初会議でオシム監督、代表選考の条件は「メンタル重視」 | 【サッカー日本代表】オシムジャパン情報局【W杯2010】

初会議でオシム監督、代表選考の条件は「メンタル重視」

日本代表の新スタッフが24日、東京・文京区の日本サッカー協会に集結し、体制発表後初のスタッフ会議を開いた。ここでイビチャ・オシム新監督(65)は、代表選考の「選手の見方4カ条」を掲げ、ドイツW杯で優勝したイタリア代表主将DFファビオ・カンナバーロ(32)=Rマドリード=を理想に挙げた。体は小さくてもメンタルの強い選手が、オシム・ジャパンの中核を担う。


だれもがオシム監督の独特な語り口に聞き入った。大熊コーチ、反町五輪監督ら13人が集結した“オシム内閣”の初会合。2時間半の会議の中で、ある1人の選手名が示された。ドイツW杯を制したイタリア代表のカンナバーロだ。


オシム監督は言葉を残さずに日本サッカー協会を後にしたが、出席者によると、同監督は代表選考に直結する「選手の見方」について言及したという。基準として(1)メンタル(2)技術(3)コンディション(4)戦術理解度-の4本の柱を挙げた。とくに熱弁をふるったのがメンタル面。そこでカンナバーロが理想像として挙げられた。

カンナバーロは身長1メートル75、体重72キロと日本選手並みの体ながら、高い技術と強い精神力でイタリア代表不動のセンターバックに君臨。「大きくなれ…といわれてもできない。日本らしいサッカーをやる」と目標を掲げるオシム・ジャパンが求める選手像だ。優勝したドイツW杯では、大会前にセリエAで不正問題が発覚するなど揺れ動いたイタリア代表を主将としてまとめ上げた。


カンナバーロのような選手を探せ-。全スタッフに価値観を共有させながら厳命した形だ。さらにオシム監督は、いったん招集した選手でも合宿中にメンタル面に不満を感じれば、容赦なく入れ替えを行うことも会議の中で明言した。候補選手の精神面については、各クラブのトレーナーを通じて詳しく調査を開始している。

肉体的ハンデは関係ない。4年後の10年南アフリカW杯に向け、強いハートを持ったジャパンを築き上げていく。




*組織、そして人間が崩れるのはメンタルからだと言う事が良くわかったワールドカップだった。

あれほど鍛え上げられて経験豊富な人間の組織でも同じ事だ。

オシムは本当に期待できると思う。