【サッカー日本代表】オシムジャパン情報局【W杯2010】 -2ページ目

え!?たった13人…小野落選!見せたオシム流サプライズ

えっ、ウソ、ホントに13人? 日本サッカー協会は4日、東京・文京区のJFAハウスで、イビチャ・オシム新監督(65)の初陣となる9日のキリンチャレンジ杯・トリニダードトバゴ戦(国立)の日本代表メンバーを発表した。名を連ねたのはわずか13人。ドイツW杯メンバーはGK&DF陣の4人だけ。A3チャンピオンズ杯に参戦中の千葉&G大阪勢などから今後追加招集する予定だが、Jクラブや協会側に“オシム流”で代表への協力を強硬に望んだ格好だ。


だれもが想定しえないサプライズだった。壇上のオシム監督は、会見場のどよめきを喜ぶようにクスッと笑った。

「…田中達也、浦和。以上13名です」。代読した日本サッカー協会・田嶋専務理事が口にした初のオシム・ジャパンはわずか13人。MF小林大ら5人が初めてA代表入りしたが、強烈なインパクトはその人数だった。

「13人でも試合はできる」とオシム監督。本気ならわずか控えは2人。さすがにこれは「冗談」と否定し、「リストが完全に閉じられたわけではない。遠征などに行っているチームから選ぶ可能性がある」と補足した。今後、A3チャンピオンズ杯に参戦中の千葉とG大阪勢や、7日まで中国・上海に遠征中の鹿島勢を中心に追加招集する見通し。まだ試合を残している選手たちの体調をみてから判断するため、この日時点では“対象外”とした格好だ。

「全体で20人ぐらい。(16日のイエメン戦と合わせた)2試合をそのメンバーで戦う」。13人の顔ぶれでドイツW杯代表はGK川口ら4人だけ。前任のジーコ監督に信頼を受けてきたMF小野やFW玉田、GK楢崎らの名が消えた。新指揮官としてさっそく自分の色を出したが、この発表で一番訴えたかったのは、Jクラブや協会に対する強い協力要請だ。

「監督になったばかりで、代表の強化日程やクラブの強化日程、そしてA3にも何も口出しできない。事情が複雑に絡み合っている。今後はこういうことのないよう願いたい。全クラブから選ぶことができず残念だ」

代表よりクラブ優先の現況に“これしか選べない”と皮肉った形。トリニダードトバゴ戦前日の8日にA3杯を終える千葉とG大阪勢は、当初イエメン戦からの招集とみられたが、この空席数をみればオシム監督が9日からの招集を望んでいるのは間違いない。仮に強行すれば、両クラブとの衝突は避けられない。

6日開始の合宿では、初日に大学生との練習試合が組まれた。初練習は千葉を率いたときと同様、いきなり実戦を行うオシム方式で幕開け。この一戦は13人で敢行される可能性もある。

「本来は代表を1試合ごとにクルクル変えるのはよくない。呼ばれた選手は、次の試合(イエメン戦)もまた呼ばれると思って安心してほしい」

熟考して選んだ選手については自信を明かす。だが今後の波乱を予感させる衝撃の初招集となった。

(須田雅弘)

★オシム監督に聞く


--メンバーがわずか13人だが

「11人以上いれば試合はできるでしょう。どうして彼らを信頼しないのか? 彼らを選んだのは90分間走れるからさ。今のは冗談だが…」



--クラブの日程が重なっているためか

「初めて監督として来たばかりで口は挟めない。大会や遠征が複雑に絡み合っている。だがメンバーリストは完全に閉じられたわけではない」



--選考条件は

「ここで説明すると非常に長くなる。第一は全員“日本人”であること。これは絶対条件。それだけだよ」



--追加招集は

「全体で20人ぐらいで2試合を戦う。選ばれる可能性のある選手が、どのチームにいるかはみなさんも知っているでしょう」



--次のイエメン戦は

「代表は1試合ごとにクルクル変えるものではない。同じメンバーにしたい」



--新しい選手が多いが

「ジーコ監督の時代に呼ばれたかは重視していない。まったく無視はできないが私が観察して選んだ。試すことはできるはずだ」



--A代表の経験も少ないが

「だれでも最初は初心者。試合に出なければ経験は得られない。論理的でしょう」



--トリニダードトバゴ戦の位置付けは

「みなさんが“簡単に勝てる”という雰囲気なら取り消していただきたい。もし私に権限があったら相手に選んでいない。強い相手とやるならもう1回ブラジルとやるよ。今のは“本気”にしたかな?」



*使う気がない人間は最初から選ばないと言うのは、実は選手の気持ちを考えている行為だと思う。

名前だけで呼ぶ事もすべきではない。

全てが良く考えられているように思える。


初会議でオシム監督、代表選考の条件は「メンタル重視」

日本代表の新スタッフが24日、東京・文京区の日本サッカー協会に集結し、体制発表後初のスタッフ会議を開いた。ここでイビチャ・オシム新監督(65)は、代表選考の「選手の見方4カ条」を掲げ、ドイツW杯で優勝したイタリア代表主将DFファビオ・カンナバーロ(32)=Rマドリード=を理想に挙げた。体は小さくてもメンタルの強い選手が、オシム・ジャパンの中核を担う。


