雪景色の岡山の棚田と集落の散策 | あぶぐまの里にっき

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阿武隈の地に移り、昔ながらの農とくらし、技の継承を目指していたが、原発事故で自然・社会環境、自分の心も全てが変貌。


 津山線の誕生寺駅をおり、お寺で初詣で。里山の低いところから山をのぼっていくと、斜面に棚田の広がる集落に着きました。「北庄」の棚田は日本一の広さだそうで、民家と田んぼと、遠方に広がる山々と空との風景がとても素晴らしい。たまたま降った雪で白化粧されていました。暮らすには大変そうですが、のどかでもあり、日本的な場所でした。

しばらく歩き、峠に立つ棚田の里(交流館)は閉館中。雪は日陰は10cmくらい積もっていました。
山を下り、県道を進むと次は「上籾」の棚田。こちらも斜面の広大な棚田に圧倒される。犬を散歩中の夫婦が通りかかり、ちょと立ち話。すると彼らも原発避難後、神奈川県から岡山県へ移住したとのこと。福島県から岡山県へ移住した私の知人ともつながりがあるようでびっくり。
 同じ自主避難でも私のように福島県内でしか移らない人もいれば、南関東から遠くへ移るかたもいる。移住先では移住者同士のつながりもできているとのこと。「避難する、しない」で家族や地域がギクシャクしているところもありますが、お互いに非難しないで暮らせるといいなと思います。

集落やため池が点在し、それらを縫いながら下ると、のどかな里山の風景から一転、大規模な砕石場。この日も運用中でした。
歩いていた地元のおばちゃんに励まされつつ国道53号まで下り、道の駅に寄り、弓削(ゆげ)駅まで歩き、この日の散策は終了。暮らすにはなかなかよい土地だと思いました。