
今日、無農薬のリンゴ栽培で有名な青森の農家の木村さんの講演を聞きにいきました。
まず感じたのは、木村さんは演説口調でしゃべりがうまいということ。これは意外だった。
そして、出版物でもわかるとおり、実に研究熱心だということ。
虫を朝から晩まで眺めている・・・。不器用そうな姿に感じなくもないですが、
最終的には無農薬のリンゴ栽培のしかたを確立する、実はとても器用なかたなのかなと思いました。
リンゴだけでなく、米や畑の作物の栽培についても話がありましたが、農法について感じたこと・・・。
無農薬で無肥料(含む有機堆肥など)でも作物を栽培できる、むしろそのほうがいいということを改めて確信しました。
ただし、そのような土になるまでは、長い年月を要する。土の状態を知るには温度を測るということをおっしゃっていました。
豆をまき(場合によっては混植)して地力を得ている。これは自分にも実践できそう。肥料をまくより効率いいという話(まいた肥料は10%くらいしか使われない)。
地球環境を改善していきたいという気持ちはわれわれと一緒。
有機農業は畜産等から出る堆肥を大量に使います。しかし、これらは温暖化や環境悪化の原因にもなっているという話がありました。しかし日本には大量の堆肥があまっています。もとを正せば、大量に輸入した飼料で動物を飼っている。自給率の面から見ても、環境の面から見ても、健康の面から見ても、日本人は動物たんぱくの採りすぎなんじゃないかなと思いました。
機械で耕し続けた畑はある層から下が固く、作物の根が入り込みにくい。それを打破しなくてはならない。自分がやっている「機械を(あまり)使わない」というのも、こういう面でも意味のあることだなと、意力がわきました。
今日は久々に、自分の田んぼの写真を載せます。木村さん方式とは少し違いますが、米ぬかをちょっとまき、あとはさまざまな生き物(虫や草、微生物、動物)の力を十分に借りて(るつもり)の田んぼです。