島根県へ | あぶぐまの里にっき

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阿武隈の地に移り、昔ながらの農とくらし、技の継承を目指していたが、原発事故で自然・社会環境、自分の心も全てが変貌。

福島県の阿武隈山系のふもとに移り住み、いろんな出会いがありました。

それは、私にとってかけがえのない宝で、これからもそうです。

2011年3月の原発事故をきっかけに、いろいろ思い悩みました。
私は「昔ながら」をテーマに生きてきましたが、それは今後も変わりません。
昔ながらのくらしは、その地域ごとの特徴を生かすという意味で、「どこで」が大きなポイントになります。
しかし、どこで一生暮らしていくか、「場所」が見つからないままなのです。

阿武隈山系のすばらしさに魅せられ、ここでやっていこうという思いで取り組んでいただけに、
原発事故はそういう方向性の根底を覆されたわけです。
でもこの事故をきっかけに1年間考えて、「場所」についてはもっと柔軟に捉えることができるようになりました。

汚染の比較的低い知人宅に住まわせていただき約1年がたち、この「仮」の状態を抜け出さないといけないと思いが強くなってきました。

引っ越しする場所はそう簡単には決まりませんでしたが、
・田舎にどっぷりつかった、自分に合ったやりがいのある取り組みができそう。
・住まいが提供され、多少の現金収入もある。
などの点で総務省の「地域おこし協力隊」を募集している市町村を探しました。

環境や、取り組む内容から、広島と島根の2町の中から最終的には島根県美郷町に行くことに決め、
5月から地域おこし協力隊員として任務することになりました。



福島にとどまっている仲間もたくさんいます。
心苦しい気持ちもありますが、お互い前向きに生きていけたらと思います。


新しくブログを立ち上げ予定です。こちらでお知らせいたします。
このブログは引き続き福島、原発事故関連のことを書いていこうと思います。