昨日、息子が高校を退学しました。

幼稚園からぼちぼち不登校がはじまり、小学校も中学も高校も定期的に不登校。

高3になり、勉強と部活と両立して頑張っていたのに、部活が終わった途端、引きこもりが始まりました。これ以上お休みすると留年と警告され、退学してしまいました。

 

4月の終わりに引きこもり始めり、部屋にこもりっきりで口もきかず、ご飯も食べない。

受験なのに、という親の焦りとは裏腹に携帯どっぷりの生活。

17歳だし、自分で考えるべきだと思い、ほったらかしたら2週間経ってしまいました。

 

このままではマズイと思い方向転換。

好物を作って部屋の前に置く、様子を見ながら声をかけるようにしました。

 

段々部屋から出てくるようになりました。

ホッとしたのも束の間、一日寝っ転がり、携帯で遊んでいる姿を見にイライラして小言を言ってしまう。

そしてまた、引きこもり。この繰り返しをでした。

 

さすがに観念し、

息子がいう事を全て受け入れことにしました。

食べたいものがあると言えば作る、何か買ってきてほしいと言えば買ってくる。

 

そこで気づいたのは、私の思い込み。

息子は「いつも面倒な事をいう」という頭で私は受け答えしていました。

 

息子が何か言うたびに、「無理、えー、嫌だ」という事がまず頭に浮かびました。

こんなに息子を否定してただなんて気づきませんでした。

 

今年の受験は諦めて、息子が元気で生きてくれたらいい。

もう一回子育てやり直そうと決めました。

 

毎日高3の息子が「抱っこ」と言います。

赤ちゃん返りかと思う程、幼児からのやり直し。

 

ようやく明るい表情も見せ始め、少しずつ学校の話を小出しにしましたが、逃げてしまいます。

学校は何とかして卒業させてくれるだろうと思っていたようです。

 

担任から転学を提案されました。

そのことを知って、先生は守ってくれないことに初めて気づきました。

やっと学校の話が出来るようになりました。

 

今後の事を3つの中から選択するよう息子に提案しました。

・学校をやめて通信制の学校へ転学する。

・学校をやめて高校認定試験を受ける。

・1日も休まず学校へ行く。

 

留年になってしまうギリギリまではゆったり休めると思っていたようです。

実際、ぎりぎりまで休むと、体調悪くなれない、一日も休まないなんて無理という現実が見えてきました。

頑張っても無駄かもしれないという現実と直面するしかありませんでした。

 

「1日も休まず学校へ行く」という事は出来ず、退学することにしました。

 

退学が決まり、親として何かもっと出来ることはなかったか後悔ばかりが残ります。

先生がもっと声をかけてくれればいいのにという思いも募ってきます。

 

しかし当の本人は、晴れやかな顔になりました。

「もう学校に縛られなくていい」、「もう後がないから自分で何とかしないといけない」という自覚が生まれたようです。

どんな未来が待っているか分かりませんが、彼の第一歩を応援するしかありません。