破龍の巨人 序章
クエスト説明
夕刻、領内に鳴り響く爆発音…。慌てて窓の外を確認したあなたは、衛兵の報告により何が原因であったかを瞬時に察した。
完了条件
デヒテラ好感度10 (クエスト達成!)
abuse
執務室・夕刻―
はぁ…。書類仕事が一向に終わらない…。
補佐官のやつ…。これが終わるまで食事はおあずけだなんて…。
abuse
(ドゴォオオオオオン!!!)
abuse
!!! な、なんだ!?
(凄まじい爆発音と振動がに襲われ、あわてて窓の外を確認する。
どうやら主城の中からではないようだ。)
abuse
(ダダダダッ、ガチャッ)
衛兵「りょ、領主さまっ! 一大事です!!」
abuse
どうした! 敵襲かっ!?
abuse
衛兵「い、いえ…。それが…。研究所が…。」
abuse
………。
研究所が…?
(しばし思考が停止する、爆発、振動、研究所…。)
abuse
また…か…。
(ボソリとつぶやいたあなたに、衛兵は肩を落とす。
執務室に二人分のため息が、同時に吐き出された。)
デヒテラ
研究所・同時刻―
ゲホッ、ゲホッ…。
うー…。こりゃ派手にやっちゃったねぇ…。
(白衣を着たアールヴの少女が、廃墟となった研究所の前に立ち尽くしている。)
デヒテラ
おーい。
みんな、生きてるー?
abuse
(ガラッ)
白衣の中年男性「な、なんとか…。」
若い白衣の女性「今度ばかりはダメかと思いましたけどね…。」
(瓦礫の陰から研究所の所員たちが這い出してくる。
煤けた顔に苦笑を浮かべ、少女の元へ集まってきた。)
デヒテラ
おー♪
さっすが我が精鋭スタッフたち。ちょっとやそっとのアクシデントじゃ、
もうびくともしないね! いや~アタシも所長として鼻が高いよ!
abuse
白衣の中年男性「(そりゃ、しょっちゅう生死の境をさまようような事故起こされてたらな。)」
若い白衣の女性「(所長代理な。だいたい前所長が入院したのアンタのせいだろ…。」
デヒテラ
よーし、みんな無事なのがわかったところで、片付けを始めますか!
来いっ! "ダイダロス"!
(研究所の脇に鎮座する巨大な岩石に向かって、少女は声をかけた。
はたから見ると奇妙な光景ではあったが…。)
abuse
(ゴゴゴゴゴ)
若い男性所員「進路にいるやつ、とっとと離れろ!」
岩石かと思われた物体から、腕と脚が展開される。
それはたちまち巨大な人型となって大地を踏みしめた。
デヒテラ
よっと…。
オッケー、とりあえずあそこにあるでっかい瓦礫を取り除いて頂戴。
(少女は巨人の肩へ素早く飛び乗り指示を出す。
岩のようなボディの中央、磨かれた球形のパーツの奥で目玉の様な光が
「ヴン」という音と共に輝いた。)
デヒテラ
みんなは研究データの回収をお願い!
そろそろ城から衛兵が駆けつけてくるでしょうから、
テキトーにごまかしといて! 報告書はあとで私から提出するから!
abuse
巨人が歩くたび、地面にズシリと振動が伝わる。
研究所の所員たちは、少しの間互いの顔を見合わせると、
あきらめた様子でそれぞれの仕事を開始した。
破龍の巨人 研究は爆発だ!
クエスト説明
研究所の爆発。責任者であるデヒテラから報告を聞くあなたであったが、当事者であるデヒテラは全く反省の様子がないようだ…。
完了条件
デヒテラ好感度45 (クエスト達成!)
abuse
執務室・深夜―
………。
それで…。今回は一体何が原因だったのかな? デヒテラさん?
(爆発が起こってから数刻後、あなたは出頭してきた責任者から、
騒ぎの顛末について報告を受けていた。)
デヒテラ
ふっふっふっ…。今回のは画期的よ!
魔法が使えなくても、魔法と同じ効果を発揮することが出来るっていう
マジックアイテムの研究なんだから!
デヒテラ
ヒューメルの辺境に住む一族に伝わる秘術なんだけれど、
たまたまサンプルの提供に協力してくれるっていう伝承者と知り合いになって、
基本概念の一部を教えてもらったの♪
デヒテラ
いやーなかなか研究のしがいのある素材よ!
実用レベルまでのモノにするには、ちょっとばかりデータが足りないけど、
応用次第で、近所の子供でもタナトス一小隊ぐらい吹っ飛ばせる魔法を使えるかも?
abuse
そんな物騒なアイテムいらないって!
だいたい、今回の事故の理由とは関係ないでしょ!?
(己の研究を熱く語るデヒテラに、待ったをかける。
いつものペースに巻き込まれてしまえば、向こうの思うつぼだ。)
デヒテラ
えー? 関係あるって! だからそのアイテムの実験中に、
なんていうか…こう限界を知りたくなっちゃって…。
通常の三倍の魔力を注入してみたら、触媒になる呪符が自壊しちゃったの…。
abuse
(デヒテラがこの領地に来て、さほど時間が経ったわけではない。
だが、現在までに彼女が関わった事件、事故は両の手では足りないほどだ。
今回の爆発も、彼女の研究者魂…というやつが暴走した結果なのだろう。)
いや、そうじゃなくって…。
デヒテラ
おっかしいなぁ…。
理論上は問題ないはずなんだけど…。
もしかして術式を書き込んだ触媒の質に関係があるのかしら…。
だとしたら領内で採れる材料で代替品になりそうなものは…。
abuse
(デヒテラはぶつぶつと呟きながらポケットからメモを取り出し、何から書き込み始めた。)
あ、あの…。
デヒテラ
ああっ! 書き込む方の染料も関係してるかも?
サンプル品の解析をもっと詳細にやっておくべきだったわ…。
abuse
えっ? 今はそういう話じゃ…。
デヒテラ
ゴメン! 報告書はあとで提出するから、とりあえず所員は全員無事。
研究所のほうも瓦礫の処理だけはやってあるから、再建の方お願いね?
あーそれとこれ、このメモに書いてある材料を取り寄せておいて。
なるべく早くよ? それじゃ、アタシは用事があるからこれで失礼!
abuse
………。
(デヒテラはあなたにメモを押し付けると、慌ただしく執務室を出ていった。)
破龍の巨人 別れは突然に
クエスト説明
喫茶店で優雅にティータイムを満喫するデヒテラ。どうやら彼女はイチゴタルトがお気に入りらしい。だがそんな彼女に近づく一人の影があった。
完了条件
デヒテラ好感度85 (クエスト達成!)
abuse
研究所跡―
これだな…。
(研究所のあった場所は瓦礫が運び出され、既に再建が始められている。
だが、実験室があったと思しき場所は地面が焦げ、土が大きくえぐれている。)
abuse
けが人が出なかったのが不幸中の幸いか…。
それで、再建にはどれくらいの費用がかかる?
(傍らにいた建築家にたずねると、彼は無言で一枚の紙をさしだした。)
abuse
………。マジ…?
