奪われた誇り 序章
クエスト説明
ふとした拍子に右の目に鋭い痛みが走る…。暗黒戦争末期に戦場で受けた傷は、今もなおロザリアの心を苛んでいた。屈辱と共に呼びおこされる敗北の記憶…彼女がその縛めから解き放たれる日はいつなのか…。
完了条件
ロザリア好感度35 (クエスト達成!)
ロザリア
(ズキリ―)
くっ……。
ロザリア
("あれ"から幾度、屈辱を噛み締めてきたのだろう。
前に進もうと、過去を振り切ろうとするたびに、右眼の痛みがそれを阻んできた。
瓦礫の中、薄れゆく意識の中で聞いた声と共に…)
(???「貴様の身に刻まれた屈辱は、決して癒える事は無い。
己が誇りを取り戻さんとするなら、追ってくるがいい……)
ロザリア
(おのれッ…この右の目と…奪われた誇りの為…。、
ヤツを必ず探し出し、敗北を味わわせてやる…ッ!)
…………リア。
……ロザリア。
ロザリア
(ふっ…あの時とは違うぞ?
我が闘技はかつてない程に仕上がっている。
もはや遅れを取ることなどありえんのだ!)
……ロザリア。
ロザリア
(…存分に憎悪を磨き、そして―)
abuse
……ロザリア!!!
ロザリア
ふぇ? あ、はいぃっ!!!
abuse
軍議の間―
……何をブツブツ言ってるんだい?
何か意見があるなら、挙手してくれないか?
(円卓に着席していたラウンズたちが、一斉にロザリアを注目する。
ロザリアは言葉に詰まり、思わず視線を逸してしまった。)
ロザリア
……いえ。
その……なんでも…ありません。
abuse
そう……。
それじゃ、軍議を続けるよ?
…えーと、領内の鉱石資源の確保について、報告書が上がっていたね、
まずは……。
ロザリア
(はぁ…何をやっているんだ私は…)
(暗黒戦争末期、ダナ・ハウト攻略戦においてロザリアは一人の剣士に小隊を壊滅させられ、
彼女自身も右目に癒えぬ傷を負わされるという屈辱を受けた。)
abuse
(復讐を誓い、軍を除隊してまで仇の後を負ったロザリアだったが、
残念ながら未だ手がかり一つ掴めてはいないのだった…)
奪われた誇り 上の空
クエスト説明
訓練所にてロザリアの姿を見かけた。先日の軍議の席といい、どこか最近集中力に欠けているような気がする…。気になったあなたは彼女に声をかけてみることにした。
完了条件
ロザリア好感度60 (クエスト達成!)
abuse
訓練所―
あれ…あそこにいるのはロザリアじゃないのか…?
abuse
(訓練所の一角で、巨大な得物を振るい、兵士たちに訓練を施している者がいた。
紅の短髪と特徴的な装備から、ロザリアの指揮する小隊だと検討がつく。)
abuse
この前の軍議の時…なんか様子が変だったな…。
…ちょっと話をしてみるか。
ロザリア
……よーし。
今日の訓練はここまでだ。十分に休息をとり、明日以降の任務に備えよ。
では、解散!
小隊の兵士「「はっ!!」」
(兵士たちが個々に訓練所をあとにする中、あなたは入れ替わりにロザリアの元へと向かっていった。)
おーい、ロザリア。
訓練お疲れ様、今時間あるかな?
ちょっと気にかかることがあって…。
ロザリア
…………。
……?
……ロザリア?
ロザリア
……!
これは…領主殿、失礼しました。
私に何か御用でしょうか?
abuse
ああ…うん…。
(やっぱり変だな…どこか上の空というか…)
abuse
そうだ…今日の訓練は終わりだろう?
良かったらたまには息抜きでもしに行かないか?
ロザリア
それは構いませんが…よろしいのですか?
大方、また補佐官殿からの課題をサボって城を抜け出したのでしょう?
(バレてる…)
は、ははっ…まさか!
ちょうど政務もひと段落したから、外に食事でもって思ってね。
ロザリア
…そういうことならばお付き合いしましょう。
ですが、後で何かあってもフォローはしませんよ?
補佐官殿に睨まれては、色々と面倒なので。
abuse
そう…だね…。
(大丈夫だ…これは部下とのコミュニケーションの一環…ッ!
決してサボる口実にロザリアを利用しようとか、そういうんじゃあない!
たぶん……)
奪われた誇り 酒場のひと時
クエスト説明
気分転換にとロザリアを酒場へ誘い夕食を共にしたあなた。ロザリアの不調がやや心配でもあったが、酒場の活気は日常の忙しさを一時忘れさせ、二人の間に穏やかな雰囲気を作りだしてくれた。
完了条件
ロザリア好感度85 (クエスト達成!)
abuse
酒場―
お…賑わってるな。
最近店のメニューを更新したらしくてね、オススメは…魚料理だったかな?
