チェルノブイリ事故後の以下のように避難が定められたらしいhttp://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/Gnsk12.html
セシウム137の汚染が
40キュリー/km2~ 非居住区域 Confiscated/Closed Zone
15~40キュリー/km2 優先的移住区域(?) Permanent Control Zone
5~15キュリー/km2 移住権利区域 Periodic Control Zone
1~5キュリー/km2 放射能監視区域 Unnamed zone
非居住区域と優先的移住区域の単語がわからないが、気にせずこれをベクレルに換算すると
148万bq/m2~ 非居住区域
55万5000bq/m2~148万bq/m2 優先的移住区域
18万5000bq/m2~55万5000bq/m2 移住権利区域
3万7000bq/m2~18万5000bq/m2 放射能監視区域
これを文部科学省が提示した航空機モニタリング図と比較すると・・・
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/__icsFiles/afieldfile/2011/05/06/1304694_0506.pdf

すると、チェルノブイリなら優先的移住区域(移住しないといけない場所か?)に相当する30万bq以上のエリアが福島市などにも現れている。川俣の小島あたりは30万bq/m2以下となり、チェルノブイリの移住権利区域に相当するか微妙なところだ。
ここで留意しておきたいのは、飛散した放射性セシウムには半減期が30年のセシウム137と半減期が2年のセシウム134があり、文科省の図にも別々のと合計のと両方掲載されている。134と137の合計値は137だけのの2倍になっている。チェルノブイリの基準はおそらく137だけだから、福島も137だけで比較しないといけない。どこかのサイトで134と137の合計値とチェルノブイリを比較しているのを見かけた。また、1mSv/yで「移住権利」などとツイッターで取り上げているのを見かけたが、今現在線量を測定してもセシウム137の線量のみを計測しているわけではないので、おそらく比較できないだろう。
移住の権利というレベルで比較すると、福島市の水色のところなども該当するので、もっと補償の対象範囲が広げるべきである。しかし、チェルノブイリの際も避難への対応はだいぶ遅れたみたいで、今の日本がチェルノブイリよりも対応が悪いとも言えなさそうだ。あくまでも比較の問題で、必要な対応はやってもらわないといけない。チェルノブイリよりも厳しい基準なら安全だとも言い切れないし、甘い基準だから危険とも必ずしも言えないかもしれない。