デヒテラ
市場・喫茶店―
ん~~~美味しい♪
やっぱりこの店のイチゴタルトは最高ね!
あ、紅茶のおかわりよろしく~。
デヒテラ
さぁて…。
この"呪符式魔法力蓄積装置"が完成すれば…。
ウチのコはさらにパワーアップすること間違いなしよ…!
(デヒテラはノートにメモをとりつつ、イチゴタルトを器用に口に運んでいる。)
abuse
(カランカラーン)
ウェイトレス「いらしゃいませー。 あれ? 領主様じゃないですか~。
ええ、ちょっと代理で頼まれちゃって…。 はい、彼女でしたらあちらの席に…。」
(桃色の髪をしたグレモアの少女に事情を説明すると、あなたを目的の席へと案内してくれた。)
abuse
………。
美味しそうなケーキだね。
デヒテラ
本当に最高よねー。まったくこの領地に来て正解だわー。
種族対立もおとなしめだし、街には活気があるし、何より研究者にとってはラクな環境だし…。
(デヒテラはノートから視線をそらさずに、あなたの言葉に相づちをうっている。)
abuse
ほうほう、それは良かった…。
で、どんなふうにラクなんだい?
デヒテラ
そりゃもう、色々よ。
研究を進めるのに面倒な稟議や議会のお偉方の承認が降りるのを待たなくていいし、
いろんな土地から人が集まってくるから情報には事欠かないし…。
なにより領主様の人柄がアタシ好みね!
細かいことを気にしないというか…、まぁあれはお人好しって…いう…。
abuse
(ザワザワ)
デヒテラ
なんか店内が騒がしいわね…。
あ、イチゴタルトおかわり…。あれ…?
あ、あははっ、やーだなぁー。領主様ったらいつからそこに?
abuse
"本当に最高よねー。"から全部かな…。
お人好しって私のことかい…?
デヒテラ
(マズイ…。日頃温厚なヤツがキレる直前ってああいう顔するのよね…。)
あれは物のたとえってやつで…。
こう…人格者っていうか…。心が広いっていうか…。
そういう意味で…。
abuse
………。
ふぅ…。まぁ否定しないよ…。自分でも甘い所があるのは十分自覚してる。
補佐官にもしょっちゅう言われてるしね…。
デヒテラ
………。
ごめんなさい…。
(デヒテラは神妙な顔で謝った。さすがに調子に乗りすぎたと反省しているのだろうか。)
abuse
うん、今回は用事があって探していたんだ。
えーと、キミがよく操縦している…アレ。たしかダイなんとかってやつ。
デヒテラ
ふっふーん♪ アールヴ工房謹製、汎用試作型ゴーレム"ダイダロス"よ!
なぁに? ついにあの子の素晴らしさに気づいたってこと?
いやぁーやっぱり目の付け所が違うなぁ~。
abuse
ああ、うん。まあね…。
アレには"ルーンメタル"が大量に使われてるって本当かい?
(ルーンメタルは、アールヴの工房でのみ創られる特殊な金属の事だ。
武器やアクセサリなど用途は広く、純度の高いものは法外な値段で取引されることもあるという。)
デヒテラ
ええ、そう。 あの子のコアパーツには工房でも特に希少な極上品を使ってるわ。
おかげで、オートマトンより遥かに大きなボディを円滑に動かすことが可能になっただけでなく、
情報伝達系魔法回路への外部からの干渉が…。
abuse
そうか…わかった。
単刀直入に言うけど、アレを売ることにしたんだ。
デヒテラ
…だから従来のオートマトンでは判断できなかった微妙なニュアンスを…。
へっ?
abuse
アレを売って研究所の再建資金に充ててもらう。
買い手は既に決まってるんだけど、価格の交渉はこれからになる。
とりあえずキミは、アレに関しての資料をまとめておいて欲しい。
デヒテラ
…マジで?
abuse
マジで。
破龍の巨人 走れデヒテラ
クエスト説明
デヒテラの持つ巨大な岩石の巨人、ダイダロス。研究所の再建資金を捻出するため、これを売却することを伝えたあなたにデヒテラは激しく抵抗した。
完了条件
デヒテラ好感度110 (クエスト達成!)
abuse
執務室―
本当にこれでよかったのかな…。
(傍らに控えている補佐官に目を向けると、問題無いとでも言うように小さく頷いた。)
デヒテラ
研究所・三日前―
オニーっ! 悪魔ーっ! アンタには心というものが無いのかっ!!
(デヒテラは、廃墟となった研究所の脇に佇むダイダロスの前に立ちふさがっている。)
abuse
でも、しょうがないんだよ。研究所の再建をしようにも資金が足りない。
かと言ってこのまま研究所を廃墟のままにしておくわけにもいかないし…。
だいたいキミが研究所を四回も吹き飛ばすような真似をしなければ…。
デヒテラ
シャーラップッ!
資金が足りないっていうなら、アタシが何とかしてくるわよ!
こう見えたって用心棒から遺跡の探索まで、ひと通りの荒事には首を突っ込んでるんだからっ!
で、一体いくら必要なの?
abuse
………。
(あなたは無言で一枚の紙をデヒテラに差し出した。)
デヒテラ
(チラッ)
………………っっ!!
デヒテラ
くっ…。やってやろうじゃない…。
一ヶ月…。いえ三週間よ! 必ずジェムは用意する!
だからそれまでダイダロスには指一本触れないで!
(デヒテラはドスドスと足音を立てながら、宿舎の方へと歩いていった。)
abuse
………。
………………?
デヒテラ
(ダダダダッ)
はぁ…はぁ…。
い、言い忘れてたわ…。ダイダロスのメンテナンス…。
アタシがいない間、研究所のスタッフにやらせておいてちょうだい…。
それと…。
デヒテラ
行ってくるね…。アンタは何も心配しなくていい…。
必ずアタシが守ってあげるから…。
(デヒテラがダイダロスの腕部に額をあてると、別れを惜しむかのように
球形のパーツの奥で小さな光が数回またたいた。)
abuse
…デヒテラ、あの…実は…。
デヒテラ
っしゃあーっ! 今度こそ行ってくる!
見てなさい! 研究所が余分に2、3個建つぐらいのジェムを稼いできてやるわ!
abuse
………。
(ごめんよ…デヒテラ…。)
破龍の巨人 起動
クエスト説明
ダイダロスの売却を阻止するため、資金を調達に向かったデヒテラ。既に一週間が過ぎたが、彼女は一体今どこにいるのだろうか…。
完了条件
デヒテラ好感度130 (クエスト達成!)
abuse
執務室―
これで一週間か…。彼女はいまどこに…?
(デヒテラが領地を出て一週間が過ぎた。念の為、諜報部隊の隊員に動向を探らせているが、
今までの報告からはあまり良好な経過ではないと推測される。)
abuse
諜報部隊員「は…、どうやら"葬龍の谷"付近の遺跡に目をつけたようで…。
現地の住人に聞き込みを行なっているところを目撃されています。」
(白髪の若い隊員は、特に抑揚もなく、ありのままを報告した。)
abuse
なんだって…!