(夕食どきということもあり、酒場は多くの客で賑わっていた。
城内にも兵士用の食堂はあるが、心理的にリラックスしたいというのもあるのか、
非番の兵士達の姿も多く見られる。)
ロザリア
ふふっ…私は何でも構いませんよ。
旨い酒が飲めればなによりですがね。
それじゃ…まずは乾杯といこうか。
マスター注文いいかな?
abuse
(手頃なオードブルと飲み物を注文し、喉を潤す。
酒場の活気が日常の忙しさを一時と言えども忘れさせてくれる気がした。)
ロザリア
それで…領主殿は私に何か御用だったのでは?
abuse
…うん、まあ何というか。
ロザリア、どこか調子でも悪いのかい?
ロザリア
…調子が悪いといえば相変わらずです。
この右目の痛みは一向に消えることはありません。
(ロザリアは自嘲気味に笑うと、右目を覆う眼帯にそっと触れた。)
abuse
ゴメン…気に障ったなら謝るよ。
けれど何だか心配でね。
時々"独り言をつぶやいてたり"するし…何かあったんじゃないかと…。
ロザリア
ブフッ!!
ロ、ロザリアッ!?
だ、大丈夫?
ロザリア
ケホッ、ケホッ!
え、ええ大丈夫です。ちょっと喉につかえただけで…。
(~~~~~っっ!! き、聞かれていたのか…)
そ、そう……。
abuse
……。
ロザリア、率直に聞こう。キミはまだ復讐を…?
ロザリア
はい…。
我が誇りと、右の目を奪ったあの剣士…。
奴に復讐を果たすまでは…。
abuse
そっか…。
わかった、私の方でも引き続き情報を集めてみよう。
けれど一つ約束してくれ、もしキミの探している相手が見つかったとして、
戦う前には、必ず私に報告をして欲しい。
ロザリア
……領主殿に?
abuse
うん…ロザリア、今のキミは私のラウンズだ。
その実力は十分理解しているし、万が一の事なんて想像したくもないけれど…。
それでも心配してしまうのさ、私は。
ロザリア
……お気遣い、感謝致します。
ウルザールを離れ、流浪の身だった私を将として迎え入れてくださった恩は、
決して忘れてはおりません。
領主殿がそう仰るのでしたら、その命に従いましょう。
ありがとう、ロザリア。
さ、改めて乾杯しよう!
奪われた誇り 戦時の記録
クエスト説明
ロザリアの右目に傷を負わせた剣士…。その手掛かりをつかむ為、あなたは執務室でロザリアから聞いた話を思い出していた。すくなくとも腕利きの剣士というだけでは、探すことは困難だろう…。
完了条件
ロザリア好感度120 (クエスト達成!)
abuse
執務室―
ロザリアの右目を奪った謎の剣士…か…。
(暗黒戦争におけるダナ・ハウト攻略戦には、攻守ともに選りすぐりの将が参加していた。
加えて、予備戦力として傭兵団も参加していた事を考慮すると、
"腕利きの剣士"というだけで目当ての人物を探すのは至難の業だ。)
手掛かりがあるとすれば…。
(あなたは酒場でロザリアから聞いた話を思い出していた…)
ロザリア
…仇の姿については、よくわからないのです。
フードと外套を纏っていましたし、お恥ずかしい話ですが、実力に差がありすぎました。
相手の太刀筋を見極める間もなく…。
abuse
傷は…深かったのかい?
ロザリア
…我々ヴァンプは、個人差はあれど高い回復能力を持っています。
加えて、血液の摂取や魔術的な回復方法を合わせれば、
大抵の怪我や病は治癒するものと思われます。
ロザリア
ですが…この傷だけは…。
いかなる手段でも完全には治癒しないのです。
ロザリア
部下を失い、武人としての力まで削がれた私は、戦場を離れることも考えましたが…。
悲しいかな、やはり私にはこの生き方しか出来ないようです…。
abuse
……。
ロザリアの負った傷は、果たしてどのような力によるものだろう?
魔法…? 呪い…? それとも…毒?
abuse
少なくとも、ヴァンプの回復力を阻害するほどの力だ、
語り草になっていてもおかしくはないんだけど…。
abuse
補佐官に聞いてみようか…?
ああいや、ダメだ。
また余計な事に首を突っ込んで…ってどやされるに違いない。
abuse
仕方がない…自力でどうにかしよう。
(もしあの傷が治ったら…ロザリアは復讐を忘れることが出来るだろうか…?)
奪われた誇り 密偵からの報せ
クエスト説明
政務の間を縫って暗黒戦争時の記録を辿ってみるも、ロザリアと戦った剣士に該当するような情報は得る事が出来なかった。進展の無いまま過ぎてゆく日々に、若干の苛立ちを覚えるあなただったが…。
完了条件
ロザリア好感度140 (クエスト達成!)
abuse
執務室―
さて…今日はもう寝るとするか…。
(政務の合間を縫って、暗黒戦争時の記録を辿ってみた。
戦果著しかった名将、勇将については特にである。
だが、ロザリアが戦った剣士らしき記述は見当たらなかった。)
abuse
(コンコン)
……誰だ?
