人は突然いなくなる

2月11日 野村克也さんが亡くなった
先月は高木守道さん
昨年は星野仙一さんが

自分は中日ファンだから星野さん、高木さんの訃報はとてもショックだった
だが野村さんはやはり特別な人で
野球ファンとしてショックだった


去年の4月頃、ドラゴンズの加藤捕手について中日スポーツに渋谷真記者が印象的な記事を書いていた

ほとんど一軍経験のなかった加藤捕手が
初完封に貢献したり、逆に二球連続で後逸して選手交代をされた頃だった
渋谷記者が野村楽天監督だった頃に聞いた様々な野村語録が溢れている


「 オレは若い頃、鶴岡( 一人 )監督に結果論で叱られたもんや。真っすぐを打たれたら 『何で真っすぐを投げた!』、変化球なら『何で変化球を投げた!』と。
捕手を育成するのは難しい。時間がかかる。必要なもの?
それは根拠や。なぜその球を選んだのか?
配給には根拠がなけりゃいかん」
ヤクルトでは古田敦也を、楽天では嶋基宏を育てた。
嶋を厳しく育てる姿を見ていた山崎武司さんがこう教えてくれた。
「 野村監督は根拠があるのか、ないのに言い訳をしているのか、をお見通しだった。そして、不思議なことに、根拠のあるリードができるようになると、打てるようになるんです。古田さんも首位打者でしょ?嶋だって ( 2010年に) 3割打ったからね。」
打力がある人間が正捕手になったのではなく、野村の教えを理解できた捕手は根拠を逆手に取り、打撃に生かせるようになったのだ。

「 捕手の三大要素とは、分析、観察、洞察なり」
「 捕手は右目でボールを捕れ。左目は打者を見よ」
「 記憶に頼るな。記録せよ」
「 捕手は常に疑え」
「 送球の優先順位は、早く、正確に、強くである」
かつて僕が番記者として叩き込まれた野村語録は数知れず。
名捕手への道のりはこれほど遠く、険しい。

チームにとっては今季初完封だが、加藤にとってはプロ初完封。
大野雄大を導いた125球すべてに根拠と意思はあっただろうか。
2球連続暴投で打ちひしがれた4日を最後に、2試合先発から外された。
そんな加藤にもうひとつ野村語録を送ろう。
「 失敗と書いて成長と読む」
この日、加藤は大きくなった。
( 渋谷真 )



素晴らしい記事だった。


そして、合掌…。