豪徳寺
映画 『柘榴坂(ざくろざか)の仇討』 の公開に合わせて
今回(9/20)の 【J-WAVE 浅田次郎ライブラリ】 朗読は
主演の中井貴一さんだった。
少し前に同じ作品の朗読があったが、その時の朗読も
物語に引き込まれてしまう程に素晴らしい語りですっかり
聞き入ってしまったのだが、本日の中井さんの朗読も負け
ず素晴らしく落着き重み聞き易さ、そして誰もが入り込め
るだろうと想像する語り口で前回同様今回もすっかりその
世界に入り込んでてしまった。
ちなみにJ-WAVEでは【ストーリーテラー】と呼んでいる。
その物語の中で 『井伊大老が眠る豪徳寺』 の件(くだり)
があり、かつて豪徳寺の門前まで行ったことを思い出した。
それは数年前の曇り空の初秋に世田谷区役所近辺での
仕事が有り、その日のうちに再訪しなくてはならないので、
一旦帰社するととんぼ返りのようになってしまうので、近辺
で時間を潰すことを選択した。
会社の軽自動車を停めて車の中で過ごすことを考えた僕は
あっちこっちをウロウロしたが、ご存じのように城南地区や
世田谷などの住宅地は道路の道幅も狭く軽自動車といえ
ども 【ちょっと停めて休憩】 なんて場所を探すのは大変だ。
幹線道路は広いが停車など迷惑でとても出来ない。
経験上タクシーの運転手さんや商用車運転手さんがいっぱ
い停まっているところは、夏の日差しから逃れられることや
長時間停めていても苦情が来ない場所と分かるのだが、
年に一回位しか訪れないこの地区でそれを探すのは困難。
そんなことを繰り返しているうちに、なんと豪徳寺の門前に
辿り着いてしまったのだ。
歴史や仏教に関心のある僕は、「おお、これが井伊家の
菩提寺か」 と、せっかくの機会なので中に入ってみたいと
思ったが、余りの威厳の前にひれ伏してとても中には入れ
ないと思い断念したのだった。 歴史、重み、風格、威厳、
荘厳、凡人の僕にはそれ以外の言葉は思い浮かばないが
僕みたいな人間は絶対に入れない厳しさを感じた。
感受性は誰よりも鋭いのでそれは十分に分かる。
臨済宗から曹洞宗への寺の変遷をみても歴史のある禅寺
だと分かる。 そして僕もあひるちゃんや、超美人セラピスト
のように徳を積めば豪徳寺の門をくぐれるのだろうと思った
のだった。 何年先になるか分からないが。