だれもがオシム監督の独特な語り口に聞き入った。大熊コーチ、反町五輪監督ら13人が集結した“オシム内閣”の初会合。2時間半の会議の中で、ある1人の選手名が示された。ドイツW杯を制したイタリア代表のカンナバーロだ。


オシム監督は言葉を残さずに日本サッカー協会を後にしたが、出席者によると、同監督は代表選考に直結する「選手の見方」について言及したという。基準として(1)メンタル(2)技術(3)コンディション(4)戦術理解度-の4本の柱を挙げた。とくに熱弁をふるったのがメンタル面。そこでカンナバーロが理想像として挙げられた。

カンナバーロは身長1メートル75、体重72キロと日本選手並みの体ながら、高い技術と強い精神力でイタリア代表不動のセンターバックに君臨。「大きくなれ…といわれてもできない。日本らしいサッカーをやる」と目標を掲げるオシム・ジャパンが求める選手像だ。優勝したドイツW杯では、大会前にセリエAで不正問題が発覚するなど揺れ動いたイタリア代表を主将としてまとめ上げた。


カンナバーロのような選手を探せ-。全スタッフに価値観を共有させながら厳命した形だ。さらにオシム監督は、いったん招集した選手でも合宿中にメンタル面に不満を感じれば、容赦なく入れ替えを行うことも会議の中で明言した。候補選手の精神面については、各クラブのトレーナーを通じて詳しく調査を開始している。

肉体的ハンデは関係ない。4年後の10年南アフリカW杯に向け、強いハートを持ったジャパンを築き上げていく。




*組織、そして人間が崩れるのはメンタルからだと言う事が良くわかったワールドカップだった。

あれほど鍛え上げられて経験豊富な人間の組織でも同じ事だ。

オシムは本当に期待できると思う。

日本、FIFAランク49位に…W杯前18位から急降下

国際サッカー連盟(FIFA)が12日、新しい算出システムによる世界ランキングを発表し、日本はドイツW杯前の18位から49位へ急降下した。新システムは対象となる試合を過去8年間から4年間に短縮。試合の重要性や地域による特性、対戦国の実力などを考慮に入れて計算する。


首位はブラジルで変わらず、W杯優勝のイタリアが13位から2位に躍進。アジア連盟(AFC)加盟チームではW杯16強の豪州が33位で最高。それ以外はイラン47位、韓国56位などとなっており、いずれも大きく順位を落とした。

日本協会の田嶋技術委員長は「本当の実力を認識する必要がある。真摯に受け止める」と神妙な表情だった。



*やや辛口なようにも思えるが、これが現実。

弱いと言う現実がわからなければ、また同じ過ちを繰り返してしまう。

FIFAもたまには良い事をしてくれたと思う。

祝!!2010年まで『オシム・ジャパン』!4年ベースの単年契約で合意

サッカー日本代表の次期監督に就任するJ1千葉のイビチャ・オシム監督(65)と、日本協会の田嶋幸三技術委員長(48)が11日、千葉・浦安市内のホテルで交渉を行った。当初2年とされた契約期間を、2010年南アフリカW杯までを見据えた4年間ベースの単年契約とすることで合意。来週中にも正式契約を結んで誕生する『オシム・ジャパン』で南アフリカに乗り込む。

標的は、やはりここしかない。新生オシム丸の出航目的地が、南アW杯に定まった。記者会見に臨んだオシム監督の表情に決意がにじみ出た。

「きょうは互いの契約について話した。いい話し合いができたと思う」

1日に岐阜県内で行った協会と千葉の首脳を交えた3者協議で就任は内定していたが、当初、オシム監督は「お互いのためにも2年契約がいい。途中で見直せるからだ」と長期契約に難色を示していた。ところが一転。関係者によると、この日両者で確認された契約内容は、毎年更新する単年契約形式ながらベースは4年間だという。ジーコ前監督と同じ形式で、4年後の南アW杯まで全権委任された格好だ。

「きっちりとテクニカルな部分を話した。他の細かな契約の部分は大きな問題ではない」と豪快に笑ったオシム監督。年俸は千葉での7500万円から1億2000万円(ともに推定)にアップするが「そういう部分を気にする方ではない」と田嶋技術委員長。契約の細かな部分は、同席した息子のアマル氏(次期千葉監督)に一任し、自身は席を外すほど。眼を輝かせたのはピッチ上の話題についてだ。

「次の代表戦に誰々は呼べないとか。話を通じて、自分がなった時はこうしたい、というイメージは伝わってきました」と田嶋委員長。住居や通訳についてなどピッチ外の交渉は残るが、すべてアマル氏に任せるという。心は決まった。南アフリカにつながるピッチ上の話しか興味はない。

「21日を待たずに、その前にも正式に発表できると思う」。報告を受けた協会の川淵三郎キャプテンは、21日に行う協会理事会前の来週中の正式契約を示唆した。出帆間近のオシム丸の始動は8月7日、初陣はその2日後9日のトリニダードトバゴ戦となる。

4年後、オシム監督は69歳になるが、年齢面の不安はない。日本代表史上最高齢のW杯監督として、南アフリカへ。2010年は、オシム・ジャパンで勝ちにいく。


*これから始まるオシムジャパンの永い旅。

このブログでは、オシムジャパンに注目して、その動きから真の指導者とは何かを見極めたいと思います。

今後ともよろしくお願いします