アテネのザピオンのさび助である。
オリンピック前はじゃっこじゃっこ居た
猫たちであるが、何家族かは消えていた。
オリンピック前に、大きくなったからといって
サコッと捨てられた犬たちと、平和に暮らす猫たちが
ゴミのように片ずけられた。そう、ゴミのようにである。
それが、政府という見栄のかたまりである。
人間もまた片ずけられるのであろう。
もとい、このさび助はたくましくお残り組である。
帰国して久しぶりにスキップしてきた時には
おお~さび助~と駆け寄ってしまった。
さび助という名前を本人はなんと
思っているのであろう。
なんでもかんでも、日本名をつけてしまうのであるが。
別段えさなどあげない所詮、外国人の日がな空いた時間を
さび助は相手をしてくれる唯一の友である。が、猫である。
えさを持ってきたエレーに婆ちゃんがくると、あおおおう~
と外人なんか放っぽり出して・・・お食事なのである。