(誰何して間もなく、扉の下から一通の封筒が差し込まれた。
あなたはをそれを受け取ると、小声で扉の向こうに声をかけた。)
abuse
ご苦労様、報酬はいつもの場所で受け取ってくれ。
それと…分かっているとは思うけど、これは補佐官には内密に…。
???「了解……今後ともご贔屓に…。」
(扉の向こうの気配はまたたく間に消えてしまった…)
abuse
……。
領主たるもの、密偵のひとりやふたり従えてないとね…。
さて…有益な情報であることを祈るとしようか。
abuse
(ガサガサ)
……なるほど、その手があったか…。
……
…………
………………
ロザリア
翌朝・執務室―
は……。
セイクリッドまでの護衛…ですか?
abuse
うん、よろしく頼むよ。
あ…済まないけれど各ラウンズの待機状況を知りたい。
確認してきてもらえるかな?
(あなたがそう言うと、ロザリアを残して補佐官は執務室を出ていった。)
abuse
よし…。
ロザリア、実はキミの右目の傷について、調べる方法が見つかったんだ。
もし、それがわかれば、例の剣士の手がかりもつかめるかもしれない。
ロザリア
なっ…それは本当ですか!?
abuse
シーッ! 声が大きい!
任務に私的な用件を混同すると、補佐官はあまりいい顔をしないからね…。
abuse
とはいえ、隊長クラスのラウンズが任務外で長期間留守にするのもマズイ。
今回は絶好のチャンスなんだ。
ロザリア
わかりました…。
申し訳ありません、私の為にそのような事まで…。
abuse
気にしなくていいさ、腕利きの護衛が必要なのは本当なんだし。
詳しいことは道中説明するよ。
ロザリア
はっ…我が身命を賭して、御身をお護りいたします…。
奪われた誇り 手掛かりを求めて
クエスト説明
任務を口実に、ロザリアをセイクリッドへの護衛として指名する事にしたあなたは、セイクリッドにこそロザリアの右目の傷に対してのヒントが見つかると推測していた。果たしてその理由とは?
完了条件
ロザリア好感度155 (クエスト達成!)
abuse
ハイランシア平原―
さてと…それじゃあ説明しようか。
キミの右目の傷のヒントが、なぜセイクリッドにあるのか…。
ロザリア
…………。
abuse
まず…ヴァンプの回復能力を阻害する方法。
実は、これについては暗黒戦争より遥か前から論じられてきたんだ。
abuse
気を悪くしないで欲しいんだけれど…"血族化"や"変異種"のように、
ヴァンプの生物学的な事象については未知の部分が多い。
各国では、過去の戦の度に様々な対処法や研究がなされていたらしい。
ロザリア
確かに…ヴァンプの生態は他の種族と比べて特殊ではあります。
しかし、何らかの成果があったのなら、
私のような傷を負った者が、もっといるはずではありませんか?
abuse
そう、その通りさ。
つまりそれは、一般的な技術として対ヴァンプの戦法に有効な解答が得られなかった…
という事なんだ。
abuse
裏を返せば、キミに傷を負わせた剣士…。
その能力を再現することは、現時点でも未だ不可能ということになる。
ロザリア
どうにもわかりませんね…。
そうなると、その剣士の能力、またはその武器自体が特別なのでしょうか?
abuse
それを調べるためのセイクリッドさ。
光の魔法を行使するヒーラー…癒しの術を使う者の中でも特に優れた存在…。
彼らにその傷を診てもらうんだ。
abuse
魔法か…呪いか…それとも毒か…。
どのような性質であっても、彼らの術の前では選択肢は二つ。
"治るもの"か"治らないもの"に分類できる。
abuse
この任務が決まってすぐ、
セイクリッドでも高名なヒーラーに約束をとりつけてある。
あとは現地で診てもらえば、何かしら進展があるはずだよ。
ロザリア
なるほど…さすがです。
私はそこまでの考えに至りませんでした。
ロザリア
我々の肉体のように特殊な性質を持つものがある以上、
それに反するものもまた存在するはず。
その程度に捉えていたものですから…。
abuse
(自らが特殊であるが故に、他者の特殊性に鈍感…か。
得てしてそういうものなのかもしれないな…)
abuse
さ、まもなくセイクリッドだ。
宿に着いたらすぐにヒーラーを訪ねてみよう。
奪われた誇り 光の魔法
クエスト説明
セイクリッドの治療院にて、光の魔法による診療を受けるロザリア。その癒しの力に対して、彼女の傷はどのような反応を示すのだろうか。どのような結果であっても、そこには何らかの進展があるはずだ。
完了条件
ロザリア好感度175 (クエスト達成!)
abuse
セイクリッド・治療院―
…それではよろしくお願い致します。
それじゃロザリア、私は外で待っているからね。
abuse
(ロザリアの傷を診る事になったのは、セイクリッドでも指折りのヒーラーだった。
事情については深く詮索せず、最低限の質問のみで引き受けてくれたのはありがたかった。)
ロザリア
あっ…領主殿。
その…できれば…。
abuse
……?
ロザリア
出来れば…一緒に居て頂けませんか?
abuse
ロザリア……?