(ここ一週間、デヒテラは各地のアールヴ工房へ資金の協力を依頼して回っていた。
だが、いずれの工房からも良い返事はもらえず、途方に暮れていたという。)
abuse
(確かに葬龍の谷付近の遺跡からは、古代の武具や希少なアイテムが発掘される事がある…。
それを狙った探検家や盗賊なども後を絶たないらしい。だが、運良く財宝を手に入れられるのは
ほんのひと握りで、その多くは遺跡に仕掛けられた罠の餌食となるか、
凶暴なモンスターに襲われ生命を落とす羽目になるという…。)
abuse
しまった…。まさかそこまでするなんて…。
(ダイダロスを売る…というのは、デヒテラの素行を戒める為の狂言だった。
研究所の再建資金がかなりのものであることは事実だが、
そこまで切迫した状況では無かった。)
abuse
(ドンドン! ガチャッ)
白衣の若い男「すみません、領主様! ダイダロスの様子が…!」
abuse
研究所―
大丈夫か!? 一体何が起きている?
(研究所の所員に連れられていった先では、巨大な人型の岩石、ダイダロスが自律歩行を始めていた。)
abuse
若い白衣の女性「領主様! 私たちにもさっぱり…。
所長に支持されていた通り、メンテナンスを行おうとしたら突然…。」
abuse
(フオォーーーン…)
泣いている…? デヒテラの事が心配なのか…。
(管楽器のような低い音を響かせながら、ダイダロスは歩み続ける。
その音はまるで母を求める子犬のように悲しげなものだった、)
abuse
………。
…よし、すぐに補佐官に連絡を。
私はこれから葬龍の谷近郊の探索任務に向かう。
護衛はこの…ダイダロスだ…!
デヒテラ
葬龍の谷―
はぁ………。
まったく工房の連中ったら、まーだ"あの時"のことを根に持ってるのかしら…。
おかげでこんなところにまで来る羽目になっちゃって…。
デヒテラ
………。
何年ぶりかな…。ここに来るのって…。
あんまりいい思い出がないんだけど…。
デヒテラ
ま、仕方ないかなぁ。
領主様には、ちょーっとばかし甘えすぎちゃったかもね。
ここらでひとつ…、セイクリッド一の天才学者と謳われた
このデヒテラ様が、口先だけではないというところを見せてやろうじゃないの♪
破龍の巨人 思い出の地
クエスト説明
葬龍の谷近くの古代遺跡へと潜ったデヒテラ。無数のトラップが仕掛けられた危険な場所だが、彼女にとってこの遺跡は思い出の地でもあった。
完了条件
デヒテラ好感度155 (クエスト達成!)
デヒテラ
古代遺跡―
(ザシュッ!)
どわぁああっ! あっあぶなっ!!
デヒテラ
あ、危うく串刺しになるところだった…。
(床から鋭く尖った杭が、幾本も突き出している。
侵入者よけのトラップだろう。)
デヒテラ
おかしいわね…。
確かこのルートのトラップは全て排除してあるはずなんだけど…。
もしかして侵入口を間違えちゃったのかしら…?
デヒテラ
けど…。ここならまだ"アレ"が残っているかもしれない!
デヒテラ
(その昔…。デヒテラが初の"オートマトン"のプロトタイプを完成させた後…。
彼女は新たな研究の為、仲間と共にこの遺跡へと潜った。)
デヒテラ
龍をも倒す力…か…。
まさか邪龍そのものが復活するとは思わなかったけど…。
(古のオルタナシア大陸に栄えた龍族たち…。既に伝説となった存在ではあるが、
各地で発見されるその化石の偉容は、権力者たちに本能的な恐怖を感じさせるには十分であった。)
デヒテラ
(標準的なサイズであるオートマトンでは、伝説の龍族が現れた際、
十分な戦力になるとは言い難い。デヒテラたち工房の学者たちが命じられたのは、
龍をも倒す新たな力の研究と開発であった…。)
デヒテラ
(龍族の巨体に対抗する為の頑健なボディ、各戦術への柔軟な対応を行う情報伝達回路…。
デヒテラはその天才的な頭脳で、またたく間に基礎理論を確立。
残すは魔力供給用のコアパーツの確保のみとなった。)
デヒテラ
ここでアレを見つけなかったら、
ダイダロスは完成しなかった…。
(遺跡の最深部にてデヒテラたちが発見したのは、古のアールヴの民が創り出した、
超高純度のルーンメタルの結晶…。莫大な魔力を蓄積可能なその結晶は、
すぐにダイダロスのコアパーツへと組み込まれた。そしてついに龍に対抗しうる力…。
対龍大型機動兵器―ダイダロスが完成したのだ。)
デヒテラ
もっとも…。あれだけの高純度のルーンメタルなんてそうそう転がってるわけないし…。
製造コストがかかりすぎるって、ダイダロスは1号機のみで開発終了になっちゃったけど…。
それでもあの子はアタシの最高傑作で…。
いつか来るべき驚異、それに対抗する為の切り札なんだ…!
abuse
(デヒテラが物思いに耽っている頃…。暗闇の向こうで何かが目覚めた。
それは遥か古の戦いにおいて数多くのアールヴを屠り、
その生き血を啜った強大なる生物…その成れの果てだった。)
abuse
(どのようにして己が甦ったのかも、現在の肉体が、
果たして本来の姿とどれだけ異なるのかも定かではない。
ただそれの意識に宿るのは、大陸の王者たる龍族としての記憶…。
下等種族どもに、絶対的な力を見せつけんとする使命感のみであった。)
破龍の巨人 骸龍の戦士
クエスト説明
遺跡の中で道に迷ってしまったデヒテラ。引き返そうとした彼女の背後に、恐ろしい魔物の影が迫る…!果たしてあなたは間に合うのだろうか…?
完了条件
デヒテラ好感度170 (クエスト達成!)
abuse
古代遺跡―
本当にここで間違いないんだね?
(同行した現地の諜報部隊員に確認をとる。
この遺跡は葬龍の谷からわずかに外れており、邪龍強襲事件の際は、
比較的戦闘規模の小さかったエリアだ。)
abuse
諜報部隊員「はい、間違いありません。遺跡に侵入したのは本日の早朝のようです。」
(デヒテラは周辺の街で探索の準備を行なった後、しばらくは情報収集に徹していたらしい。
やはり例の邪龍の一件がある、慎重になっていたのだろうか…。)
abuse
さて…これからどうするか…。
(ダイダロスを伴っての行軍は、その巨体から困難かと思われたが全くの逆だった。
軍馬と異なりダイダロスは休息を必要としない。また、並のモンスターや盗賊はまったく
障害にならず、目的地まで快適にたどり着くことが出来た。)
abuse
遺跡の中まではお前を連れていけないしな…。
よし…私が様子を見に行こう…。
(残念ながらダイダロスの巨体では遺跡の探索は不可能だ。
デヒテラが何のためにダイダロスを設計したのかは聞いたことが無いが、
おそらくこうした任務は想定されていなかったのだろう。)
デヒテラ
古代遺跡内部―
おかしい…。やっぱりルートを間違えたみたい。
ここは一旦引き返したほうが懸命ね…。
デヒテラ
えーと…。確か目印をつけてあったはずだから…。
あれ?
