「島」である。
わが日本国もよーするに
でっかいでっかい島国である。
だから..どーしたである。
改めて日々の中で自分は
でっかい島に生まれ暮らしていると
考えることは、実感することは
大きい意味でも
小さな意味でもあるでしょうか?
この国も島国である。
多島海といわれるエゲオの海には
本当にそれぞれの色の生活/暮らし
がある。
その中でもキクラデス諸島の生活の色は
身に沁みるほどいい。
何がどういいか?
は、言葉では言い表せない。
夕方の光が禿げた山肌をピンクに染める。
ゆっくりと風が海面をなでてゆく。
静かに響く波音が夏であることをうたう。
昼間、めーいっぱい太陽に焼けた肌の
かすかな痛みとだるさがとにかく心地いい。
肌から匂いたつ陽の匂いがまとわりつく。
小さな漁船がゆっくりと網を仕掛けに沖へ
出て行く。
日はまだ海を照らしている。
**
「 ところどころに漁船が引き上げてあるだけの
広大な浜は、夏の太陽に蹂躙にゆだねれれていた。
--夕方、真っ黒な村の子供たちが7、8人やって来て
ひとときにぎやかな歓声をあげて泳ぎまくった挙句、
ひきあげてゆくくらいのものだった。 」
**『「島」/岡谷公二 』から抜粋。
自分が人間であること。
日本という島国に生まれ育ったこと。
そんなさまざまな状況を超えて
人間だ~!
そして
太陽が元気だ~!
それこそ
平和である。
むせる陽の匂いの中どこまでも素っ裸で、
どこまでもありのままである素朴な夏。
島での時間、日々である。
もうじきである。
行く場所は決まっている。