パニック発作・パニック障害・パニック症候群・・・名前は違えど同じだ
対策は、予め予想できることは避ける、に尽きるが突発的なことは避け難い
ご主人の場合、パニック発作は
電車やエレベーターの中など
閉じられた空間で起こりやすい
渋滞した高速道路なども
閉塞感が強く、乗るのをためらう
ゴールデンウィークや盆暮れ
いわゆる「民族大移動」時期は
じっと家にこもっている
予め予想できる渋滞は
引きこもることで回避している
手に負えないのは
事故や工事などで
イレギュラーに発生する渋滞
インターチェンジ前で気付けば
速攻で次のICで一般道へ
運悪くはまってしまった場合は
緊急措置で、とりあえず
精神安定剤を服用する
その後、最寄りのサービスエリアや
パーキングエリアに入る
先に出口が登場しようものなら
問答無用で降りる
動悸・発汗・息苦しさ・手足の震え
といったパニック発作は
一度味わうと
また起こるのではないか？
という不安が不安を呼び
パニック発作自体が
怖くて仕方なくなる
まさに「負のスパイラル」なのだ
ただし
不思議なことなのだが
いざ、突発的に、困難な状況に
陥ってしまうと、案外発作は起きない
ご主人の場合、高速道路上で
季節外れの降雪に見舞われ
高速道路本線は通行止め
掲示板で一般道へ降りる指示
出口料金所で滞って
本線上まで大渋滞になった
絶対ダメなやつ
もちろん、いい気持ちはしない
しかし、案外
動悸や手足の震えは起こらない
どう表現して良いのか？
不安に思っていた状況に
現実に遭遇することが
パニック発作に直結する訳ではない
たとえば、混んだ電車に乗ること
満員電車が不安対象だったとすると
日常的に通勤時間帯は気を付ける
快速とか急行は乗らない
始発駅が遠方の便は避ける
だが、鉄道事故などで
どんなに気を付けていても
激混みの電車がホームに
滑り込んでくる状況は避けられない
しかし、そんな時は
その電車に乗らない判断が可能
そして、時として、何本か
混んでいる電車をやり過ごせばいい
しかし、厄介なことに
電車が来ているからと乗り込むと
なにやら出発しないので怪しい
そのうち、車内アナウンスで
時間調整いたします
ご迷惑をおかけします
それでも、乗客は次から次へと
電車に乗り込んできて満員状態
恐怖心に襲われて
いてもたってもいられずに
慌てて乗客をかき分けホームへ
これは、ごくごく軽度の
パニック発作だけど
混んでいる電車は怖いという
再認識だけは心の中で膨張し
結果、不安は解消されないどころか
ますます深く心に根を下ろすのだ
では、高速道路上の渋滞はどうか
渋滞の最後尾に停車してしまうと
もはや・・・
何もできない
車列が動き出すのを待つのみ
車を捨てて歩き出す訳にはいかない
もちろん、精神安定剤を服用して
必要な対策は施す
でも、そういう状況下で
車内を見渡すと
好きな音楽は流れていて
飲み物や軽い食べ物もある
満員電車と違って
周りには空間があって
最後の手段として、路肩に
車を停めてシートを倒せばいい
まだ打つ手はあるのだ
パニック発作に
襲われるのが早いか？
最終手段があることに
気付くのが早いか？
この一瞬のバランスで
パニック発作に苦しむか
何とかやり過ごせるか
決まると思っている
なぁんだ、方法が見つかったのなら
次からは高速の渋滞は大丈夫じゃん
何とかやり過ごすことは
実は、何の解決にもならない
自分の力では制御できない
「一瞬のバランス」次第で
パニック発作に発展したり
何とかやり過ごせたりする
つまり、次もうまくいく保証はない
だが、自分なりに
様々な対処方法を編み出して
成功体験を積み重ねていけば
「あるがままの自分」と向き合える
満員電車が怖いことも
渋滞が怖いことも
無理に恐怖を乗り越えようとせず
逃げ回ることも自分本来の姿
自分はパニック発作が起きやすい
だから準備もするし、回避行動をとる
恥じることはないのだ