(デヒテラがかざした松明が大きく揺れる。外気が吹き込んだにしては妙だ。)
abuse
(ズン…。ズシン…!)
デヒテラ
ちょっと待ってよ…。
この遺跡、大型モンスターの出現報告なんてなかったはずじゃ…。
(近くの街で調べた限りでは、この古代遺跡にはモンスターの目撃報告は
非常に少なかった。特に邪龍復活の報せがあったその後は、
異様なまでに静まり返っていたという。)
abuse
(ウルルルル…ルガアアアアァッ!)
デヒテラ
なっ、あれってネクロドラグーン!?
abuse
(ネクロドラグーン。邪龍強襲事件において、ダリューナスの眷属として
連合軍と激しい戦いを繰り広げた龍の戦士。龍の死骸と戦場に眠る英霊たちの
怨念を繋ぎ合わせて創られた邪法の産物である。
おそらく連合軍との戦いでは出撃せず、今までここに封ぜられていたのだろう。)
デヒテラ
マズイっ! とてもアタシ独りでどうにかなる相手じゃないっ!
どうにか巻いて助けを呼ばなきゃ!!
(デヒテラは一目散に逃げ出した。ネクロドラグーンの巨体では、
彼女が通ってきた狭い通路は通り抜けられないはずだ。)
デヒテラ
くっ…。とことんツいてない!
だいたいあのお人好しが柄にもなく厳しい事言うから、
こっちだってムキになっちゃって…!
ああもう! なんであんなこと言うのよバカ領主!!
abuse
デヒテラ! そこにいるの!?
(通路の向こう側に松明を持った人影が見えた。慌てて走ってくる様子から、
何かが起こったに違いない。)
デヒテラ
げっ! な、なんでアンタがここに…?
っていうか今の聞いてた?
abuse
え? 何のこと?
それより、慌ててどうしたんだ。この奥で何があった?
デヒテラ
そうよ! それよ!!
この奥でネクロドラグーンが!
あ、でもこの通路だったらアイツは通れないはず…。
abuse
(ガゴォ! ガラガラ…。)
デヒテラ
ウソ…壁を突き破ってきた…。
急いで逃げて!!
abuse
(地上に向けて全力で走る。背後から迫るネクロドラグーンの気配が
間近に感じられたその時、出口から差し込む白い光が見えた。)
もうすぐだ! 頑張れデヒテラ!
デヒテラ
外に出たって! ハァッ、ハァ!
あいつに追いかけられたら! ハアッ!
どのみち助からないわよ!!
abuse
大丈夫だ! 外でキミを待ってるヤツがいる!
そいつなら絶対にキミを守ってくれる!!
デヒテラ
???
…なんだかわかんないけど、今は信じる!
アタシはセイクリッド一、いえ、アールヴ一の大学者になるんだから!
こんなところで立ち止まってらんないのよぉ!!
abuse
よし! 出口だっ!!
(しかし、二人が遺跡を脱出するのと、ネクロドラグーンの強靭な爪が
背後から降り下ろされるのは、ほぼ同時だった。
今まさにデヒテラの頭部へ巨爪が突き立てられんとしたその時…!)
破龍の巨人 心
クエスト説明
ネクロドラグーン。邪龍復活事件において、ダリューナスの眷属として連合軍と激しい戦いを繰り広げた龍の戦士。その鋭い爪がデヒテラを襲う!絶体絶命の危機に奇跡は起こるのか?
完了条件
デヒテラ好感度200 (クエスト達成!)
abuse
古代遺跡入口―
デヒテラっ! 伏せてっ!!
デヒテラ
えっ…。
abuse
(ゴシャァアアッ!!!)
デヒテラ
………。
………………。
デヒテラ
あれ…。アタシ…生きてる?
(凄まじい破裂音がしたその瞬間、デヒテラは己の命が潰えたと感じた。
だがそれは彼女の錯覚であり、目線を上にあげるとそこには…。)
デヒテラ
ダ…ダイダロス!!
abuse
(龍族として生まれ、今また強大な力を得て甦ったそれは、
目の前に存在する巨大な影に対し、全く理解が出来なかった。
見たこともなく、聞いたこともない岩塊の鎧に身を包んだ巨大な兵士。
ただ確実なのは、相手の拳が彼の頭部に突き刺さり、
不浄の魂を今まさに握りつぶさんとしているという事実だけだった。)
abuse
(ズズゥウウン…)
すごい…一撃で…!
デヒテラ
はあっ…。と…当然でしょ…。
ダイダロスはアタシの…最高傑作なんだから…。
はぁ…はぁ…。
…お疲れ様、ダイダロス…。
abuse
(主を守り、そして龍を倒す力という己の存在意義を証明したダイダロスは、
どこか誇らしげに見えた…。)
デヒテラ
葬龍の谷近くの街―
はぁ!?
ダイダロスを売るって言ったのは芝居だったぁ?
abuse
本当にゴメン!!
ただ、あまりにもトラブルが続くから、
ちょっと注意が必要だって…補佐官が(ボソリ)。
デヒテラ
あんの補佐官め~~~!
みてなさい! いつかギャフンと言わせてやるわ!!
abuse
はは…。ホントにごめんよ…。
(デヒテラは目の前に出された料理を片っ端から口に運んでいる。
既にメニューは一巡していた。手持ちの路銀は全て持っていかれるだろう。)
デヒテラ
…ったく。お人好しかと思ったら、アンタもとんでもない食わせものね。
ま、今回は助かったけど…。
abuse
(気がつけばデヒテラはあなたの事を"領主様"とは呼ばなくなっていた。
…距離が縮まったのだ。今はそう思いたい。)
abuse
そうだ…。
ダイダロスは…あの力はいったい何のために…?
(邪龍の眷属さえも一撃で屠る凄まじい力。
もしダイダロスが量産でもされようものなら、戦局は大きく変わるだろう。)
デヒテラ
安心して。ダイダロスは滅多なことじゃ戦いには出さないわ。
あくまでアタシのサポートに回ってもらう。
デヒテラ
あの子、ホントは戦うの嫌いなの。
工房を追い出された原因もそれよ。お偉いさんたちがリクエストした
ごっつい武装を嫌って大暴れ。
だからアタシ、無理させたくないんだ…。
abuse
戦うのが嫌いって…。ダイダロスが?
デヒテラ
そ、ダイダロスにはね、"心"があるの。
まだ幼くて、自由に物を考えることも覚束無いけど…。
あの子のコアパーツになっている超高純度のルーンメタルが、
感情や記憶といった膨大なデータを蓄積することを可能にしてくれたのよ。
abuse
そうだったのか…。だったら尚更悪いことしたな…。
キミの家族…というか、子供みたいな存在なんだろう?
デヒテラ
ふふっ…。まあね…。
って、アタシはまだそんな年じゃないわよ!!
