![img_60428_12100145_0.jpg](https://stat.ameba.jp/user_images/69/0e/10008120144_s.jpg?caw=800)
梅雨に入ったばかりの頃
雨の一寸止んだ合間に
オリーブの木を植え替えた。
アテネのアンゲロスの店で買い
日本まで運んで来た植木鉢に
蚊衆と関ヶ原しつつせっせと植え替えた。
昔から
オリーブの木の側に居る
だけでほっとする。
別段、理由はなしに
その事を知ってか知らずか
日本に戻り早速に相棒が
買い求めてくれた
2本のオリーブの木。
が、今は3本である。
ギリシャのオリーブの木が
仲間となった。
ん~と大事な「宝」である。
雨が再び降り出さぬ内にと思った。
せっせと土を振っていると足になみゃっ
とした感触が響いた。
「ほよ?」っと
感触の響いた方を見るとニョキリンと
ち-さなお目目があった。
お目目
ちーこい
かわいいでんでん虫君であった。
「残念ながら我が家には君の相棒の
紫陽花はいないんだよな」
オリーブとでんでん虫。
鉢の側へ移し置いた。
新しい組み合わせであるが、雨が降れば
また新しいストーリ-が生まれるであろう。
こっちはこっちで、オリーブの実が成るまで
いいドラマを築こうと思った。
夕方、降り出した雨の中、
出掛けようと外へ出た時
でんでん虫君はもう居なかった。
意外と足が速いのだ。
あーしてこーして色々と
ゴソゴソしている内に夏が濃くなっていく。
そーいえばである。
が。
『 でんでん虫は大きくなってもでんでん虫? 」