小学生の頃
友達の家に遊びに行った時に
初めて楳図かずおの

「へび女」

を読んだ



友人の姉のものなのかお母さんのものかは定かではない

とにかくボロボロの単行本だった


一目見てあまりの絵の恐ろしさに何度もためらいながら

結局最後まで読んでしまった


寒気がするほど怖かった…


小学生には刺激が強すぎたのだ



ふと窓の外を見ると日が沈もうとしていた

「僕、帰る」

と友人に告げると
僕は自転車を思いきり飛ばした


早く帰らなきゃ

早く帰らなきゃ

早く帰らなきゃ…

へび女が…くる!



それから
夜トイレに行くのが怖くなった
昔の家はトイレが遠い北側にあったからだ


できるだけ我慢して歌を歌いながらトイレに行くようになった



やっとへび女の恐怖が鎮まった頃

家の近くの川でザリガニを取って遊んでいた
川幅10mぐらいの川だった


ふと向こう岸を見ると
大きいへびが水辺にいた


怖くなって追っ払おうと思った


それで
僕は石を投げた


石はへびの近くに落ちた


その時へびがこちらを見た!


次の瞬間
へびは川に入り

僕に向かってS字を描きながら水面を凄いスピードで泳いできた


ぎゃああ

へびが怒った!!



僕は恐怖のあまり
全身の毛が逆立ちした


「うわぁあ~!!」
と叫ぶと一目散に家に向かって走り出した


怖くて怖くて
足がもつれて転びそうに何度もなった


やっとの事で家にたどり着くと
玄関の鍵を締め
家の窓や扉をすべて閉めて鍵をかけた


へびが入ってこれないように


そして
押し入れに入ると
布団にくるまって
ガタガタ震えた



へびが来る

へびが来る

怒ったへびが来る

へび女に化けて

僕に仕返しにくる

僕は噛まれる

噛まれてへびになる

噛まれてへび人間になる



そう考えてわんわん泣いた



泣き続けあげく
そのまま寝てしまった…



目が覚めて

恐る恐る外にでると

もう夕飯時だった



母親にどこにいたのかと
こっぴどく叱られた



そういう訳で


へび女は…


トラウマです。