ロザリア
……本音を言えば恐ろしいのです。
真実を知る事が…この右目の痛みが、いったい何によるものなのか…。
ロザリア
共に…知って欲しいのです。
出来れば…あなたに…。
abuse
……わかった。
先生、よろしいですか?
abuse
(術の準備を進めていたヒーラーは、わずかに微笑むとあなたに椅子をすすめてくれた。
ロザリアの緊張した表情がほぐれていく。)
abuse
……
…………
………………
abuse
(歌のような抑揚とともに魔法の詠唱が続く…。
ロザリアは右目を覆っていた眼帯を外し、左側の目をそっと閉じた。)
abuse
(あの傷が…ロザリアの受けた…。)
(ロザリアの右目の辺りには、うっすらと赤い筋が浮かんでいたが、
出血も腫れも無く、傍目には唯の痣にしか見えなかった。)
ロザリア
くっ…?
う…ううっ……。
これは…光が…傷を…。
(詠唱の抑揚が次第に強くなっていく。それに合わせて、
光の粒子がロザリアの傷に集まっていった。)
ロザリア
(なんだ…右目が…熱い…。
だが、今までの痛みとは違う…。柔らかな感触が傷の周りを包んでいく…)
ロザリア
(そうか…これは…ぬくもり…。
まるで領主殿…あなたの様な…)
abuse
………………
…………
……
abuse
…リア…ロザリア……。
ロザリア
う……私は…眠って…。
ロザリア…その……。
ロザリア
……ああ。
やはり…治すことは出来なかったのですね…。
(今も右目は開かない。だが先ほど感じたぬくもりが微かに残っている気がして、
不思議と悲しい気持ちにはならなかった。)
すまない……。
ロザリア
……? 何を謝るのです?
領主殿も仰っていたではありませんか。何かしらの進展があるはずだと。
ですからそんな顔をなさらないでください…。
ロザリア…。
先生、彼女の受けた傷は一体…?
(施術にあたったヒーラーは、やや険しい表情であなたたちを見比べた。
そして深い溜息をつくと…)
奪われた誇り ぬくもりと共に
クエスト説明
光の魔法を持ってしても、ロザリアの傷を癒す事は出来なかった。彼女の気持ちを考えると悔しさはあるが、ロザリアは気丈にもあなたを労わってくれる。そして、ヒーラーから聞かされた真実は、二人が予想もしなかったものだった。
完了条件
ロザリア好感度205 (クエスト達成!)
abuse
ハイランシア平原―
しかし…そんな事があるんだろうか…。
(あなたとロザリアは複雑な面持ちで、領地への帰路についていた…)
ロザリア
…………。
(ロザリアを診たヒーラーの診察結果は、予想外のものだった。
…結論から言えば、ロザリアの傷には何ら異常は無いというのだ。)
ロザリア
強烈な暗示…催眠の一種とは…。
(ロザリアが件の剣士に敗北した際、彼女は"屈辱"という傷を心に刻み込まれ、
また、その傷を癒す術を"復讐"であると認識させられていたのだ。
その為、彼女自身の肉体が回復する事を拒んでいるという。)
abuse
…………。
(暗示を打ち破る方法は二つ…「目的を遂げる」か、より強い暗示で「上書きする」か…。
けれど、ロザリアだって戦士としては一流なんだ。
彼女の精神力を凌駕する暗示、それを超える術者なんて…)
ロザリア
領主殿?
どうしました、そのように難しい顔をして。
abuse
剣の達人であり、強力な暗示・催眠の術を操る者…。
特徴としては噂になっていてもおかしくないレベルなんだけれど、
残念ながらそういった情報は入っていない…。
abuse
もしかすると、軍人では無いのかも…。
意図的に正体を隠しているのだとすれば、手掛かりを探す事も困難だろう…。
abuse
ロザリア…それでもキミは、復讐の相手を探し続けるのかい…?
ロザリア
…………。
…この傷の意味を知った以上、私は立ち止まるわけにはいきません。
abuse
そうか……。
ロザリア
ですが…今までとは違います。
復讐の為に仇を追うのではなく、自分自身の限界を超える為に戦いたいのです。
abuse
自分自身の限界?
ロザリア
ええ…私の心の弱さが原因というのならば…。
私自身の心がヤツの術に打ち勝つ事さえできれば、
この傷はきっと癒える事でしょう。
ロザリア
それに…何より私には、先にやらねばならないことがありますから。
まずはそれを済ませてしまわなければ、何事にも集中できません。
abuse
…………?
ロザリア
(あの時…あなたの側に居て感じたぬくもり…。
それがあれば、私の心は満たされる…。
あなたの優しさが、この傷の痛みを癒してくれる…)
ロザリア
(ならば私は戦おう…あなたが目指す理想の為に…。
あなたは私の個人的な復讐などより、
もっと大事な、成すべき事を背負っているのだから…。)
abuse
……リア、ロザリア…?
ロザリア
はっ! し、失礼…しました。
abuse
ふふっ…独り言は相変わらずかい?
ロザリア
いえ…その…。
abuse
さあ、領地へ戻ろうか!
帰ったら報告書の山が待っているだろうけど…ね。
ロザリア
その時はまた息抜きでも致しましょう。
補佐官殿に叱られない範囲でお付き合い致しますよ?
abuse
ははっ…了解!
………………
…………
……
(肉体に起こる事象さえも変質させる強力な術…。
ロザリアが復讐の相手と定めた剣士の正体とは…?)
