カテゴリ【祇】:祇園祭~京の夏を彩る華やかな祇園祭の風景を、色々な目線でお届けします。ミニブログコーナー:10/22、今日は時代祭と鞍馬の火祭の日ですが、まだ魂京都では祇園祭です。懸案の引っ越しもようやく片付き、徐々に日常生活を取り戻しつつあります。可哀そうなのは2匹いる猫で、今までは6畳の部屋を猫のために解放していたのですが、今回からケージ入りを余儀なくされてしまいました。夜、帰ると、ケージから出して少しですが部屋の中を遊ばせています。すまん、猫たち。函谷鉾(かんこぼこ) H26.07.16撮影室町通りを南下して、また賑やかな四条通りに出ました。四条通りに堂々と立つのは函谷鉾町の函谷鉾。先祭で魂京都がご紹介する最後の鉾です。函谷鉾の総重量は、囃子方、懸装品も含めて11.39t、月鉾に次ぐ2番目の重さ。堂々と見えるのはその重さのせいかもしれません。函谷鉾(かんこぼこ) H26.07.16撮影函谷鉾はくじ取らずの鉾で、鉾としては長刀鉾の次、全体では先祭の5番目を巡行します。御利益は厄除けです。四条通りの歩道 H26.07.16撮影やはり四条通りは目抜きとおりだけあって、雪洞(ぼんぼり)や駒形提灯のかかった小門等も設置されて、とても華やかに見えます。函谷鉾は天明の大火で焼失し、その50年後の1839(天保10)年に再建されました。鉾頭 H26.07.16撮影函谷鉾の鉾頭は三角形に新月を組み合わせた形です。一見、月の前立てをもつ兜のように見えますが、山にかかる三日月を表しています。これは、古代中国、戦国時代の斉の孟嘗君(もうしょうくん)のエピソードが由来です。秦の追手から逃れる孟嘗君が夜中に函谷関に到着しますが、関は朝になるまで開きません。そこで彼の食客が鶏の鳴きまねをするすと、他の鶏も鳴き出し、朝と誤まった役人は関を開き、孟嘗君は難を逃れたという話です。三角形は函谷関の山並みを表しているのです。真木 H26.07.16撮影また函谷鉾の真木の中ほどの、他の鉾で云う天王座の部分を函谷鉾では関と呼び、函谷関を表現し、この部分には孟嘗君を祀り、その下には真鍮製で金メッキされた雌雄の鶏を置いています。孟嘗君のこのエピソードはつまらない人物でも、何かひとつくらいは秀でた特技を持っているという"鶏鳴狗盗"(けいめいくとう)という言葉の元になった故事です。函谷鉾への拝観 H26.07.16撮影函谷鉾の前は保存会が1FとB1に入っている函谷鉾ビルという建物があり、そこの2階から函谷鉾に搭乗することができます。このビルが保存会の所有かどうかはわかりませんが、四条通りに保存会の入ったビルを維持するにはかなりの費用がかかることでしょう。現代の町衆の祇園祭に懸ける心意気を感じます。函谷鉾は女性でも搭乗可能で拝観券は1,000円です。重要文化財とは前懸の"イサクに水を供するリベカ"のタペストリー"のことです。16世紀にベルギーで製作された旧約聖書の一場面の図柄です。旧約聖書も取り入れてしまう祇園祭の奥深さに感じ入ります。懸装品 H26.07.16撮影展示中の鉾の搭乗口側の下水引には雌雄の鶏の図柄が用いられているのが見えます。胴掛は左、進行方向側から"梅に虎文"、"赤地花唐草文"、"玉取り獅子文"です。懸装品 H26.07.16撮影四条通りの反対側も同じ図柄の下水引・胴掛が掛けられています。正面側 H26.07.16撮影こちらは函谷鉾の前面になります。八坂神社に向かっている面を下から撮影しました。。この屋根は朱漆塗り切妻板葺きで北流れ、南流れ合わせて二十四枚の板で構成されています軒裏絵 H27.07.16撮影軒裏にも金地に見事な鶏が描かれています。明治から大正にかけて活躍した四条派の画家、今尾景年の筆による"鶏鴉図"です。授与品の扇子 H26.10.22撮影昨日は孟宗山で粽を購入しましたが、自分の普段使いのお土産はは函谷鉾の扇子を購入してみました。大小あるうちの小で価格は3,000円です。扇面には函谷鉾囃子の譜面が書かれていました。私には、あいのてのところしかわかりませんが、リズム譜のようなものでしょうか?このような譜面でお囃子が継承されているのですね。
魂京都(tamashii_kyoto)
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