アールヴじゃこれからが成長期なんだから、なーに失礼なこと言ってんのよ!
abuse
(店内の喧騒をよそに…、街行く人々の喧騒と鳥のさえずりとを聴きながら、
ダイダロスは満ち足りた気分で青空を見上げている。
己を生み出してくれたデヒテラと、その彼女を守るために戦ってくれたあなたに
心からの感謝を捧げながら…。)
クエスト説明
夕刻、領内に鳴り響く爆発音…。慌てて窓の外を確認したあなたは、衛兵の報告により何が原因であったかを瞬時に察した。
完了条件
デヒテラ好感度10 (クエスト達成!)
abuse
執務室・夕刻―
はぁ…。書類仕事が一向に終わらない…。
補佐官のやつ…。これが終わるまで食事はおあずけだなんて…。
abuse
(ドゴォオオオオオン!!!)
abuse
!!! な、なんだ!?
(凄まじい爆発音と振動がに襲われ、あわてて窓の外を確認する。
どうやら主城の中からではないようだ。)
abuse
(ダダダダッ、ガチャッ)
衛兵「りょ、領主さまっ! 一大事です!!」
abuse
どうした! 敵襲かっ!?
abuse
衛兵「い、いえ…。それが…。研究所が…。」
abuse
………。
研究所が…?
(しばし思考が停止する、爆発、振動、研究所…。)
abuse
また…か…。
(ボソリとつぶやいたあなたに、衛兵は肩を落とす。
執務室に二人分のため息が、同時に吐き出された。)
デヒテラ
研究所・同時刻―
ゲホッ、ゲホッ…。
うー…。こりゃ派手にやっちゃったねぇ…。
(白衣を着たアールヴの少女が、廃墟となった研究所の前に立ち尽くしている。)
デヒテラ
おーい。
みんな、生きてるー?
abuse
(ガラッ)
白衣の中年男性「な、なんとか…。」
若い白衣の女性「今度ばかりはダメかと思いましたけどね…。」
(瓦礫の陰から研究所の所員たちが這い出してくる。
煤けた顔に苦笑を浮かべ、少女の元へ集まってきた。)
デヒテラ
おー♪
さっすが我が精鋭スタッフたち。ちょっとやそっとのアクシデントじゃ、
もうびくともしないね! いや~アタシも所長として鼻が高いよ!
abuse
白衣の中年男性「(そりゃ、しょっちゅう生死の境をさまようような事故起こされてたらな。)」
若い白衣の女性「(所長代理な。だいたい前所長が入院したのアンタのせいだろ…。」
デヒテラ
よーし、みんな無事なのがわかったところで、片付けを始めますか!
来いっ! "ダイダロス"!
(研究所の脇に鎮座する巨大な岩石に向かって、少女は声をかけた。
はたから見ると奇妙な光景ではあったが…。)
abuse
(ゴゴゴゴゴ)
若い男性所員「進路にいるやつ、とっとと離れろ!」
岩石かと思われた物体から、腕と脚が展開される。
それはたちまち巨大な人型となって大地を踏みしめた。
デヒテラ
よっと…。
オッケー、とりあえずあそこにあるでっかい瓦礫を取り除いて頂戴。
(少女は巨人の肩へ素早く飛び乗り指示を出す。
岩のようなボディの中央、磨かれた球形のパーツの奥で目玉の様な光が
「ヴン」という音と共に輝いた。)
デヒテラ
みんなは研究データの回収をお願い!
そろそろ城から衛兵が駆けつけてくるでしょうから、
テキトーにごまかしといて! 報告書はあとで私から提出するから!
abuse
巨人が歩くたび、地面にズシリと振動が伝わる。
研究所の所員たちは、少しの間互いの顔を見合わせると、
あきらめた様子でそれぞれの仕事を開始した。
破龍の巨人 研究は爆発だ!
クエスト説明
研究所の爆発。責任者であるデヒテラから報告を聞くあなたであったが、当事者であるデヒテラは全く反省の様子がないようだ…。
完了条件
デヒテラ好感度45 (クエスト達成!)
abuse
執務室・深夜―
………。
それで…。今回は一体何が原因だったのかな? デヒテラさん?
(爆発が起こってから数刻後、あなたは出頭してきた責任者から、
騒ぎの顛末について報告を受けていた。)
デヒテラ
ふっふっふっ…。今回のは画期的よ!
魔法が使えなくても、魔法と同じ効果を発揮することが出来るっていう
マジックアイテムの研究なんだから!
デヒテラ
ヒューメルの辺境に住む一族に伝わる秘術なんだけれど、
たまたまサンプルの提供に協力してくれるっていう伝承者と知り合いになって、
基本概念の一部を教えてもらったの♪
デヒテラ
いやーなかなか研究のしがいのある素材よ!
実用レベルまでのモノにするには、ちょっとばかりデータが足りないけど、
応用次第で、近所の子供でもタナトス一小隊ぐらい吹っ飛ばせる魔法を使えるかも?
abuse
そんな物騒なアイテムいらないって!
だいたい、今回の事故の理由とは関係ないでしょ!?
(己の研究を熱く語るデヒテラに、待ったをかける。
いつものペースに巻き込まれてしまえば、向こうの思うつぼだ。)
デヒテラ
えー? 関係あるって! だからそのアイテムの実験中に、
なんていうか…こう限界を知りたくなっちゃって…。
通常の三倍の魔力を注入してみたら、触媒になる呪符が自壊しちゃったの…。
abuse
(デヒテラがこの領地に来て、さほど時間が経ったわけではない。
だが、現在までに彼女が関わった事件、事故は両の手では足りないほどだ。
今回の爆発も、彼女の研究者魂…というやつが暴走した結果なのだろう。)
いや、そうじゃなくって…。
デヒテラ
おっかしいなぁ…。
理論上は問題ないはずなんだけど…。
もしかして術式を書き込んだ触媒の質に関係があるのかしら…。
だとしたら領内で採れる材料で代替品になりそうなものは…。
abuse
(デヒテラはぶつぶつと呟きながらポケットからメモを取り出し、何から書き込み始めた。)
あ、あの…。
デヒテラ
ああっ! 書き込む方の染料も関係してるかも?
サンプル品の解析をもっと詳細にやっておくべきだったわ…。
abuse
えっ? 今はそういう話じゃ…。
デヒテラ
ゴメン! 報告書はあとで提出するから、とりあえず所員は全員無事。
研究所のほうも瓦礫の処理だけはやってあるから、再建の方お願いね?
あーそれとこれ、このメモに書いてある材料を取り寄せておいて。
なるべく早くよ? それじゃ、アタシは用事があるからこれで失礼!
abuse
………。
(デヒテラはあなたにメモを押し付けると、慌ただしく執務室を出ていった。)
破龍の巨人 別れは突然に
クエスト説明
喫茶店で優雅にティータイムを満喫するデヒテラ。どうやら彼女はイチゴタルトがお気に入りらしい。だがそんな彼女に近づく一人の影があった。
完了条件
デヒテラ好感度85 (クエスト達成!)
abuse
研究所跡―
これだな…。
(研究所のあった場所は瓦礫が運び出され、既に再建が始められている。
だが、実験室があったと思しき場所は地面が焦げ、土が大きくえぐれている。)
abuse
けが人が出なかったのが不幸中の幸いか…。
それで、再建にはどれくらいの費用がかかる?
(傍らにいた建築家にたずねると、彼は無言で一枚の紙をさしだした。)
abuse
………。マジ…?
