若杉さんの健康法はとても分かりやすいものですが
昔は生活習慣病など無かったのだから単純に一汁一菜に戻りましょう
と言ってる訳ではありません

その裏にはしっかりとした理論があります

若杉さんの実践する食事のあり方を「食養」といいます

「食養」とは日々の食事改善で病気を予防したり治療しようというものです

彼女は若い頃に桜沢如一さんという方の「新食養療法」という本に出会いました

桜沢さんはマクロビオテックを世界中に広めた人です
彼の考え方の元になっているのが明治時代の石塚左玄という医者が唱えた「食養」です

石塚医師の基本的な考え方は「食養の5原則」といいます

①人間の身体は食べたものでできている
(健康の基本は食にあり病気になるのも食に原因がある)

②穀物こそが人間の食すべき主食である
(人間の身体は穀物を主食とするようにできている)

③食べ物の陰陽の調和が大事である
(陽のナトリウム、陰のカリウムがバランスよく調和することが大事である。バランスが崩れると病気になる)

④一物全体(いちぶつぜんたい)であることが大事である
(野菜などの食べ物は根から葉っぱまで丸ごと食べることで陰陽のバランスが取れる)

⑤身土不二(しんどふじ)、三里四方(さんりしほう)のものを食べることが大切である
(遠いところの食べ物を取り寄せるのではなくその土地で採れた食べ物をとることで身心ともにその環境に調和できる)


若杉さんはこの考え方に共鳴しすぐに実践したところ
すぐに効果が現れてそれまで以上に体調が良くなったそうです

非常に分かりやすい考え方ですが
「陰陽」のくだりについては補足が必要ですね

東洋では古くから「万物は陰陽より成る」といわれ「この世のすべてのものは陰と陽で成り立っている」と説明しています

食べ物に当てはめると
小麦が陰なら米は陽
砂糖が陰なら塩は陽
植物性が陰なら動物性は陽
となります
そして「カリウムが多く含まれている食べ物を陰性、ナトリウムが多く含まれている食べ物を陽性」と定義しました

カリウムが多い陰性の食べ物は血管や腸菅をゆるめて体を冷やす働きをします
カリウムの多い陰性の食べ物を食べている人は体温が低く陰性体質になります
ナトリウムが多い陽性の食べ物は血管や腸菅を締めて身体を温める働きをします
ナトリウムの多い陽性の食べ物を食べている人は体温が高く引き締まって陽性体質になります。