御影/みかげ。

幼児期を過ごした地である。
天神山である。

三つ子の魂100までというが、
実感である。

100までにはまだまだ猶予があるが
深感・痛感・実感なのである。

早朝、高速の摩耶インターを下り
その足で、幼児期に毎日遊んだ御影の
さくら公園を訪れた。
石屋川を渡り一つ目の坂を下ると現れる。

30年ぶりである。

さくらを見る度にその公園のさくら達が
現れた。
小さい自分にとって、さくら公園は単なる
遊び場ではなく自分を見守ってくれた
存在であった。

故郷の故郷である。

坂を下って咲き誇るさくらが目に
入った瞬間、時間が止まった。

変わらないのである。

カエルさん・蟹さん・イタチさん・・・・
滑り台に、ブランコに。
すべてそのまま同じ場所にあった。

そして、さくらは30年分枝振りを
大きく大きく延ばしていた。

見事なまでに・・・・・・

実際飛び回って遊んでいた毎日のさまざまな
感触・感覚がありありと蘇ってきた。

一寸、手のひらがじんわと熱くなってきた。



今、
こんな時代に30年経っても何も変わらない
過去の自分の居る場所があるということに
深心に感謝した。

ほんとうに感謝でいっぱいになった。


そして、

突然ではあったが、神戸の春を
味わえたことに 溜まらなく感謝した。


さくらさん。また来るね!




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