ビリー・ザ・キッドの
真実の歌を歌ってあげよう

彼がその生涯でどんな事をやったのか
歌ってあげよう



ところはニュー・メキシコ
うんと昔のことさ

44口径のピストルだけが彼の頼れる仲間だった


まだビリー・ザ・キッドがうんと若かった頃
シルバー・シティで悪の道に足を踏み入れてしまったんだ



西部のまっだだ中
ナイフを手に
彼が初めて人を殺したのは
まだ12歳の時だった


美しいメキシコ娘たちがギターを手に歌っている
無法者の若き親玉
ビリーの歌の数々をね



大人にならないうちに彼は悲しい生涯を閉じた
ピストルに刻まれた21のしるしは
彼が殺した人の数



哀れなビリーが死んだのは
不吉な夜のことだった
彼は仲間にこう言った

「まだまだこれからだぜ、俺は21人の男に鉛の玉をぶちこんでやったけど、22番目の餌食となるのは、保安官のパット・ギャレットだ」



こうしてビリー・ザ・キッドは最期を遂げた
大きな月が輝き
夜もうんと更けていた
シルバー・シティの守り神
パット・ギャレットに撃たれて


哀れな無法者の一生は
悲しい幕切れとなったのさ。






最近ライ・クーダーの
「紫の渓谷」
というアルバムを聴いている


ボトルネックギターの使い手として有名な彼の音楽は
フォーク、ブルース、カントリーの要素が入り混じっていて
ちょっと渋くてくせになる



この「ビリー・ザ・キッド」は
アルバムの2曲目の曲
アメリカの有名なトラディショナル・ソングなんだそうだ



このアルバムを聴いていると
場末のライブハウスで
酒とタバコの入り混じったよう
な匂いにつつまれて
ステージのライ・クーダーのギターに聴き惚れているような気持ちにさせてくれる…。