麦の脱穀 | あぶぐまの里にっき

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阿武隈の地に移り、昔ながらの農とくらし、技の継承を目指していたが、原発事故で自然・社会環境、自分の心も全てが変貌。

 なんだか最近、田んぼ周辺でのイノシシくんが賑やかに活動しています。うちの田んぼもここ一週間で2回以上侵入され、黒米の稲がだいぶ倒されてしまいました。が、近所ではもっと激しく暴れまわった田んぼも見られます。黒米はだいぶ熟してきていて、ちょっと早めですが、稲刈りできるところもありそう。ひとめぼれをやっている農家の方も、イノシシに入られて、ちょっと早いけどと言いつつ今日稲刈りを始めていました。
 そこで、うちも黒米を刈り始めることにしました。 
 が、そういえば、家の物置のところに夏から小麦(少量)がずっと干しっぱなし。さすがに稲刈りする前にどうにかしないとと思い、まずは、小麦の脱穀をすることに。2か月くらい軒下に干しっぱなしで、ネットを張って鳥対策をしていたため、一部食われたくらいですんだのですが、いざ見てみると、だいぶ食われている・・・。
 穂の部分がまるっきりなくなっている麦が見られます。ネズミですね、きっと。この食い方は。確かに、薪やモノが積んであって、ジャンプすれば麦の穂に到達できそう。ちょっとうっかりしていました。こんなところでネズミにやられるとは・・・。さすがネズミ年!

 さて、麦は自分でやるのは初めて。足踏み式で麦をこきましたが、まあ、米と感覚は同じ。足踏みするのはあっという間。あとは、選別に時間を要します。キヌアズマとユキチカラという2種類をやったのですが、ごく少量の割に、分別に時間がかかり、今日はほとんどこの作業しかできませんでした。しかも分別はまだ終わらず。 嫌いな作業ではないのですが・・・。
 ちなみに、同じ小麦でもきぬあずまとゆきちからは穂の形状がだいぶ異なり、素人でも違いがわかります(と思います)。きぬあずまは禾が立派。穂の時点で確実に分けていれば、混ざることはないでしょう。でも、粒にしてから混ぜるともうお手上げ。要領悪いと結局多少はまざってしまうでしょう。
 気になる収量は・・・。まだ分別中ですが、ゆきちから(どちらかというとパン向き?)は種分、きぬあずま(うどんとか向き?)は種分+αです。次は石臼か??