デヒテラ
市場・喫茶店―
ん~~~美味しい♪
やっぱりこの店のイチゴタルトは最高ね!
あ、紅茶のおかわりよろしく~。
デヒテラ
さぁて…。
この"呪符式魔法力蓄積装置"が完成すれば…。
ウチのコはさらにパワーアップすること間違いなしよ…!
(デヒテラはノートにメモをとりつつ、イチゴタルトを器用に口に運んでいる。)
abuse
(カランカラーン)
ウェイトレス「いらしゃいませー。 あれ? 領主様じゃないですか~。
ええ、ちょっと代理で頼まれちゃって…。 はい、彼女でしたらあちらの席に…。」
(桃色の髪をしたグレモアの少女に事情を説明すると、あなたを目的の席へと案内してくれた。)
abuse
………。
美味しそうなケーキだね。
デヒテラ
本当に最高よねー。まったくこの領地に来て正解だわー。
種族対立もおとなしめだし、街には活気があるし、何より研究者にとってはラクな環境だし…。
(デヒテラはノートから視線をそらさずに、あなたの言葉に相づちをうっている。)
abuse
ほうほう、それは良かった…。
で、どんなふうにラクなんだい?
デヒテラ
そりゃもう、色々よ。
研究を進めるのに面倒な稟議や議会のお偉方の承認が降りるのを待たなくていいし、
いろんな土地から人が集まってくるから情報には事欠かないし…。
なにより領主様の人柄がアタシ好みね!
細かいことを気にしないというか…、まぁあれはお人好しって…いう…。
abuse
(ザワザワ)
デヒテラ
なんか店内が騒がしいわね…。
あ、イチゴタルトおかわり…。あれ…?
あ、あははっ、やーだなぁー。領主様ったらいつからそこに?
abuse
"本当に最高よねー。"から全部かな…。
お人好しって私のことかい…?
デヒテラ
(マズイ…。日頃温厚なヤツがキレる直前ってああいう顔するのよね…。)
あれは物のたとえってやつで…。
こう…人格者っていうか…。心が広いっていうか…。
そういう意味で…。
abuse
………。
ふぅ…。まぁ否定しないよ…。自分でも甘い所があるのは十分自覚してる。
補佐官にもしょっちゅう言われてるしね…。
デヒテラ
………。
ごめんなさい…。
(デヒテラは神妙な顔で謝った。さすがに調子に乗りすぎたと反省しているのだろうか。)
abuse
うん、今回は用事があって探していたんだ。
えーと、キミがよく操縦している…アレ。たしかダイなんとかってやつ。
デヒテラ
ふっふーん♪ アールヴ工房謹製、汎用試作型ゴーレム"ダイダロス"よ!
なぁに? ついにあの子の素晴らしさに気づいたってこと?
いやぁーやっぱり目の付け所が違うなぁ~。
abuse
ああ、うん。まあね…。
アレには"ルーンメタル"が大量に使われてるって本当かい?
(ルーンメタルは、アールヴの工房でのみ創られる特殊な金属の事だ。
武器やアクセサリなど用途は広く、純度の高いものは法外な値段で取引されることもあるという。)
デヒテラ
ええ、そう。 あの子のコアパーツには工房でも特に希少な極上品を使ってるわ。
おかげで、オートマトンより遥かに大きなボディを円滑に動かすことが可能になっただけでなく、
情報伝達系魔法回路への外部からの干渉が…。
abuse
そうか…わかった。
単刀直入に言うけど、アレを売ることにしたんだ。
デヒテラ
…だから従来のオートマトンでは判断できなかった微妙なニュアンスを…。
へっ?
abuse
アレを売って研究所の再建資金に充ててもらう。
買い手は既に決まってるんだけど、価格の交渉はこれからになる。
とりあえずキミは、アレに関しての資料をまとめておいて欲しい。
デヒテラ
…マジで?
abuse
マジで。
破龍の巨人 走れデヒテラ
クエスト説明
デヒテラの持つ巨大な岩石の巨人、ダイダロス。研究所の再建資金を捻出するため、これを売却することを伝えたあなたにデヒテラは激しく抵抗した。
完了条件
デヒテラ好感度110 (クエスト達成!)
abuse
執務室―
本当にこれでよかったのかな…。
(傍らに控えている補佐官に目を向けると、問題無いとでも言うように小さく頷いた。)
デヒテラ
研究所・三日前―
オニーっ! 悪魔ーっ! アンタには心というものが無いのかっ!!
(デヒテラは、廃墟となった研究所の脇に佇むダイダロスの前に立ちふさがっている。)
abuse
でも、しょうがないんだよ。研究所の再建をしようにも資金が足りない。
かと言ってこのまま研究所を廃墟のままにしておくわけにもいかないし…。
だいたいキミが研究所を四回も吹き飛ばすような真似をしなければ…。
デヒテラ
シャーラップッ!
資金が足りないっていうなら、アタシが何とかしてくるわよ!
こう見えたって用心棒から遺跡の探索まで、ひと通りの荒事には首を突っ込んでるんだからっ!
で、一体いくら必要なの?
abuse
………。
(あなたは無言で一枚の紙をデヒテラに差し出した。)
デヒテラ
(チラッ)
………………っっ!!
デヒテラ
くっ…。やってやろうじゃない…。
一ヶ月…。いえ三週間よ! 必ずジェムは用意する!
だからそれまでダイダロスには指一本触れないで!
(デヒテラはドスドスと足音を立てながら、宿舎の方へと歩いていった。)
abuse
………。
………………?
デヒテラ
(ダダダダッ)
はぁ…はぁ…。
い、言い忘れてたわ…。ダイダロスのメンテナンス…。
アタシがいない間、研究所のスタッフにやらせておいてちょうだい…。
それと…。
デヒテラ
行ってくるね…。アンタは何も心配しなくていい…。
必ずアタシが守ってあげるから…。
(デヒテラがダイダロスの腕部に額をあてると、別れを惜しむかのように
球形のパーツの奥で小さな光が数回またたいた。)
abuse
…デヒテラ、あの…実は…。
デヒテラ
っしゃあーっ! 今度こそ行ってくる!
見てなさい! 研究所が余分に2、3個建つぐらいのジェムを稼いできてやるわ!
abuse
………。
(ごめんよ…デヒテラ…。)
破龍の巨人 起動
クエスト説明
ダイダロスの売却を阻止するため、資金を調達に向かったデヒテラ。既に一週間が過ぎたが、彼女は一体今どこにいるのだろうか…。
完了条件
デヒテラ好感度130 (クエスト達成!)
abuse
執務室―
これで一週間か…。彼女はいまどこに…?
(デヒテラが領地を出て一週間が過ぎた。念の為、諜報部隊の隊員に動向を探らせているが、
今までの報告からはあまり良好な経過ではないと推測される。)
abuse
諜報部隊員「は…、どうやら"葬龍の谷"付近の遺跡に目をつけたようで…。
現地の住人に聞き込みを行なっているところを目撃されています。」
(白髪の若い隊員は、特に抑揚もなく、ありのままを報告した。)
abuse
なんだって…!
