寒味温持/Winter orange.誰にも気がつかれなかったら/誰にも声をかけられなかったら誰にも心分けてもらえなかったら/人は誰も愛せないのだろうか。近くの駐車場に実るこの実は何の実りなのか/食べられるのかどうか誰が何故植えたのか/何もわからず何も知らない。ただ冬枯れの寒さのなか撓わに実るこの実の力に奮える。生命とはなんと自由なものなのであろうか。寒さをしばし包んでくれている大切な事実である。