タイトル戦となると適正階級で戦えない事がある。


例えば、双子の有沢兄弟。

弟のコウジが日本Jr.ライト級王者になると、兄のカズは一階級上のライト級、或いは、一階級下のフェザー級で日本タイトルに挑戦したが、いずれもKO負けした。


適正階級とは、自分が調子良く試合が出来る階級であろう。

減量が過度にキツいと、体に負担が掛かり、体調を崩したり、また精神も折れやすい。

かと言って、減量が楽だと余分な肉もあり、切れ味や研ぎ澄まされた精神も欠くのであろう。


さて、井上尚弥はどうであろう。


ライトフライ級時代は試合中に体の異変があったように適正階級ではないのは明らか。

その後、年齢と練習量で筋肉が付き、体重が増えて、多分、バンタム級からスーパーバンタム級が井上尚弥の適正階級。


しかしながら、余りの強さに同級に相手がおらず、来年にはフェザー級に上げる、との話もあり、さすがにフェザー級は適正階級ではなく、ここら辺りから、井上尚弥にとっては挑戦になるのであろう。