土手なおし | あぶぐまの里にっき

あぶぐまの里にっき

阿武隈の地に移り、昔ながらの農とくらし、技の継承を目指していたが、原発事故で自然・社会環境、自分の心も全てが変貌。


 昨年から借りた田んぼ3枚にも、冬の間水をはっていました。そこは、絶えず水がしみ出してくるので常に満水状態。ただ、排水箇所を常に点検しないと、詰まったときにあふれてしまいます。しかし、冬は田んぼに行ってもほかにやることもなく、大雨もないため、点検はおろそかに・・・。ふと忘れたころに「あっ、大丈夫だったかな?」とおそるおそる見に行くと、特になんの異変もなし。安心してまた放置という状況が続きました。

 ところが、久しぶりに見に行くと、今度こそ明らかな「異変」に遭遇。3枚並んだ田んぼの1枚の排水口のところの土手が流れ去っていました。

 「しまったあぁぁ・・・」


高低差2mくらいある下の田んぼに土砂が堆積していました。借りてる田んぼを壊してしまって恐縮しながら直し作業・・・。まあ、流れた土砂を元に戻すしかないかなと思い、ちょっとずつスコップですくって積み上げ、水分が減ったら窪みに戻していき、どうにかもとの形状に復元しました。

 ※写真は半分くらい土砂を戻したころ。昨夜もわずかに降雪あり、白くなっている。


 やはり水を扱うのは難しい・・・。

 でも、前年は見られなかったアカガエルの卵塊を、一つだけ発見。水をためたおかげかな? ついでに堆積していない部分の溝も掘り上げ。若いドジョウくんに会えました。よくわからない小さな虫もいて、ますます春らしさがましてきました。