きのう、先代の帳面をめくっていたら、8月13日のところに小さなしるしがついていたんだ。
なんだろうと思って読んでみたら、新月の日だった。
しかも、ただの新月じゃなかったんだ。
同じころ、ヨーロッパのほうで日食がおきるんだって。太陽が月に隠れる、あの日食。ヨーロッパで見られるのは27年ぶりなんだよ。
コヨミが生まれるより、ずっとまえのことだね。
見えなくても、はじまりの夜
日本からは見えないんだ。空を見上げても、いつもの夜。
でも、暦のうえでは「ひと月のはじまりの新月」。月がぜんぶ欠けて、ここからまた満ちていく、その一日目だよ。
畑でいうと、種をまく日。土のなかだから、まだ目には見えないけどね。
だから、さみしい夜じゃないんだ。
その夜にすること
たくさんはしなくていいよ。
ノートを1ページひらいて、やってみたいことを一行だけ書く。
それか、あたらしい手帳を、この日からつかいはじめる。
種をおくくらいの、ちいさなことでちょうどいいんだ。
書いたことは、8月28日の満月の夜に見返してみてね。半月かけて、どうなったか見にいくの。
コヨミも、その夜は日めくりをめくって、ちゃんと起きてるつもりだよ。
……だいじな日ほど寝坊しちゃうけど、暦はまちがえないよ🌾