私が大学を落ち浪人始めの六月、予備校に行くお金もなく図書館で浪人をしていた時の話です
その頃の私は図書館に朝から夜までぶっ通しで勉強していました
ある時急な腹痛が私を襲い急いで図書館のトイレに向かいました。図書館のマナーでは図書館では走ってはいけないと思うのですが、今はそれどころではなく早くトイレに行かないと今私の腹の中にある爆弾はいつ起爆するかわからないそう思いながらトイレへ向かいました
走ってる途中私は思いました。このままトイレへ行けるのだろうか、もう早く楽になって漏らした方がいいのではないのかそう思いながら走り続け
何とかトイレに着きました
トイレに着いた後私はズボンを脱ぎました。
漏れてるかもしれないと思い、確認し脱ぎたてのパンツを見ました
結果はセーフでした。
安心したのも束の間便意が私を再び襲い始めました
私は便座に腰掛け息を整え腹に力をこめ声を上げました
すると隣のトイレからも男性がうー!うー!と唸り声をあげてました
その声を聞き私の心に対抗心が芽生え
私はこの男に負けたくないと思い、私も一心不乱に声を荒げました
多分情けない声だと思いますがそんなことは今の私には関係ありません。私はその男性に負けたくないと言う気持ち一心だったから
それからしばらく私とその男性の攻防戦は続きました
何秒いや何分だったのでしょうか私には覚えてません
ただ彼には負けるわけにはいかないと言う気持ちでいっぱいでした。好敵手と書いてライバルと呼ぶその言葉が私と彼の今の状況にぴったり合うと思いました
それからしばらくして私の腹の中にある爆弾が全て流れた後私は少しぼーっとしてました
生命、誕生、死を少し考えていたのです。
私には良くわかりませんがただ今は感謝でいっぱいでした
私を産んでくれた母、私に優しくしてくれた祖父、時に優しく時に厳しくしてくれた父そう思いながら
私はトイレのドアを開けました
そしてドアから出た後右を向くとそこにはさっきまで声を上げていた彼がいました
私と彼はその時だけ心が繋がっていたのでしょうか
私と彼は互いに手を取り合いその場を後にしました
その後机に戻ると私は手を洗ってないことに気づきました