(ここ一週間、デヒテラは各地のアールヴ工房へ資金の協力を依頼して回っていた。
だが、いずれの工房からも良い返事はもらえず、途方に暮れていたという。)
abuse
(確かに葬龍の谷付近の遺跡からは、古代の武具や希少なアイテムが発掘される事がある…。
それを狙った探検家や盗賊なども後を絶たないらしい。だが、運良く財宝を手に入れられるのは
ほんのひと握りで、その多くは遺跡に仕掛けられた罠の餌食となるか、
凶暴なモンスターに襲われ生命を落とす羽目になるという…。)
abuse
しまった…。まさかそこまでするなんて…。
(ダイダロスを売る…というのは、デヒテラの素行を戒める為の狂言だった。
研究所の再建資金がかなりのものであることは事実だが、
そこまで切迫した状況では無かった。)
abuse
(ドンドン! ガチャッ)
白衣の若い男「すみません、領主様! ダイダロスの様子が…!」
abuse
研究所―
大丈夫か!? 一体何が起きている?
(研究所の所員に連れられていった先では、巨大な人型の岩石、ダイダロスが自律歩行を始めていた。)
abuse
若い白衣の女性「領主様! 私たちにもさっぱり…。
所長に支持されていた通り、メンテナンスを行おうとしたら突然…。」
abuse
(フオォーーーン…)
泣いている…? デヒテラの事が心配なのか…。
(管楽器のような低い音を響かせながら、ダイダロスは歩み続ける。
その音はまるで母を求める子犬のように悲しげなものだった、)
abuse
………。
…よし、すぐに補佐官に連絡を。
私はこれから葬龍の谷近郊の探索任務に向かう。
護衛はこの…ダイダロスだ…!
デヒテラ
葬龍の谷―
はぁ………。
まったく工房の連中ったら、まーだ"あの時"のことを根に持ってるのかしら…。
おかげでこんなところにまで来る羽目になっちゃって…。
デヒテラ
………。
何年ぶりかな…。ここに来るのって…。
あんまりいい思い出がないんだけど…。
デヒテラ
ま、仕方ないかなぁ。
領主様には、ちょーっとばかし甘えすぎちゃったかもね。
ここらでひとつ…、セイクリッド一の天才学者と謳われた
このデヒテラ様が、口先だけではないというところを見せてやろうじゃないの♪
破龍の巨人 思い出の地
クエスト説明
葬龍の谷近くの古代遺跡へと潜ったデヒテラ。無数のトラップが仕掛けられた危険な場所だが、彼女にとってこの遺跡は思い出の地でもあった。
完了条件
デヒテラ好感度155 (クエスト達成!)
デヒテラ
古代遺跡―
(ザシュッ!)
どわぁああっ! あっあぶなっ!!
デヒテラ
あ、危うく串刺しになるところだった…。
(床から鋭く尖った杭が、幾本も突き出している。
侵入者よけのトラップだろう。)
デヒテラ
おかしいわね…。
確かこのルートのトラップは全て排除してあるはずなんだけど…。
もしかして侵入口を間違えちゃったのかしら…?
デヒテラ
けど…。ここならまだ"アレ"が残っているかもしれない!
デヒテラ
(その昔…。デヒテラが初の"オートマトン"のプロトタイプを完成させた後…。
彼女は新たな研究の為、仲間と共にこの遺跡へと潜った。)
デヒテラ
龍をも倒す力…か…。
まさか邪龍そのものが復活するとは思わなかったけど…。
(古のオルタナシア大陸に栄えた龍族たち…。既に伝説となった存在ではあるが、
各地で発見されるその化石の偉容は、権力者たちに本能的な恐怖を感じさせるには十分であった。)
デヒテラ
(標準的なサイズであるオートマトンでは、伝説の龍族が現れた際、
十分な戦力になるとは言い難い。デヒテラたち工房の学者たちが命じられたのは、
龍をも倒す新たな力の研究と開発であった…。)
デヒテラ
(龍族の巨体に対抗する為の頑健なボディ、各戦術への柔軟な対応を行う情報伝達回路…。
デヒテラはその天才的な頭脳で、またたく間に基礎理論を確立。
残すは魔力供給用のコアパーツの確保のみとなった。)
デヒテラ
ここでアレを見つけなかったら、
ダイダロスは完成しなかった…。
(遺跡の最深部にてデヒテラたちが発見したのは、古のアールヴの民が創り出した、
超高純度のルーンメタルの結晶…。莫大な魔力を蓄積可能なその結晶は、
すぐにダイダロスのコアパーツへと組み込まれた。そしてついに龍に対抗しうる力…。
対龍大型機動兵器―ダイダロスが完成したのだ。)
デヒテラ
もっとも…。あれだけの高純度のルーンメタルなんてそうそう転がってるわけないし…。
製造コストがかかりすぎるって、ダイダロスは1号機のみで開発終了になっちゃったけど…。
それでもあの子はアタシの最高傑作で…。
いつか来るべき驚異、それに対抗する為の切り札なんだ…!
abuse
(デヒテラが物思いに耽っている頃…。暗闇の向こうで何かが目覚めた。
それは遥か古の戦いにおいて数多くのアールヴを屠り、
その生き血を啜った強大なる生物…その成れの果てだった。)
abuse
(どのようにして己が甦ったのかも、現在の肉体が、
果たして本来の姿とどれだけ異なるのかも定かではない。
ただそれの意識に宿るのは、大陸の王者たる龍族としての記憶…。
下等種族どもに、絶対的な力を見せつけんとする使命感のみであった。)
破龍の巨人 骸龍の戦士
クエスト説明
遺跡の中で道に迷ってしまったデヒテラ。引き返そうとした彼女の背後に、恐ろしい魔物の影が迫る…!果たしてあなたは間に合うのだろうか…?
完了条件
デヒテラ好感度170 (クエスト達成!)
abuse
古代遺跡―
本当にここで間違いないんだね?
(同行した現地の諜報部隊員に確認をとる。
この遺跡は葬龍の谷からわずかに外れており、邪龍強襲事件の際は、
比較的戦闘規模の小さかったエリアだ。)
abuse
諜報部隊員「はい、間違いありません。遺跡に侵入したのは本日の早朝のようです。」
(デヒテラは周辺の街で探索の準備を行なった後、しばらくは情報収集に徹していたらしい。
やはり例の邪龍の一件がある、慎重になっていたのだろうか…。)
abuse
さて…これからどうするか…。
(ダイダロスを伴っての行軍は、その巨体から困難かと思われたが全くの逆だった。
軍馬と異なりダイダロスは休息を必要としない。また、並のモンスターや盗賊はまったく
障害にならず、目的地まで快適にたどり着くことが出来た。)
abuse
遺跡の中まではお前を連れていけないしな…。
よし…私が様子を見に行こう…。
(残念ながらダイダロスの巨体では遺跡の探索は不可能だ。
デヒテラが何のためにダイダロスを設計したのかは聞いたことが無いが、
おそらくこうした任務は想定されていなかったのだろう。)
デヒテラ
古代遺跡内部―
おかしい…。やっぱりルートを間違えたみたい。
ここは一旦引き返したほうが懸命ね…。
デヒテラ
えーと…。確か目印をつけてあったはずだから…。
あれ?
