僕たちを守り続けている天使を

喜びと歓声とともに深い感謝で迎えたのは遠い昔のこと



いまでは誰も
僕らの祖先が忘れずに抱いた恩を忘れてしまった


それでも天使は
雨に打たれながら
僕たちを見守ってくれている

何の見返りも求めない彼の額や頬に

空からはいつまでも雨が降っていた



最後に僕が彼を見たのは
今夜のような寒い真夜中だった


煙るような霧雨の中で

彼の頬をつたう雨は




涙のように見えた