(オルタナシアに渦巻く戦乱が、再び両者を引き合わせる時は、
そう遠くないのかもしれない…)
クエスト説明
ふとした拍子に右の目に鋭い痛みが走る…。暗黒戦争末期に戦場で受けた傷は、今もなおロザリアの心を苛んでいた。屈辱と共に呼びおこされる敗北の記憶…彼女がその縛めから解き放たれる日はいつなのか…。
完了条件
ロザリア好感度35 (クエスト達成!)
ロザリア
(ズキリ―)
くっ……。
ロザリア
("あれ"から幾度、屈辱を噛み締めてきたのだろう。
前に進もうと、過去を振り切ろうとするたびに、右眼の痛みがそれを阻んできた。
瓦礫の中、薄れゆく意識の中で聞いた声と共に…)
(???「貴様の身に刻まれた屈辱は、決して癒える事は無い。
己が誇りを取り戻さんとするなら、追ってくるがいい……)
ロザリア
(おのれッ…この右の目と…奪われた誇りの為…。、
ヤツを必ず探し出し、敗北を味わわせてやる…ッ!)
…………リア。
……ロザリア。
ロザリア
(ふっ…あの時とは違うぞ?
我が闘技はかつてない程に仕上がっている。
もはや遅れを取ることなどありえんのだ!)
……ロザリア。
ロザリア
(…存分に憎悪を磨き、そして―)
abuse
……ロザリア!!!
ロザリア
ふぇ? あ、はいぃっ!!!
abuse
軍議の間―
……何をブツブツ言ってるんだい?
何か意見があるなら、挙手してくれないか?
(円卓に着席していたラウンズたちが、一斉にロザリアを注目する。
ロザリアは言葉に詰まり、思わず視線を逸してしまった。)
ロザリア
……いえ。
その……なんでも…ありません。
abuse
そう……。
それじゃ、軍議を続けるよ?
…えーと、領内の鉱石資源の確保について、報告書が上がっていたね、
まずは……。
ロザリア
(はぁ…何をやっているんだ私は…)
(暗黒戦争末期、ダナ・ハウト攻略戦においてロザリアは一人の剣士に小隊を壊滅させられ、
彼女自身も右目に癒えぬ傷を負わされるという屈辱を受けた。)
abuse
(復讐を誓い、軍を除隊してまで仇の後を負ったロザリアだったが、
残念ながら未だ手がかり一つ掴めてはいないのだった…)
奪われた誇り 上の空
クエスト説明
訓練所にてロザリアの姿を見かけた。先日の軍議の席といい、どこか最近集中力に欠けているような気がする…。気になったあなたは彼女に声をかけてみることにした。
完了条件
ロザリア好感度60 (クエスト達成!)
abuse
訓練所―
あれ…あそこにいるのはロザリアじゃないのか…?
abuse
(訓練所の一角で、巨大な得物を振るい、兵士たちに訓練を施している者がいた。
紅の短髪と特徴的な装備から、ロザリアの指揮する小隊だと検討がつく。)
abuse
この前の軍議の時…なんか様子が変だったな…。
…ちょっと話をしてみるか。
ロザリア
……よーし。
今日の訓練はここまでだ。十分に休息をとり、明日以降の任務に備えよ。
では、解散!
小隊の兵士「「はっ!!」」
(兵士たちが個々に訓練所をあとにする中、あなたは入れ替わりにロザリアの元へと向かっていった。)
おーい、ロザリア。
訓練お疲れ様、今時間あるかな?
ちょっと気にかかることがあって…。
ロザリア
…………。
……?
……ロザリア?
ロザリア
……!
これは…領主殿、失礼しました。
私に何か御用でしょうか?
abuse
ああ…うん…。
(やっぱり変だな…どこか上の空というか…)
abuse
そうだ…今日の訓練は終わりだろう?
良かったらたまには息抜きでもしに行かないか?
ロザリア
それは構いませんが…よろしいのですか?
大方、また補佐官殿からの課題をサボって城を抜け出したのでしょう?
(バレてる…)
は、ははっ…まさか!
ちょうど政務もひと段落したから、外に食事でもって思ってね。
ロザリア
…そういうことならばお付き合いしましょう。
ですが、後で何かあってもフォローはしませんよ?
補佐官殿に睨まれては、色々と面倒なので。
abuse
そう…だね…。
(大丈夫だ…これは部下とのコミュニケーションの一環…ッ!
決してサボる口実にロザリアを利用しようとか、そういうんじゃあない!
たぶん……)
奪われた誇り 酒場のひと時
クエスト説明
気分転換にとロザリアを酒場へ誘い夕食を共にしたあなた。ロザリアの不調がやや心配でもあったが、酒場の活気は日常の忙しさを一時忘れさせ、二人の間に穏やかな雰囲気を作りだしてくれた。
完了条件
ロザリア好感度85 (クエスト達成!)
abuse
酒場―
お…賑わってるな。
最近店のメニューを更新したらしくてね、オススメは…魚料理だったかな?
