水平線の彼方には

幼い頃の思い出が眠っている



あの時集めた宝物は
空き地に作った秘密基地の土の中深くに
一人でそっと埋めた


いつしか忘れて大人になった僕には

あの場所を探し出すことはもうできない



少年は鳥になってやってきた


翼はもうあの頃のように美しくしなやかではなくなっていた

薄汚れて羽ばたく姿も頼りなげだった


少年は僕の頭上高くを少しだけ旋回して

遠い水平線に消えて行った



僕の事
忘れないでって


いいたげに