(デヒテラがかざした松明が大きく揺れる。外気が吹き込んだにしては妙だ。)
abuse
(ズン…。ズシン…!)
デヒテラ
ちょっと待ってよ…。
この遺跡、大型モンスターの出現報告なんてなかったはずじゃ…。
(近くの街で調べた限りでは、この古代遺跡にはモンスターの目撃報告は
非常に少なかった。特に邪龍復活の報せがあったその後は、
異様なまでに静まり返っていたという。)
abuse
(ウルルルル…ルガアアアアァッ!)
デヒテラ
なっ、あれってネクロドラグーン!?
abuse
(ネクロドラグーン。邪龍強襲事件において、ダリューナスの眷属として
連合軍と激しい戦いを繰り広げた龍の戦士。龍の死骸と戦場に眠る英霊たちの
怨念を繋ぎ合わせて創られた邪法の産物である。
おそらく連合軍との戦いでは出撃せず、今までここに封ぜられていたのだろう。)
デヒテラ
マズイっ! とてもアタシ独りでどうにかなる相手じゃないっ!
どうにか巻いて助けを呼ばなきゃ!!
(デヒテラは一目散に逃げ出した。ネクロドラグーンの巨体では、
彼女が通ってきた狭い通路は通り抜けられないはずだ。)
デヒテラ
くっ…。とことんツいてない!
だいたいあのお人好しが柄にもなく厳しい事言うから、
こっちだってムキになっちゃって…!
ああもう! なんであんなこと言うのよバカ領主!!
abuse
デヒテラ! そこにいるの!?
(通路の向こう側に松明を持った人影が見えた。慌てて走ってくる様子から、
何かが起こったに違いない。)
デヒテラ
げっ! な、なんでアンタがここに…?
っていうか今の聞いてた?
abuse
え? 何のこと?
それより、慌ててどうしたんだ。この奥で何があった?
デヒテラ
そうよ! それよ!!
この奥でネクロドラグーンが!
あ、でもこの通路だったらアイツは通れないはず…。
abuse
(ガゴォ! ガラガラ…。)
デヒテラ
ウソ…壁を突き破ってきた…。
急いで逃げて!!
abuse
(地上に向けて全力で走る。背後から迫るネクロドラグーンの気配が
間近に感じられたその時、出口から差し込む白い光が見えた。)
もうすぐだ! 頑張れデヒテラ!
デヒテラ
外に出たって! ハァッ、ハァ!
あいつに追いかけられたら! ハアッ!
どのみち助からないわよ!!
abuse
大丈夫だ! 外でキミを待ってるヤツがいる!
そいつなら絶対にキミを守ってくれる!!
デヒテラ
???
…なんだかわかんないけど、今は信じる!
アタシはセイクリッド一、いえ、アールヴ一の大学者になるんだから!
こんなところで立ち止まってらんないのよぉ!!
abuse
よし! 出口だっ!!
(しかし、二人が遺跡を脱出するのと、ネクロドラグーンの強靭な爪が
背後から降り下ろされるのは、ほぼ同時だった。
今まさにデヒテラの頭部へ巨爪が突き立てられんとしたその時…!)
破龍の巨人 心
クエスト説明
ネクロドラグーン。邪龍復活事件において、ダリューナスの眷属として連合軍と激しい戦いを繰り広げた龍の戦士。その鋭い爪がデヒテラを襲う!絶体絶命の危機に奇跡は起こるのか?
完了条件
デヒテラ好感度200 (クエスト達成!)
abuse
古代遺跡入口―
デヒテラっ! 伏せてっ!!
デヒテラ
えっ…。
abuse
(ゴシャァアアッ!!!)
デヒテラ
………。
………………。
デヒテラ
あれ…。アタシ…生きてる?
(凄まじい破裂音がしたその瞬間、デヒテラは己の命が潰えたと感じた。
だがそれは彼女の錯覚であり、目線を上にあげるとそこには…。)
デヒテラ
ダ…ダイダロス!!
abuse
(龍族として生まれ、今また強大な力を得て甦ったそれは、
目の前に存在する巨大な影に対し、全く理解が出来なかった。
見たこともなく、聞いたこともない岩塊の鎧に身を包んだ巨大な兵士。
ただ確実なのは、相手の拳が彼の頭部に突き刺さり、
不浄の魂を今まさに握りつぶさんとしているという事実だけだった。)
abuse
(ズズゥウウン…)
すごい…一撃で…!
デヒテラ
はあっ…。と…当然でしょ…。
ダイダロスはアタシの…最高傑作なんだから…。
はぁ…はぁ…。
…お疲れ様、ダイダロス…。
abuse
(主を守り、そして龍を倒す力という己の存在意義を証明したダイダロスは、
どこか誇らしげに見えた…。)
デヒテラ
葬龍の谷近くの街―
はぁ!?
ダイダロスを売るって言ったのは芝居だったぁ?
abuse
本当にゴメン!!
ただ、あまりにもトラブルが続くから、
ちょっと注意が必要だって…補佐官が(ボソリ)。
デヒテラ
あんの補佐官め~~~!
みてなさい! いつかギャフンと言わせてやるわ!!
abuse
はは…。ホントにごめんよ…。
(デヒテラは目の前に出された料理を片っ端から口に運んでいる。
既にメニューは一巡していた。手持ちの路銀は全て持っていかれるだろう。)
デヒテラ
…ったく。お人好しかと思ったら、アンタもとんでもない食わせものね。
ま、今回は助かったけど…。
abuse
(気がつけばデヒテラはあなたの事を"領主様"とは呼ばなくなっていた。
…距離が縮まったのだ。今はそう思いたい。)
abuse
そうだ…。
ダイダロスは…あの力はいったい何のために…?
(邪龍の眷属さえも一撃で屠る凄まじい力。
もしダイダロスが量産でもされようものなら、戦局は大きく変わるだろう。)
デヒテラ
安心して。ダイダロスは滅多なことじゃ戦いには出さないわ。
あくまでアタシのサポートに回ってもらう。
デヒテラ
あの子、ホントは戦うの嫌いなの。
工房を追い出された原因もそれよ。お偉いさんたちがリクエストした
ごっつい武装を嫌って大暴れ。
だからアタシ、無理させたくないんだ…。
abuse
戦うのが嫌いって…。ダイダロスが?
デヒテラ
そ、ダイダロスにはね、"心"があるの。
まだ幼くて、自由に物を考えることも覚束無いけど…。
あの子のコアパーツになっている超高純度のルーンメタルが、
感情や記憶といった膨大なデータを蓄積することを可能にしてくれたのよ。
abuse
そうだったのか…。だったら尚更悪いことしたな…。
キミの家族…というか、子供みたいな存在なんだろう?
デヒテラ
ふふっ…。まあね…。
って、アタシはまだそんな年じゃないわよ!!
アールヴじゃこれからが成長期なんだから、なーに失礼なこと言ってんのよ!
abuse
(店内の喧騒をよそに…、街行く人々の喧騒と鳥のさえずりとを聴きながら、
ダイダロスは満ち足りた気分で青空を見上げている。
己を生み出してくれたデヒテラと、その彼女を守るために戦ってくれたあなたに
心からの感謝を捧げながら…。)