物の行方 >>

自分が長年使ってさんざお世話になってきたものたちが、
また新たに引き継がれてそれぞれに違う道にゆく。
執着心があるせいなのかもしれないが、ものに対する
気が強い。

夏大変にお世話になった青い扇風機 >>

電気線がぶちっと切れて動かなくなっていた。
猫の「あ」と取り合いまくったやつである。
治そう治そうと冬になり春になり
あげく引き上げとなったのだが・・
廃棄することにした。

落ち葉に埋もれていたアンチークの椅子 >>

座居部のばねがびよ~んと飛び出て
落ち葉をびろんびろんさせていたのを
えっこらと持ち帰り直しこれまた即効で
猫の「あ」の「DIko nou ine!/あたいの!」
と化した椅子。

これも廃棄。青い扇風機と共に。


>>>>>>

夜中住んでいるビルの前の路上ゴミ箱の横に
「ありがとな」と何度も何度も
祈るようにしておき去る。

で、近所のペリプテロ/究極箱形何でも
売り屋にタバコを買いに行って、
親父とブラブラブラと話し戻ること10分。


・・・・

ない。

いない。

・・・・

もう・・

やつらには2度と会うことはないが、それぞれにいる。

立派な哀愁はあるがそう思うとうれしくなった。

歴史である。

血脈みたいに細かく細かく分かれて、
自分のここでの11年のいろんな一会が
じゃこじゃこんと分かれてどっかに
繋がって続いていく。

感傷はいけないが・・・
へんな満足感がひしとわいてきた。


始まるんやな。また。

始まりにどきどきしてきた。


***** wrote at June 2005 in Athens.





今日>>

東京分のフィルム現像をしていたら
覚えのないフィルムが入っていた。
現実あんまりあってはいけない
シチュエーションであるが・・・
アテネのかつての部屋を写した1本であった。
そこに別れたものたちが元気よく写っていた。

皆、それぞれにいいドラマを築いていっているといいな~
と深心に願い思った。

水に濡れたフィルムの中に小さなコマの中に
確かに自分がいた。


スト カロ!!
 

- For good !!


and..............................................................39 .


*****at March 2006 in Tokyo.















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