60歳と1週間めの朝を迎えています。

幼なじみが本を出版しました。


藤原書店というしっかりとした書店から


非常に内容の濃い本を彼女は出しました。


同じ年齢の彼女から一足先に還暦を迎える私に贈られた


ものは赤い下着、バッグ、そして彼女の本でした。

この赤い下着は「申の日に着用のこと」と・・・

但し書きがバースデイカードの中にありました。

もちろん一昨日、その下着は私のお腹周りを温めて

くれました。


随筆家、朴才暎(パクチェヨン)のこの本は人生の「バトンタッチ」


朝鮮・韓国と日本の関係という非常に微妙な関係は


故佐藤初女さんが生涯心に抱いていた宿題でした。


「この二つの関係がうまくいかないことはいやなの」


「なにもできないことがもどかしい」

と私に話してくれたあの日。

朴のこの本には佐藤初女という私の敬愛する女性の

最後の一息が発する声までも大切に描かれて


思いが受け継がれています。

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短命県日本一、青森県・・・ですって。

これのどこがいけないのでしょうか?

長く健康で生きればそれで豊かなのでしょうか?

このような競争のさせ方は正しくないと思います。

もう十分にシニアである私だから、言います。

多くの高齢者は「若い人に迷惑かけたくないから」

と自分を大切にしています。

そんなことを思う暇があったら自分の時間を大切に

最後の一息まで生きていることを大切に生きたいと

思います。

一度、病気をした私ですから人生に猶予があると

思って生きることはできません。

もはや高齢者ばかりの世の中で、年寄りだから

大切にされるべき・・・などという絵空事、聞きたくありません。

最後の一息まで大切に生きる・・・

それが長かろうと、短かろうと・・・です。

これが素敵なことだと思うんですけどね。

と思う60歳と1週間めの朝です。


十和田湖