(夕食どきということもあり、酒場は多くの客で賑わっていた。
城内にも兵士用の食堂はあるが、心理的にリラックスしたいというのもあるのか、
非番の兵士達の姿も多く見られる。)
ロザリア
ふふっ…私は何でも構いませんよ。
旨い酒が飲めればなによりですがね。
それじゃ…まずは乾杯といこうか。
マスター注文いいかな?
abuse
(手頃なオードブルと飲み物を注文し、喉を潤す。
酒場の活気が日常の忙しさを一時と言えども忘れさせてくれる気がした。)
ロザリア
それで…領主殿は私に何か御用だったのでは?
abuse
…うん、まあ何というか。
ロザリア、どこか調子でも悪いのかい?
ロザリア
…調子が悪いといえば相変わらずです。
この右目の痛みは一向に消えることはありません。
(ロザリアは自嘲気味に笑うと、右目を覆う眼帯にそっと触れた。)
abuse
ゴメン…気に障ったなら謝るよ。
けれど何だか心配でね。
時々"独り言をつぶやいてたり"するし…何かあったんじゃないかと…。
ロザリア
ブフッ!!
ロ、ロザリアッ!?
だ、大丈夫?
ロザリア
ケホッ、ケホッ!
え、ええ大丈夫です。ちょっと喉につかえただけで…。
(~~~~~っっ!! き、聞かれていたのか…)
そ、そう……。
abuse
……。
ロザリア、率直に聞こう。キミはまだ復讐を…?
ロザリア
はい…。
我が誇りと、右の目を奪ったあの剣士…。
奴に復讐を果たすまでは…。
abuse
そっか…。
わかった、私の方でも引き続き情報を集めてみよう。
けれど一つ約束してくれ、もしキミの探している相手が見つかったとして、
戦う前には、必ず私に報告をして欲しい。
ロザリア
……領主殿に?
abuse
うん…ロザリア、今のキミは私のラウンズだ。
その実力は十分理解しているし、万が一の事なんて想像したくもないけれど…。
それでも心配してしまうのさ、私は。
ロザリア
……お気遣い、感謝致します。
ウルザールを離れ、流浪の身だった私を将として迎え入れてくださった恩は、
決して忘れてはおりません。
領主殿がそう仰るのでしたら、その命に従いましょう。
ありがとう、ロザリア。
さ、改めて乾杯しよう!
奪われた誇り 戦時の記録
クエスト説明
ロザリアの右目に傷を負わせた剣士…。その手掛かりをつかむ為、あなたは執務室でロザリアから聞いた話を思い出していた。すくなくとも腕利きの剣士というだけでは、探すことは困難だろう…。
完了条件
ロザリア好感度120 (クエスト達成!)
abuse
執務室―
ロザリアの右目を奪った謎の剣士…か…。
(暗黒戦争におけるダナ・ハウト攻略戦には、攻守ともに選りすぐりの将が参加していた。
加えて、予備戦力として傭兵団も参加していた事を考慮すると、
"腕利きの剣士"というだけで目当ての人物を探すのは至難の業だ。)
手掛かりがあるとすれば…。
(あなたは酒場でロザリアから聞いた話を思い出していた…)
ロザリア
…仇の姿については、よくわからないのです。
フードと外套を纏っていましたし、お恥ずかしい話ですが、実力に差がありすぎました。
相手の太刀筋を見極める間もなく…。
abuse
傷は…深かったのかい?
ロザリア
…我々ヴァンプは、個人差はあれど高い回復能力を持っています。
加えて、血液の摂取や魔術的な回復方法を合わせれば、
大抵の怪我や病は治癒するものと思われます。
ロザリア
ですが…この傷だけは…。
いかなる手段でも完全には治癒しないのです。
ロザリア
部下を失い、武人としての力まで削がれた私は、戦場を離れることも考えましたが…。
悲しいかな、やはり私にはこの生き方しか出来ないようです…。
abuse
……。
ロザリアの負った傷は、果たしてどのような力によるものだろう?
魔法…? 呪い…? それとも…毒?
abuse
少なくとも、ヴァンプの回復力を阻害するほどの力だ、
語り草になっていてもおかしくはないんだけど…。
abuse
補佐官に聞いてみようか…?
ああいや、ダメだ。
また余計な事に首を突っ込んで…ってどやされるに違いない。
abuse
仕方がない…自力でどうにかしよう。
(もしあの傷が治ったら…ロザリアは復讐を忘れることが出来るだろうか…?)
奪われた誇り 密偵からの報せ
クエスト説明
政務の間を縫って暗黒戦争時の記録を辿ってみるも、ロザリアと戦った剣士に該当するような情報は得る事が出来なかった。進展の無いまま過ぎてゆく日々に、若干の苛立ちを覚えるあなただったが…。
完了条件
ロザリア好感度140 (クエスト達成!)
abuse
執務室―
さて…今日はもう寝るとするか…。
(政務の合間を縫って、暗黒戦争時の記録を辿ってみた。
戦果著しかった名将、勇将については特にである。
だが、ロザリアが戦った剣士らしき記述は見当たらなかった。)
abuse
(コンコン)
……誰だ?
