ー祇園の夜の不思議な話③ーのつづきです。
その間の私はプチパニックでした。
見た目はどう見ても
人間じゃない。(雪女系)
決定的なのはそこの犬さん・・・
でかいから!
でかいですから!!
もの◯け姫?のイメージが離れないわぁ
けれど、そこまで野性的でもない・・・
パニックになりながらも
なぜか冷静な私もいて
それにしても・・・
なんだ、これ?
(初めてみる光景だったので)
と脳内の映像に振り回されながら
Aさんを見ると
『そういえば昔、小さい頃
よく遊びに行くお家がありました』
と話をしてくれました。
そのお家には人が住んでいないようで
(別宅、または別荘のようなところだったらしい)
その女の子と敷地内で遊んでいたようです。
『そこで遊んでいても
人には会わなかったけど
なんだか怖かった気が・・・(笑)』
『ふははは
でも、そんなに悪いモノとは
私から見て思えないですね。』
ただ、
それ、現実からだいぶ
離れてますよねー』
というと
『本当ですねぎゃはは』
『それにしても・・・
それ(視えてるモノ)って何ですかね?』
と聞かれたので
とりあえず
ざっくりと、聞いてみることに。
あなたたちはAさまと
関係あるの?
女の子は言葉はしゃべりませんが
ニコニコとしていて楽しそう。
言葉らしきものは、喋らないんだなぁ。
(今思うと、やり方はあったのだろうけど)
うーん。近いといえば
座敷わらし?的な感じなのかな。
(Aさまが大好きなのはよく分かる)
それ以上はわかんないです(笑)
白い綺麗な女性は
『私は土地を守る者』
あの女の子がつれてくるのだけど
『むやみやたらに
入ってはいけない場所もあるのさ』
と、静かに話をしてくれてます。
それから、
『あの子(Aさま)は
どうしているのだろうね?』と
感じたので
Aさまを心配している様子ですよ。
犬は
『・・・(スルー)』
(イメージはハスキーで)
え?
絶対、話できるよね?
と思いながら
『これもも守る者さ(笑)』と
少しあとに女性がフォロー
よそ者とは喋らないって感じね(笑)
はいはい。わかりましたよ。
その内容をAさまに伝えている間
言葉ではっきりと
聞こえているわけではないけど
伝わってくるAさまへの親しみ。
もしかして、今のこと知ってる?
『帰るなら、また守ろう。』と
女性は言葉を残し、犬は姿を消しました。
女の子は相変わらずニコニコ。
『ざっとこんな感じですかね。』と、
話をしたら
Aさまは
『そうですか・・・』
と、少し間をおいて話してくれました。
ー祇園の夜の不思議な話⑤ーへ つづきます。