空に向かって、
人に向かって、
自分に対して、
唾を吐きたくなる時が
ある。
さぞ清々しいであろう。
頭も姿勢も
理屈と見せ掛けの対応
世人が好むマニアルでガンガン
がんじがらめられる。
固い石だ。
バクテリアの様に淡々と
息吹いていられない。
やはり感情がやかましい。
欲望煩悩その他いろいろ。
やがて心は怒りに満たされ
ありがとうが言えなくなる。
怒りは何も生み出さない。
ではどうすればいいというのか?
怒りの分だけ唾を吐こう。
阿保ほどでかい大空に向かって!
ペッペッと。
自由だ。
吐いた唾はまたいつか空から降ってくる。
いいさ!
それはそれで。
怒りの責任は
過去の見知らぬ自分だから。