(誰何して間もなく、扉の下から一通の封筒が差し込まれた。
あなたはをそれを受け取ると、小声で扉の向こうに声をかけた。)
abuse
ご苦労様、報酬はいつもの場所で受け取ってくれ。
それと…分かっているとは思うけど、これは補佐官には内密に…。
???「了解……今後ともご贔屓に…。」
(扉の向こうの気配はまたたく間に消えてしまった…)
abuse
……。
領主たるもの、密偵のひとりやふたり従えてないとね…。
さて…有益な情報であることを祈るとしようか。
abuse
(ガサガサ)
……なるほど、その手があったか…。
……
…………
………………
ロザリア
翌朝・執務室―
は……。
セイクリッドまでの護衛…ですか?
abuse
うん、よろしく頼むよ。
あ…済まないけれど各ラウンズの待機状況を知りたい。
確認してきてもらえるかな?
(あなたがそう言うと、ロザリアを残して補佐官は執務室を出ていった。)
abuse
よし…。
ロザリア、実はキミの右目の傷について、調べる方法が見つかったんだ。
もし、それがわかれば、例の剣士の手がかりもつかめるかもしれない。
ロザリア
なっ…それは本当ですか!?
abuse
シーッ! 声が大きい!
任務に私的な用件を混同すると、補佐官はあまりいい顔をしないからね…。
abuse
とはいえ、隊長クラスのラウンズが任務外で長期間留守にするのもマズイ。
今回は絶好のチャンスなんだ。
ロザリア
わかりました…。
申し訳ありません、私の為にそのような事まで…。
abuse
気にしなくていいさ、腕利きの護衛が必要なのは本当なんだし。
詳しいことは道中説明するよ。
ロザリア
はっ…我が身命を賭して、御身をお護りいたします…。
奪われた誇り 手掛かりを求めて
クエスト説明
任務を口実に、ロザリアをセイクリッドへの護衛として指名する事にしたあなたは、セイクリッドにこそロザリアの右目の傷に対してのヒントが見つかると推測していた。果たしてその理由とは?
完了条件
ロザリア好感度155 (クエスト達成!)
abuse
ハイランシア平原―
さてと…それじゃあ説明しようか。
キミの右目の傷のヒントが、なぜセイクリッドにあるのか…。
ロザリア
…………。
abuse
まず…ヴァンプの回復能力を阻害する方法。
実は、これについては暗黒戦争より遥か前から論じられてきたんだ。
abuse
気を悪くしないで欲しいんだけれど…"血族化"や"変異種"のように、
ヴァンプの生物学的な事象については未知の部分が多い。
各国では、過去の戦の度に様々な対処法や研究がなされていたらしい。
ロザリア
確かに…ヴァンプの生態は他の種族と比べて特殊ではあります。
しかし、何らかの成果があったのなら、
私のような傷を負った者が、もっといるはずではありませんか?
abuse
そう、その通りさ。
つまりそれは、一般的な技術として対ヴァンプの戦法に有効な解答が得られなかった…
という事なんだ。
abuse
裏を返せば、キミに傷を負わせた剣士…。
その能力を再現することは、現時点でも未だ不可能ということになる。
ロザリア
どうにもわかりませんね…。
そうなると、その剣士の能力、またはその武器自体が特別なのでしょうか?
abuse
それを調べるためのセイクリッドさ。
光の魔法を行使するヒーラー…癒しの術を使う者の中でも特に優れた存在…。
彼らにその傷を診てもらうんだ。
abuse
魔法か…呪いか…それとも毒か…。
どのような性質であっても、彼らの術の前では選択肢は二つ。
"治るもの"か"治らないもの"に分類できる。
abuse
この任務が決まってすぐ、
セイクリッドでも高名なヒーラーに約束をとりつけてある。
あとは現地で診てもらえば、何かしら進展があるはずだよ。
ロザリア
なるほど…さすがです。
私はそこまでの考えに至りませんでした。
ロザリア
我々の肉体のように特殊な性質を持つものがある以上、
それに反するものもまた存在するはず。
その程度に捉えていたものですから…。
abuse
(自らが特殊であるが故に、他者の特殊性に鈍感…か。
得てしてそういうものなのかもしれないな…)
abuse
さ、まもなくセイクリッドだ。
宿に着いたらすぐにヒーラーを訪ねてみよう。
奪われた誇り 光の魔法
クエスト説明
セイクリッドの治療院にて、光の魔法による診療を受けるロザリア。その癒しの力に対して、彼女の傷はどのような反応を示すのだろうか。どのような結果であっても、そこには何らかの進展があるはずだ。
完了条件
ロザリア好感度175 (クエスト達成!)
abuse
セイクリッド・治療院―
…それではよろしくお願い致します。
それじゃロザリア、私は外で待っているからね。
abuse
(ロザリアの傷を診る事になったのは、セイクリッドでも指折りのヒーラーだった。
事情については深く詮索せず、最低限の質問のみで引き受けてくれたのはありがたかった。)
ロザリア
あっ…領主殿。
その…できれば…。
abuse
……?
ロザリア
出来れば…一緒に居て頂けませんか?
abuse
ロザリア……?
