娘を亡くして、陽が当たり前に昇り、いつもと変わらない日々が訪れること不思議だった。
目に映る景色が姿を変えた。
あの子が突然消えてしまった毎日。それまでの生活ができなくなった。
料理もその1つ。
食べてくれる人がいなくなって作る気力もなくなった。
でも、年月は少しずつ生きる気力を取り戻させた。
今日、何年ぶりかに、あの子の好物のピーマンの肉詰めを作った。作り方も忘れてしまって、いくつか食材買い忘れてしまったけれどあるもので代用して味は以前と同じかな。
娘にお供えして。
食べながら涙がこぼれた。
いなくなってから毎日思い続けている。おそらく私がこの世を去るまで。
なんでこんな辛い思い、修行をしなければならないんだろうと思う。
でも、あの子と会えたこと、たくさんの幸せを貰えたこと感謝している。
ゆっくりだけど、日常が取り戻せるまで見守っていてね。