているようです
ただ建設事業の採算は四社とも悪化し、資材高に加えてマンション販売低迷や設備投資の鈍化懸念が強まっており、厳しい環境はしばらく続きそうです

通期予想では
売上高は 清水建設が少し高いが ほぼ横並び状態だが、最終的な純利益は 鹿島建設・清水建設・大林組に少し溝をあけられた格好で大成建設の利益率の低さが気になるところです
ちなみにこの純利益は 対前年比 鹿島建設:-40.7% 清水建設:-11.3% 大林組:12.9% 大成建設:-30.5% となっており大林を除く三社は減少 特に鹿島建設 大成建設は 大幅に減少し 建設関連事業の 採算悪化が 明確に出ているようです

建設業界まだまだ厳しい状態が続きそーですねー


今日の雨すごかったですね~
かさも役に立たない ホントにバケツをひっくり返したような雨


建築現場で 雨が降るといろいろ大変なんです

建築現場 は 色んな時期があるのですが 、工事が始まって間もない時 建物の躯体(構造体)の工事の時 仕上げの時 等 それぞれの時々で 雨は厄介です

工事が始まって間もない時=掘削(土を掘っている)時に 今日のような 土砂降りの雨が降ると もう泥んこ遊びのようになります
工事現場の地質によっては 水がしみ込まず ドロドロになる土(シルト質・粘土質)があります
こういう地盤に雨が降ると 溜まった雨水を処理するのが一苦労


躯体工事の時は ドロドロということはないですが、建物の構造体は 段差になっていたり して雨が降ると水が溜まってしまいます
例えばマンションなどの 水周りのところは 仕上がってしまえば平らでも 構造体の段階では 段差がついて 低くなっていたりするので 格好の水のたまり場です
そして 構造体のコンクリートが密実にできていればいるほど 水が溜まって そのままでは なかなか
溜まった水がなくならず、次の作業をするのに邪魔になります
他にも地下のピットなどに水が溜まると 厄介です
ピットなどの閉鎖された空間に水が溜まったりすると 酸欠空間になったりすることがあるので この溜まった水を排水する為に ピットに入るときには 酸欠作業となり 安衛法に決められている酸欠作業主任者の有資格者を配置しての 特別安全に留意した作業になります


仕上工事の時 も大変です
建物の仕上工事の時は 屋上の防水がまだ未施工だったり 途中の雨水配管の接続途中だったりすることがよくあります
こういうときに雨が降ると 内部は色々仕上げ工事が進んで 濡れてはいけないものが 水漏れで濡れる危険性があります
例えば 内装の石膏ボードなどは 濡れてしまうとフニャフニャになって しまったり あとあとカビが発生したりすることがあります
他にも 木質系の材料は 濡れてしまうと 濡れ染みができたりして交換しなければいけなくなる場合もあります

こんな風に 工事現場では 雨が降ると厄介なことが多いです

また 雨が仕事をしている日中に降れば すぐ対応策を講じる事ができますが だーれもいない 夜とかに降ったりすると 朝現場に着てみたら あちこち 濡れてさあ大変 ということも結構あります

今度機会があれば 雨あがりの 工事現場 の動きを見てみると 
その工事現場が 日頃から いろいろ準備され 段取りのいい現場  か
行き当たりばったりの 段取りの悪い現場かが分かるかもしれませんよ 
暑い日太陽が続きますが、皆さんはダイジョーブですか?
私は 暑い中 社内規則で 長袖で外仕事しているので 手首から先と顔だけ日焼けまっくろけしてる ゼネコン君スタイルで チョット バテ気味夏バテです

でも今週 一週間 仕事すれば 建設業にとっては 貴重な 長期休暇 夏休み夏休み。になります

特別 休みの予定を決めているわけではないのですが、貴重な長期休暇なので なんか 子供が夏休みを楽しみにしているみたいに チョット浮き足立ってるかも・・・

ゼネコン君が 休み前にこんな風に浮き足立っていると 現場で事故救急車が起こる こともあるので 今週一週間 休み気分を抑えて 頑張らなければ

いつもと同じと思っていても マンネリにならず 「まず確認」指指し

事故無く 休みを迎えられますよーに お願い

今日 6月の新設住宅着工戸数が発表されましたが、 あいかわらず ↓ ↓ な感じです



6月の住宅着工、16.7%減 12カ月連続マイナス
 国土交通省が31日発表した6月の新設住宅着工戸数は前年同月比16.7%減の10万929戸で12カ月連続で減少した。景気の足踏みで住宅を買い控える動きが広がり、分譲マンションを中心に着工戸数は大きく減少した。昨年6月20日には耐震偽装の再発を防止するため建築確認を厳しくした改正建築基準法が施行、その前の駆け込み需要で昨年6月の着工戸数が膨らんでいた反動もあった。

 6月の着工戸数は法改正した昨年6月以来、1年ぶりに10万戸台を回復した。ただ過去の6月単月での着工戸数の平均値(2002―06年、変動の激しい07年は除く)を約8%下回り、着工戸数は依然低水準が続いている。

 一方、住宅着工の先行指標である建築確認の申請件数は前年同月比4.6%増で、月次の統計を取り始めた昨年4月以降、初めてのプラス。昨年7月以降、着工戸数を押し下げてきた法改正による混乱は落ち着きつつある。ただ着工戸数の減少が続く背景について、国交省は「資材価格の高騰などの影響が高まっている可能性がある」と分析、7月以降の動向を慎重に見極める方針だ。

chakou1
chako2

















あいかわらず 着工物件は 低空飛行な感じです
業界内では 
 建築基準法改正による建築確認が流れ出せば 少しは新規物件が出て来る『はず
と考えられていたようですが、実際のところは 新規物件は 確認申請により『滞っていた』のではなく 元々 『殆ど無かった』のではないかという 感じになってきているようです

上述の 見極めようとする 「7月以降の動向」 も 好転の 要因も見当たらず 先行きはあやしいままというのが おおかたの判断のようです

来月の 動きが今から気になるところです・・・・・・・