『レイチェルの結婚』を、Bunkamuraまで見に行って来ました。渋谷ル・シネマ この映画館初めてでした。「売店」じゃなくて、お洒落なバーコーナーがロビーにあって、豪華なイメージだけれど、いかんせん古いのか、椅子とか小さくて意外 中では飲食不可なので、飲み物を置くところなどもなし あと、ここは、火曜日が1000円の日だったのね。ちっ!
映画評論家の町山さんのポッドキャストを聞いてこんなブログまで書いた程気に入っていたので
↓
http://ameblo.jp/abyss-fg/entry-10216375327.html
もっと、「えぐられる様な舌戦」というか、家族バトルを想像していたのですが
(いや、あれ、充分バトルでしょう?という意見もあるかと思いますが。。。デブラ・ウィンガーとアン・ハサウェイのバトルは本物だったし、あれで、アンに青あざできたそうですが。)
ラストまでの印象から、私が今思い浮かべるのは
さっき、NHKのSONGSで聞いた カーペンターズ 「青春の輝き」
~青春の輝き~
I Need to be In Love
〈THE CARPENTERS/Written by Richard Carpenter,John Bettis & Albert Hammond〉
I know I've wasted too much time
I know I ask perfection of
A quite imperfect world
And fool enough to thing that's what I'll find
そうね、私は時間を無駄にしすぎたわ
そうよ、私は不完全な世界に完璧を求めている
そして、馬鹿なことに
それが見つかるとおもっているの
【歌詞・訳詞 あちこちから引用させていただいております。m(_ _)m】
この映画で、描かれている長めのメインのシーンは、夕食会とウェディングパーティーで、どちらも、多くの一触即発(でもないか?)の問題を孕みつつでも表面平和に進行するんだけれど
こういうのって、きっとどの国のどんな人でも共感できるシーンなんだろうなと
だから、「不完全な世界に完璧を求めて 馬鹿なことに それが見つかると思っているの」という歌詞に気持ちが落ち着いちゃったんだけれど。。。
撮影はほぼアドリブ的に進められたらしいけれど、パーティーシーンがとても素敵で
こういう多人種多文化が交り合う家族 友人関係が素晴らしい音楽に乗って描かれていて
どこからこういう発想が?と思っていたら ロビーに貼りだしてあった解説にその答えが。。
脚本が、シドニー・ルメットの娘で、あの「お父さん」のキャラは、シドニー・ルメットに似ているらしい
シドニー・ルメットの娘は女優もしたことがあったけど、教師をしながら脚本を書いて今回ジョナサン・デミ監督に映画化されたとか
アン・ハサウェイもこれで主演女優賞にノミネートされたらしく
わかりやすい熱演ではないのだけれど、 「お!そこまで!」というシーンが(私にとって)2箇所あってびっくりしました。ヌードとかよりスゴイと思ったけど、他の人はどう思うのだろう?
【この先激しくネタばれです。知りたくない人は読まないで下さい。】
アンとデブラの壮絶なバトルの後、 え~ アンがベンツで森に突っ込んで(このシーンも、小細工しない感じの映像がよかったなー CGとか使って大破とかされてもねー)
あわや!と思ったけれど
そこに、 死とか わかりやすいカタルシスを用意せず
何事もなかったように 結婚式の後、母と姉と妹が、弱冠の違和感(?)を心に秘めつつハグで別れ
翌朝、これも何事もなかったように アンが元いた場所に戻っていく
こういうことの繰り返しが人生で これに慣れなきゃいけないのかも とかいうのが、今の私の気持ちです。
レイチェルの結婚相手がミュージシャンの設定で、結婚パーティーが続く中、要所要所でいい感じに音楽が流れていて
問題が中でくすぶっているにせよ、リベラルな家庭と人間関係
キムが言ってることは正しい けど そこに誠実な答えを求めることは 不完全な世界に完璧を求めることなのだろうなーと
姉、が、ラストで、玄関でちょっと ホッとしたのか?飛び上ってるところとか
姉が庭で行われているパーティーの片付けを眺めているラストとか よかったなー
音楽が流れるのが自然な設定だから 結婚式設定っていいんだなーと
。。。でも、「こんな甘い感想でいいのかあたし?」と思う自分もいる。