古いものは捨てて・・・? | あぶぐまの里にっき

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阿武隈の地に移り、昔ながらの農とくらし、技の継承を目指していたが、原発事故で自然・社会環境、自分の心も全てが変貌。

 「昔ながらの」がテーマのこのくらし。昔ながらの道具を探しています。そして今あるものはなるべく長く使っていきたい。しかし、現代社会に追随しようとすると、そうもいかないことも。
 例えば携帯電話。5年以上使ってきたと思われるあの電話をついに機種変更しました。主な理由は二つ。
一つ目はエリア。今までここ一帯は電波が届かないエリアでした。しかし先月、基地局の開局により通じるようになりました。と思いきや、旧cdmaは対応していないとのことで、自分のは電波状況は改善されなかったのでした。機種変後は入感するようになりました。
 二つ目は料金プラン。古い機種のプランのままだと買い方セレクトという方式のプランが適用されないままでした。なので、携帯電話購入代金2万円分くらいを購入時に払わず月々の基本使用料に上乗せするフルサポートプランと同程度の料金を、何も購入しないのにただただ払い続けてきたようなものでした。月に1000円くらい余計に払ってきた感覚です。買い方セレクトは長く携帯端末を利用する人が損をしないようにするシステムですが、そのシステム以前からのユーザーがいちばん不利。
 ほかにもテレビ。デジタル化されると見られなくなる。おそらく自分でデジタルテレビやチューナーを買うことはないでしょうけど。
 プリンター。故障のため異常部のカートリッジを買おうと思ったら、その値段プラスアルファで新機種の安いのが買えてしまう。しかし、うちで使用しているWINDOWSMEに対応する機種は売られていない。プリンターは今なお動かぬままです。

 長年使うことを促す態勢になっていない(移行中の面もあるけど)。それで成り立ってきた経済社会。それを批判するなら携帯電話もテレビもパソコンも、使わなければいいんですけどね。無駄もしないで、浪費もしないと成り立たない経済社会なんて、やはりおかしい。お金がまわらないと成り立たない世の中は、どこかおかしいと思います。