ロザリア
……本音を言えば恐ろしいのです。
真実を知る事が…この右目の痛みが、いったい何によるものなのか…。
ロザリア
共に…知って欲しいのです。
出来れば…あなたに…。
abuse
……わかった。
先生、よろしいですか?
abuse
(術の準備を進めていたヒーラーは、わずかに微笑むとあなたに椅子をすすめてくれた。
ロザリアの緊張した表情がほぐれていく。)
abuse
……
…………
………………
abuse
(歌のような抑揚とともに魔法の詠唱が続く…。
ロザリアは右目を覆っていた眼帯を外し、左側の目をそっと閉じた。)
abuse
(あの傷が…ロザリアの受けた…。)
(ロザリアの右目の辺りには、うっすらと赤い筋が浮かんでいたが、
出血も腫れも無く、傍目には唯の痣にしか見えなかった。)
ロザリア
くっ…?
う…ううっ……。
これは…光が…傷を…。
(詠唱の抑揚が次第に強くなっていく。それに合わせて、
光の粒子がロザリアの傷に集まっていった。)
ロザリア
(なんだ…右目が…熱い…。
だが、今までの痛みとは違う…。柔らかな感触が傷の周りを包んでいく…)
ロザリア
(そうか…これは…ぬくもり…。
まるで領主殿…あなたの様な…)
abuse
………………
…………
……
abuse
…リア…ロザリア……。
ロザリア
う……私は…眠って…。
ロザリア…その……。
ロザリア
……ああ。
やはり…治すことは出来なかったのですね…。
(今も右目は開かない。だが先ほど感じたぬくもりが微かに残っている気がして、
不思議と悲しい気持ちにはならなかった。)
すまない……。
ロザリア
……? 何を謝るのです?
領主殿も仰っていたではありませんか。何かしらの進展があるはずだと。
ですからそんな顔をなさらないでください…。
ロザリア…。
先生、彼女の受けた傷は一体…?
(施術にあたったヒーラーは、やや険しい表情であなたたちを見比べた。
そして深い溜息をつくと…)
奪われた誇り ぬくもりと共に
クエスト説明
光の魔法を持ってしても、ロザリアの傷を癒す事は出来なかった。彼女の気持ちを考えると悔しさはあるが、ロザリアは気丈にもあなたを労わってくれる。そして、ヒーラーから聞かされた真実は、二人が予想もしなかったものだった。
完了条件
ロザリア好感度205 (クエスト達成!)
abuse
ハイランシア平原―
しかし…そんな事があるんだろうか…。
(あなたとロザリアは複雑な面持ちで、領地への帰路についていた…)
ロザリア
…………。
(ロザリアを診たヒーラーの診察結果は、予想外のものだった。
…結論から言えば、ロザリアの傷には何ら異常は無いというのだ。)
ロザリア
強烈な暗示…催眠の一種とは…。
(ロザリアが件の剣士に敗北した際、彼女は"屈辱"という傷を心に刻み込まれ、
また、その傷を癒す術を"復讐"であると認識させられていたのだ。
その為、彼女自身の肉体が回復する事を拒んでいるという。)
abuse
…………。
(暗示を打ち破る方法は二つ…「目的を遂げる」か、より強い暗示で「上書きする」か…。
けれど、ロザリアだって戦士としては一流なんだ。
彼女の精神力を凌駕する暗示、それを超える術者なんて…)
ロザリア
領主殿?
どうしました、そのように難しい顔をして。
abuse
剣の達人であり、強力な暗示・催眠の術を操る者…。
特徴としては噂になっていてもおかしくないレベルなんだけれど、
残念ながらそういった情報は入っていない…。
abuse
もしかすると、軍人では無いのかも…。
意図的に正体を隠しているのだとすれば、手掛かりを探す事も困難だろう…。
abuse
ロザリア…それでもキミは、復讐の相手を探し続けるのかい…?
ロザリア
…………。
…この傷の意味を知った以上、私は立ち止まるわけにはいきません。
abuse
そうか……。
ロザリア
ですが…今までとは違います。
復讐の為に仇を追うのではなく、自分自身の限界を超える為に戦いたいのです。
abuse
自分自身の限界?
ロザリア
ええ…私の心の弱さが原因というのならば…。
私自身の心がヤツの術に打ち勝つ事さえできれば、
この傷はきっと癒える事でしょう。
ロザリア
それに…何より私には、先にやらねばならないことがありますから。
まずはそれを済ませてしまわなければ、何事にも集中できません。
abuse
…………?
ロザリア
(あの時…あなたの側に居て感じたぬくもり…。
それがあれば、私の心は満たされる…。
あなたの優しさが、この傷の痛みを癒してくれる…)
ロザリア
(ならば私は戦おう…あなたが目指す理想の為に…。
あなたは私の個人的な復讐などより、
もっと大事な、成すべき事を背負っているのだから…。)
abuse
……リア、ロザリア…?
ロザリア
はっ! し、失礼…しました。
abuse
ふふっ…独り言は相変わらずかい?
ロザリア
いえ…その…。
abuse
さあ、領地へ戻ろうか!
帰ったら報告書の山が待っているだろうけど…ね。
ロザリア
その時はまた息抜きでも致しましょう。
補佐官殿に叱られない範囲でお付き合い致しますよ?
abuse
ははっ…了解!
………………
…………
……
(肉体に起こる事象さえも変質させる強力な術…。
ロザリアが復讐の相手と定めた剣士の正体とは…?)
(オルタナシアに渦巻く戦乱が、再び両者を引き合わせる時は、
そう遠くないのかもしれない…)